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Stephen E. Braude : テーブル浮揚現象を語る

· 97 min read

概要

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テーブル浮遊現象の深層

この対談は、‌‌テーブル浮揚現象‌‌の歴史、報告例、そしてそれがどのように理解されてきたかを探ります。特に、‌‌心霊主義の時代‌‌に普及したこの現象が、後に‌‌サイコキネシス‌‌、つまり人間の心による物体への影響として考察されるようになった経緯が議論されています。

また、‌‌研究者‌‌たちは、‌‌不正行為‌‌の可能性を排除しつつも、この現象の‌‌信憑性‌‌を調査するために‌‌厳格なプロトコル‌‌を開発しました。話者は自身の‌‌個人的な体験‌‌や、現代の‌‌サイキック‌‌による事例を交えながら、この‌‌不可解な現象‌‌が人間自身の能力によって引き起こされる可能性について考察し、その‌‌文化的な受容‌‌が現象の発生に影響を与える可能性についても触れています。

目次

  1. 概要
  2. Stephen Braude の BIO
  3. 詳細
    1. 1. テーブル浮遊の起源と初期の認識
    2. 2. サイコキネシスとしてのテーブル浮遊
    3. 3. 現象発生の条件と要因
    4. 4. 証拠と研究手法
    5. 5. スピリチュアル説とリビング・エージェント・サイ説
    6. 6. 現代におけるサイコキネシスと今後の展望
    7. 7. PK能力の育成に関する懸念
  4. テーブル浮揚の歴史と背景
  5. 自身の体験
  6. 関連現象と研究
    1. 関連現象
    2. 研究と調査
  7. 実践への提言
    1. 現象を促進するための条件と心構え
    2. 具体的な実践のヒント
    3. 注意点と研究への提言
  8. 現代の研究事例
  9. Ken Batcheldor の研究(1970-80年代)
  10. 時系列
    1. 19世紀半ば (スピリチュアリズム全盛期)
    2. 19世紀後半~20世紀初頭
    3. 20世紀初頭 (Stephen Braudeの大学院時代)
    4. 1970年代
    5. 1970年代~1980年代
    6. 近年 (時期不明、ただしBraudeが現職を離れて以降)
  11. 主要関係者
  12. 情報源

Stephen Braude の BIO

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「専門家と著者」というより大きな文脈において、これらのソースは、‌‌スティーブン・ブロード教授‌‌を、‌‌マクロ・サイコキネシス(PK)の専門家‌‌であり、超心理学に関する数多くの著書を持つ‌‌著名な著者、研究者、そして元大学教授‌‌として位置づけています。彼は超心理学の分野において深い知識と経験を持ち、特にテーブル浮遊現象に強い関心を示しています。

スティーブン・ブロードに関する主な点は以下の通りです。

  • ‌専門分野と役職‌‌:
    • 彼は‌‌マクロ・サイコキネシス(テーブル浮遊現象を含む)の専門家‌‌と見なされています。
    • メリーランド大学ボルチモア郡校の哲学部の元学部長を務めていました。
  • ‌主な著作‌‌:
    • 『The Limits of Influence』:サイコキネシスと科学哲学に関する書籍。
    • 『Immortal Remains』:死後の生命の証拠を検証する書籍。
    • その他の著書として、『Crimes of Reason』、『The Gold Leaf Lady』、『ESP and Psychokinesis』、多重人格障害に関する『First Person Plural』があります。
  • ‌超心理学への関心のきっかけ‌‌:
    • 彼の超心理学への関心は、大学院生時代に友人たちと「Table Up(テーブル・アップ)」というゲームをしていた際に、‌‌個人的なテーブル浮遊現象の経験‌‌をしたことから始まりました。
    • この経験は彼を「堕落させた」と述べており、当時の彼が「筋金入りの唯物論者」であったため、非常に衝撃的で「恐ろしかった」と振り返っています。彼はテーブルが完全に浮上したわけではないものの、指の下で劇的に傾き、押し上げたり引っ張ったりするような物理的な操作はなかったと証言しています。
  • ‌研究へのアプローチと関心‌‌:
    • 彼はさまざまな種類の‌‌物理霊媒を研究し、テーブル浮遊現象が彼らのレパートリーの一部であることを確認‌‌してきました。
    • 彼は、テーブル浮遊現象が霊的起源を持つという見方に対して、‌‌「生きたエージェントのサイ(living agent psi)」による現象であるという解釈に多くの重きを置くべき‌‌だと考えています。彼は、テーブル浮遊現象のほとんどのケースではサイを支持する実際の証拠が不足していると考えており、霊媒が部屋に実体があることを示唆する正確な情報を独立して得た証拠はほとんどないと述べています。
    • 彼は、トーロン・ハミルトンやスヴェン・タークといった20世紀初頭の初期のケーススタディにおける‌‌厳格な研究プロトコルと方法論‌‌を高く評価しています。これらの研究は、統計や二重盲検実験が普及する以前の時代のものであったにもかかわらず、不正行為の可能性を凌駕するほど強力な証拠を示していると分析しています。
    • 彼は、カイ・ミュゲ(ドイツの霊媒)のテーブル浮遊現象は本物であると確信しており、赤外線や低照度下でのビデオ記録も行っています。テーブルが浮上する際には「無重力」または「浮遊している」ように感じられ、物理的に押し上げられる感覚とは異なると述べています。
    • 彼はアルゼンチンのアリエル・ファリアスのケースを個人的に研究しており、彼が暗闇を必要とせず、サイコキネシス(PK)を自身の能力として認識している点に注目しています。アリエルの能力測定にはひずみゲージを使用し、テーブルの重量変化からフィードバックを得ている点も評価しています。
  • ‌PK能力の育成に関する見解‌‌:
    • ブロード教授は、人々が‌‌PK能力を積極的に「育成する」ことは推奨していません‌‌。その理由として、PKが‌‌誤用される可能性‌‌があり、人類の歴史の中でこの能力が‌‌抑制されてきたのには正当な理由があるかもしれない‌‌と考えているからです。
    • 一方で、彼は人々がPK現象を「研究すること」、何が可能であり、何が観察されてきたかを知ることは推奨しています。
    • 彼は、アリエルのようにPKスキルを発達させた者が、感情的になった際にその能力が望ましくない形で現れる可能性を懸念しています。

