「意識こそが根本的存在であり、その意識から物質やエネルギーを含めた全てが生じる」説の誤謬

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前置き

- UFO界隈にも精神世界のドグマが広く浸透した結果、Grant Cameron のように「意識が UFO の謎を解く鍵だ」と主張するのが流行しているが、ExoAcademian(Darren) もその流行に参加したひとり。 - ExoAcademian(Darren) が精神世界のドグマ、   ・意識こそが根本的存在であり、その意識から(物質やエネルギー、さらには時空間を含めた)全てが生じる。(=以下、意識根源説と略す)  を主張しているので、以下でその矛盾を指摘しておく。

手抜き

- UFO 現象を詳しく調べると、ESP や OBE、臨死体験、故人との遭遇といった証言が多数登場する。意識がこれらの現象のキーとなっているのは明白だ。 - 遠隔視によって、時空間を超えて情報にアクセスできることが様々な事例で明らかになった。これは意識が時空間に制約されないことを示している。 - こういったデータを統合すると以下が明らかとなる。意識こそが根本的存在であり、その意識から(物質やエネルギー、さらには時空間を含めた)全てが生じる。

核心部

- (物質やエネルギーではなく)意識こそが根本的存在であり、その意識から全てが生じる。 consciousness is 26:13 actually the bedrock 26:14 of reality from which everything else 26:17 arises

音声書写(自動生成)

▼展開
25:44 about reality 25:46 it tells us something about the paradigm 25:47 we have now is fundamentally wrong 25:51 insufficient perhaps even headed in the 25:53 completely wrong direction 25:55 because of course again for the 25:56 mainstream establishment 25:58 scientific materialism rules the idea 26:00 that matter and energy 26:02 are primary and something like 26:05 consciousness 26:06 is an artifact of those things what the 26:09 implications we've discussed today 26:11 uh suggest is that consciousness is 26:13 actually the bedrock 26:14 of reality from which everything else 26:17 arises

音声(27:45)

Consciously Connected: What Remote Viewing, NDEs, and UFOs Reveal About Ultimate Reality

意識根源説は矛盾している

- 意識根源説とは   ・意識こそが根本的存在であり、その意識から(物質やエネルギー、さらには時空間を含めた)全てが生じる。  の略称。この説が矛盾していることを簡単に説明する。 - 科学では、クォークなどの素粒子(or 超空間における紐の振動)が根本的存在だとされる。つまり   ・クォーク → 原子 → 分子 → アミノ酸 → タンパク質 → 生物  という派生関係にある。クォークが結合して原子を生み出すことで、クォークには無かった高度な特質が原子で発現する。同様に原子には無かった特質が分子で発現し、分子にはなかった特質がアミノ酸で発現する。 - 意識根源説によれば、   ・意識 → 物質/エネルギー/時空間  ということになる。これはつまり、意識にはなかった特質が 物質/エネルギー/時空間 で顕現していることになる。つまり、物質/エネルギー/時空間 の方が 意識 よりも高レベルの特質を持っていることになる。 - だが、   ・意識の方が物質より振動数が高く、   ・意識の方が物質より「精妙で存在のレベルが高い」  というのが精神世界ファンの定説であった筈。 - だから、意識が根源的存在なら   ・意識 → 超・意識 → 超・超・意識 → 超・超・超・意識 → ...  となるべきだろう。つまり意識から生じるとすれば、意識より高級な特質をもった 超・意識 が顕現すべき。意識より劣った下位の存在である筈の物質が、意識から生じるというのでは精神世界の定説と矛盾する。 - これを別の表現で言い換えてみると、   ・神という根源的存在から大腸菌や人間が顕現する  というようなもの。

「意識から物質などを生じる」ではなく「意識が物質などを創造する」でも矛盾

- 上記のように指摘すると、たぶん ExoAcademian(Darren) を含め、精神世界ファンは   ・意識こそが根本的存在であり、その意識から(物質やエネルギー、さらには時空間を含めた)全てが生じる。  ではなく、   ・意識こそが根本的存在であり、その意識が(物質やエネルギー、さらには時空間を含めた)全てを創造する。  と言いたかったのだ…と主張するだろう。   - だが、それを主張すると次の質問で窮地に陥る。   ・(神ならぬ)人間は誰一人として(物質やエネルギー、さらには時空間を含めた)全てを創造できないが、人間には意識は無いのか?   ・君に「その意識」があるというなら、1kg ほどの Gold を創造して見せてくれ。

個我意識(consciousness)と宇宙意識(Consciousness)の使い分けで逃げる

- そうなると、ExoAcademian(Darren) を含め、精神世界ファンの最後の逃げ道は   ・個我意識(consciousness)と宇宙意識(Consciousness)の使い分け  となる。つまり、   ・意識こそが根本的存在であり、その意識から(物質やエネルギー、さらには時空間を含めた)全てが生じる。  という時の意識とは、大文字の Consciousness(宇宙意識)のことであり、小文字の consciousness(個我意識)の事ではない…という苦し紛れの言い訳を持ち出す。 - ここにきて ExoAcademian(Darren) の言う意識の正体が露呈する。何のことはない、ExoAcademian(Darren) を含めた精神世界ファンは「神」という古来からある宗教的概念を、精神世界で流行っている Consciousness(宇宙意識)という言葉で安直に置き換えただけだ…と。

ExoAcademian(Darren) らの誤謬の原点

- ExoAcademian(Darren) らの主張は次のようなシンプルな妄想に基づいてる。   ・(a) 宇宙意識こそが根本的存在であり、その宇宙意識が(物質やエネルギー、さらには時空間を含めた)全てを創造した。(=神が全てを創造した)   ・(b) 宇宙意識と個我意識は、どちらも意識という点で「同じ」である。(=神は自らの姿に似せて人間を創った)   ・(c) 言い換えれば、この「私」は「宇宙」と同じである。(=梵我一如)   ・(d1) いずれ、私は霊的に進化して宇宙意識に至る(未来完了形) or   ・(d2) 宇宙意識が一時的に分化して私として顕現したのだ(過去完了形) - これらの妄想は古代から何一つ、変わっていない。

結論

- ExoAcademian(Darren) らは、量子論だの、ホログラフィック原理だのといったキラキラ光るアクセサリーを衣装全体に散りばめて現代風に装っているが、古代からあるズタボロの衣装を隠せていない。 (2022-07-15)

初出

「意識こそが根本的存在であり、その意識から物質やエネルギーを含めた全てが生じる」説の誤謬 (途中1) (2022-07-15)