Gurdjieff は演技力に長けたハッタリ屋

(image : https://www.dailymail.co.uk/debate/article-2471112/CRAIG-BROWN-The-Rasputin-inspired-Mary-Poppins.html )


原題 : Ray Grasse : 本来の意識状態に比べると、我々の意識は眠っている。


手抜き

- 28:10 - 我々は本来の意識状態に比較すると、寝ているようなものだ。 - ホストの Whitley Strieber も完全同意。

動画(1:09:13)

Ray Grasse's Life of High Adventure--Including Information about an UNKNOWN Roswell Crash!

コメント

- Ray Grasse のタイトルの主張は George Ivanovich Gurdjieff の「人間の意識は眠りこんでいる」の受け売り。「本来の意識状態」なんて御大層なものは幻想(*1)。 - ホストの Whitley Strieber は Gurdjieff 式瞑想法の長年の実践者だし、Ray Grasse もかつて Gurdjieff に関心を抱いていたという。だからふたりとも Gurdjieff の主張を真に受けている。 - 精神世界信者の大半は Gurdjieff をほとんど全く理解できていないが、それでも精神世界のグルや著名人たちが軒並み Gurdjieff を高く評価していたので、当時の「意識の高い」精神世界信者の間では Gurdjieff の口真似や受け売りが流行っていたらしい。 - Gurdjieff は演技力に長けたハッタリ屋だ…これが私の評価。その証拠に Gurdjieff の核となる主張はどれも曖昧かつ意味不明。 Gurdjieff はそれらをいかにも意味ありげな煙幕にくるんで、深淵な真理だと錯覚させる技を身につけていた。知識人の Ouspensky はそれにコロリと騙された。禅にかぶれた京都学派と同じ構図。

(*1)

- 瞑想や修行、臨死体験などで自分は目覚めた、神秘体験を得た、啓示を受けた、覚者となった…そういった主張はごまんとあるが、その当人でさえ何を得て、何を理解したのかを満足に説明できないでいる。 - これを 言詮不及 とか 可及其智 不可及其愚 といった言葉で有り難そうに表現しているが、実際は何も理解してないことの告白でしかない。つまり超越的認識(=悟り)など何も得ていない。自己洗脳に類似した非日常的な意識状態の中でそう思い込んだだけ(*2)。 - 超越的認識は言わば宗教における神と同じ。神秘主義者の見る夢。

(*2)

- 興味深いことに、超越的認識にも濃淡差がある。   ・真っ黒:いわゆる大悟。内容は表現できない。できても意味不明。   ・黒みがかった灰色:啓示の類。内容を表現できる。内容はどれも似通っている。   ・白みがかった灰色:精神世界信者によくある陳腐な チャネリング/download 。Bashar や Grant Cameron の download がその例。 (2021-09-12)

初出

Ray Grasse : 本来の意識状態に比べると、我々の意識は眠っている。 (2021-09-12)


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DeepL 訳 : George Ivanovich Gurdjieff (Wikipedia)