"Condign report" の「プラズマによる幻覚」説では UFO 現象は説明困難



前置き

"Condign report"(*1) のプラズマ幻覚誘発説 (以下、PD と略す)について簡単に私の意見を述べる。

共通点と相違点

PD は私の仮説(*2: 以下 MH と略す)と共通点がある。だが、PD と MH では次の点で大きく相違している。   ・PD : プラズマ (= orb)が近くの人間に幻覚を生じさせている。つまり、プラズマが UFO の原因となっている。   ・MH : プラズマは原因ではなく、結果に過ぎない。EMF 異常が人間に幻覚を生じさせている。プラズマが幻覚を生じさせているのではない。プラズマは EMF の副産物。

PD では以下の説明が難しい

- 核融合炉などを含め、強力なプラズマを人工的に発生させる様々な実験が過去何十年と行われてきた。それらの実験において関係者が幻覚症状に陥ったという報告は聞かない(少なくとも私は知らない)。なぜか? - プラズマや orb を伴わない UFO/ET 目撃体験が無数にある。orb に至近距離で遭遇しても幻覚を生じさせなかった事例が無数にある。 - 「寝室に ET が出現した」という多数の証言があるが、寝室にプラズマが出現したという報告はほとんど聞かない。なぜか? - PD では、その場にいた複数の人間が同じ幻覚を見る理由が説明できない。

(*1)

- UFO Plasmas & Condign Report - https://mysterious-america.com/ufoplasmascondig.html

DeepL 訳

英国国防省がUFOをプラズマと確認。代替認識で提示された説を確認 グレッグ・リトル博士 UFOの話題で物議をかもしているUFO学において、ほとんどの側面から軽蔑されることを約束する、新しい、予想外の展開が起こりました。2006年5月のいくつかのニュース報道は、英国国防省(MoD)が1996年から2000年12月の間の英国上空のUFO活動に関する460ページの多巻の報告書を機密解除し、公開したことを確認しました。この報告書では、1万件以上の目撃報告が評価されています。シェフィールド・ハラム大学のデビッド・クラーク博士と天文学者ゲイリー・アンソニーは、5月に英国の情報公開法を通じてこの報告書を入手した。 クラークとアンソニーは、「コンディーン・レポート」という不思議なタイトルのレポートをまだ評価中ですが、いくつかのウェブサイトで最も興味深い調査結果の要約を発表しています。 まず、この報告書は、UFOの報告がエイリアンのクラフトを表していることはないと主張している。友好国(アメリカ)からの実験機がUFO報告の源であるという証拠はあるが、異星人の技術や異星人のクラフトを含むケースは一つもないのである。このことは、UFO目撃のいくつかはエイリアンのクラフトでなければならないと主張する地球外生命体支持者の餌食になることは間違いないでしょう。さらに、この報告書は、軍が研究に使用している「エキゾチック・テクノロジー」についても示唆している。 第二に、コンディーンレポートでは、UFOではなく、UAP(Unidentified Aerial Phenomena)という用語を用いているが、これは、この用語の方が、調査結果をよりよく表現しているためである。簡単に言えば、最も奇妙で説得力のあるUAP報告の核心は、大気中を浮遊し移動するプラズマにある。このような現象は、地上に火傷の跡を残し、近くにいる人に放射線による火傷を負わせるが、それ以外の痕跡を残さない。報告書は、UFO事件の後、英国で放射線の痕跡や人工物が残されたケースはこれまで一例もないと主張している。 第三に、旧ソ連と米国でプラズマ技術の応用に関する軍事研究が行われてきたという説に信憑性を持たせていることである。実際、この技術は戦場での武器やデコイとして使用するために研究されてきた。 オルタナ・パーセプションのプラズマUFOへの長年の関心 私は、1984年に出版した『アーキタイプ・エクスペリエンス』(PDFファイルで無料公開)から、UFOにまつわる不思議な光現象は、自然の地球エネルギーであると主張し始めた。1990年の『ウェブの人々』(Amazon.comで購入可能)や1994年の『グランド・イリュージョン』では、UFO現象の核心は、地殻の歪みに起因する自然エネルギーによって発生するプラズマ現象であるという考えを詳しく説明した。しかし、私は、プラズマがそれ自身の知性を持つことを指し示す数々の研究成果を丁寧に紹介した。この事実は、南東ミズーリ州立大学のハーレー・ラトレッジ博士の一連の実験によって本質的に証明され、1981年の著書『プロジェクト・アイデンティフィケーション』に詳しく述べられている。1996年、ブレント・レインズと私は、これらのアイデアや他のアイデアを議論する4本のカセットテープを作った。このセットは数に限りがありますが、入手可能です。(興味のある方は、17.95ドルの小切手をAP, Box 9025, Memphis, TN 38190まで送ってください)。 1990年代、まだ印刷物だった『Alternate Perceptions』には、プラズマ現象に関する記事が連載されていた。その中には、Brent Raynesのコメント、Greg Longの記事、そして私の記事も含まれています。1996年冬号で、私はプラズマ現象の10の大きな特徴について詳しく説明しました。プラズマ現象は、歴史上ずっと観測されてきた現象であること、2)現象の観測者は、特定の文化の中で一貫した解釈をすること、3)強力な電磁場を伴うこと、4)プラズマが作り出す電磁場の実験では、それが脳のプロセスに影響を与えることが示されていること、5)アブダクション現象は、電磁場の影響を受けた特定の脳領域の変化と関係があること、などが含まれている。プラズマ現象に遭遇した人には遺伝的な違いがあり、知覚の違いが生じること。1992年に発見された人間の脳内の磁鉄鉱は、この理論の重要な構成要素の一つである。 コンディグ報告書は、プラズマから発生する強力な電磁場が脳の化学反応に影響を与え、今日アブダクションのシナリオとして知られているものを生み出すと主張している。この報告書は、神経心理学の研究が、これが事実であることを示したと続けている。 1990年代初頭、私は電磁場が生化学的プロセスにどのような影響を与えるかについて3000以上の論文を入手しました。私は次第に、この現象に関する広範な研究が、米国の機関によって断片的に資金提供されていることを知るようになりました。つまり、大学にある何百もの研究室が、この現象の側面を調査する狭い範囲の研究を行うために資金を提供されていたのです。しかし、どの研究室も現象全体を研究することはなかったらしい。実は、さまざまな周波数における、さまざまな周波数の強さのネオロジーの効果は、現在では知られている。要するに、地球外生命体の信奉者の怒りが収まることを前提に、UFO研究の新しい時代が始まったのである。この分野の研究は、実は多くの人が予想するよりもはるかに簡単で、UFO研究者が先入観をひとまず捨てれば、多くのことが達成できるはずです。

