2022-06, 春日部市: 上空の "UFO" を撮影した動画 → その正体を解く





前置き

- 寄せ集め UFO 動画の中に日本で撮影されたものが登場している。車の中から撮影した上空の "UFO" 動画だが、明らかに窓の反射の類ではない。捏造でもない。 - これは UFO ではない。その正体が動画にクッキリと写っているので、すぐに気づく筈だが…

切り出し静止画

20230105_as0.jpg 20230105_as2.jpg 20230105_as1.jpg 20230105_as3.jpg

音声書写(自動生成)

▼展開
3:33 don't start 3:38 anymore 4:10 hey guys it's oprahman here's a clip coming out of kasukabe Japan 4:15 uh dated sometime during June of 2022 4:21 uh the exact date is unknown when I find out the exact date I will post it in the 4:27 comments down below

動画(2:02:31)

MONSTER UFO MARATHON! Which started on New Years Eve! Two Hours of UFO Footage!

コメント

- この "UFO" の正体は飛行船。飛行船である証拠に、航空法規で定められた赤で点滅する衝突防止灯(普通、機体の上部と下部に設置)がクッキリと写っている。それが下。 20230105_as6.jpg 20230105_as7.jpg - なお、翼端灯に相当する赤と緑のランプは地上の撮影地点からは見えない位置なのだろう。 - ざっと図解すると… 20230105_as_cmt.jpg
衝突防止灯、着陸灯、タキシー灯 時々「アンコリ」と略すことがあるが、正式にはアンチ・コリジョン・ライト(anti-collision light)、日本語では衝突防止灯という。胴体の上下に取り付けてある赤色の灯火で、これは他の灯火と違って、閃光灯、つまり点滅する灯火である。 民航機だと胴体の上面と下面に1つずつ、というのが一般的なスタイルだが、戦闘機だと異なる数や配置になっていることもあるようだ。いずれにせよ、夜間飛行の際に赤色の灯火が点滅していたら、それが衝突防止灯である。 ref: 航空機の灯火 - 航空機の技術とメカニズムの裏側(97) | TECH+(テックプラス) - https://news.mynavi.jp/techplus/article/aero_tech-97/
衝突を回避するために航空機には強力な閃光灯が配置されている[5]。衝突防止灯は、胴体の上部と下部、主翼端、機尾にある点滅灯である。 民間航空機の場合、パイロットは日没から日の出まで航空灯を点灯させ続ける必要がある。高輝度白色閃光灯は、赤の回転ビーコンと同様に衝突防止灯火システムの一部である。 ref: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%AA%E8%A1%8C%E7%81%AF
- ちなみに埼玉県には 2010年まで飛行船の会社があった。その会社の飛行船の形状は上の動画のそれに酷似している。上の動画が本当に 2022-06 の撮影ならば、この会社からどこかが飛行船を引き継いで飛行させていたのだろう。
株式会社日本飛行船(にっぽんひこうせん、英称 Nippon Airship Corporation: NAC)は、埼玉県桶川(埼玉県比企郡川島町大字出丸下郷53-1)の本田エアポートを運航基地とし自社保有の飛行船を運航して広告宣伝・航空撮影・地質調査・測量・遊覧飛行などの事業を行っていた会社である。そのような事業を日本で行う唯一の会社であったが、2010年(平成22年)5月をもって事業を停止した。従業員数は40名。 20230105_Zeppelin_NT_Nippon_Airship.jpg 20230105_Zeppelin_NT_2.jpg 日本飛行船 - Wikiwand - https://www.wikiwand.com/ja/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E8%88%B9
(2023-01-05)

初出

2022-06, 春日部市: 上空の "UFO" を撮影した動画 (→ その正体は…w) (2023-01-05)