(*2)

ref: 仮説:UFO/ET/Bigfoot の正体を図解 (Version: 2022-04-07) (2022-04-07) (2022-04-06)

初出

"Condign report" の「プラズマによる幻覚」説では UFO 現象は説明困難 (2022-04-16)


追記 (2022-10-02)


ref: projectcondignreport-full.pdf

関連記事 (2022-10-02)

1

- Whitley Strieber がこの動画で語っている "Condign report" のプラズマ幻覚誘発説 (PD)は初耳。Whitley Strieber の引用どおりならば、PD は私の仮説(MH)と共通点がある。だが、PD と MH では次の点で大きく相違している。   ・PD : プラズマ (=orb)が近くの人間に幻覚を生じさせている。つまり、orb が原因。   ・MH : orb は原因ではなく、結果。異常な EMF が人間に幻覚を生じさせている。orb が幻覚を生じさせているのではない。orb は EMF の副産物。 - さらに PD ではその場にいた複数の人間が同じ幻覚を見る理由が説明できない。また orb を伴わない UFO/ET 体験が無数にある。orb が幻覚を生じさせなかった事例も無数にある。
ref: Jim Semivan : 私は UFO/abduction をこのように捉えている (2022-04-06)

2

- なお、出現した orb から目撃地からまでの距離は the silhouette of the hills at the other 25:39 side of loch ness there was this big 25:42 ball of light which was jumping up and 25:44 down 25:44 in the sky  とあるようにかなり遠い。よって "Condign report" の「プラズマ(=orb)による幻覚」説(*2)は通用しない。
ref: Malcolm Robinson の体験 : ネス湖の岸辺で大勢と一緒に orb を目撃 (2022-05-16)

3

- UFO/ET も Bigfoot も EMF 異常による意識障害がもたらした幻覚…これが私の仮説。だから 電池切れやテレパシーといった現象が共通して起きる。missing-time が共通して起きても不思議はない。 - EMF 異常は人間だけに影響するわけでは無いから B の飼い犬も異常な態度やトランス状態を示した。B も朝になって気づく前は犬と同様の意識状態だった可能性が高い。なお、気づいた時に「同じ体勢だった」という報告は、まだ完全に回復する前の意識状態でのものなので、半信半疑で聴くしか無い。意識障害+記憶障害 の影響下にある状態での体験…と見なせる。 - なお、この事件では orb は全く登場しない。これは以下の左証ともなっている。   "Condign report" の「プラズマによる幻覚」説では UFO 現象は説明困難 (2022-04-16)
ref: Carter Buschardt : Bigfoot に遭遇 → 直後に 6時間の missing-time (2022-05-15)