スティーブン・ブロードは、彼の個人的な経験から学術的な研究、そして現代のケーススタディに至るまで、テーブル浮遊現象とPKの分野に深く貢献している重要な専門家であると言えます。

詳細

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要約書:「テーブル浮遊現象の深層」 この要約書は、Stephen E. Braude教授とJeffrey Mishloveの対談動画「テーブル浮遊現象の深層」から、主要なテーマ、重要なアイデア、および事実をまとめています。

1. テーブル浮遊の起源と初期の認識

テーブル浮遊現象は、19世紀半ばのスピリチュアリズム運動の全盛期に本格的に始まったと考えられています。当時、人々は「スピリチュアルな現象」を引き起こし、故人とのコミュニケーションを図る手段として、大きな木製のテーブルを囲んで座っていました。当初は、単なる娯楽の一形態として、または「死者とのコミュニケーションを開始する合理的な方法」として認識されていました。

しかし、後に「人間がサイコキネシスによってテーブルを動かしているのではないか」という疑念が生じました。Braude教授は、個人的な経験として、大学院時代に「Table Up」というゲームを通してテーブルが「劇的に傾いた」体験が、彼がパラサイコロジーに興味を持つきっかけとなったと述べています。その時の感覚は、「足が押し上げているわけでも、人が引っ張っているわけでもなく」、ただ「恐ろしかった」と表現されています。

2. サイコキネシスとしてのテーブル浮遊

Braude教授は、テーブル浮遊を「マクロ・サイコキネシス」の一種と見ています。彼が研究したドイツの霊媒師カイ・ミュゲの現象では、「テーブルが指の下で上昇すると、まるで無重力で浮いているように感じる」と報告されており、通常人がテーブルを持ち上げるときの「押す力」とは異なると説明されています。ミュゲのテーブルは、「約20秒間上昇し、その時に流れていた音楽のリズムに合わせて前後左右に揺れた」ことも特筆されています。

また、「Light as a Feather」という、人を持ち上げるゲームでもサイコキネシスが関与している可能性が示唆されています。Braude教授は、自身が目撃した完全なテーブル浮遊の経験が、このゲームの感覚と一致すると述べています。

3. 現象発生の条件と要因

  • 精神状態と信念: ケン・バチェルドアの研究によると、現象の成功には「現象自体から意識をそらす」ことが重要であり、そうすることで成功や失敗への過度な執着が避けられるとされています。また、「雰囲気を明るく保ち、冗談を言い、場合によっては現象を意図的に(詐術的に)開始して人々にその現実を信じ込ませる」ことで、本物の現象の発生を促す「ポンプを呼び水する」効果があるとしています。重要なのは、「現象の可能性を信じること」であり、人々に「信じさせると、より良い結果が得られる」という「羊と山羊の文献」もこの点を裏付けています。

  • 環境要因:

    • 暗闇: 多くの霊媒師は暗闇を要求しますが、有名なD.D. Humeのように「明るい日光の下でも同じ現象を起こした」例外も存在します。Braude教授は、暗闇が「状況の視覚に違いをもたらし、物理的な証拠に直面しないことで、何でも起こり得ると考えやすくなる」ため、人々の信念に影響を与えると説明しています。
    • 音楽と雰囲気: テーブル浮遊は、特にヴィクトリア朝時代からの伝統として、「音楽や歌、一種のパーティーのような雰囲気」を含むセッションのような社会的な設定で頻繁に発生します。

4. 証拠と研究手法

テーブル浮遊現象は、「非常に体系的に調査されており、素晴らしい文書化された証拠」が存在します。「数百枚の写真」があり、中にはT. Glenn Hamiltonが20世紀初頭にカナダで行った実験のように、「テーブルに蓄光板を設置し、カメラを配置してテーブルの上昇を撮影したもの」や、スヴェン・トゥルクがスカンジナビアで行った「質量のあるテーブル」を使った実験で、「テーブルの脚、椅子の脚、参加者の額に蓄光ストリップを付け、複数の角度から撮影した非常に劇的な写真」などがあります。

これらの初期の研究者たちは、「統計や二重盲検法が使われる以前の時代にもかかわらず、非常に厳格なプロトコル」を持っていたと評価されています。懐疑論者は「何らかの詐欺があったに違いない」と主張するかもしれませんが、Braude教授は「誠実に行われた実験の証拠が、詐欺の証拠を明らかに上回っている」と考えています。

5. スピリチュアル説とリビング・エージェント・サイ説

初期には、テーブル浮遊現象は「詐欺か、または霊の仕業」と考えられていました。しかし、フィリップ事件(トロント、1970年代)のような事例は、「外部の霊的機関によって生み出されたものではなく、テーブルに座っている人々自身によって生み出された」ことを示唆しています。この実験では、参加者が架空の人物「フィリップ」の物語を信じ込むことで、テーブルの叩き音や動きが発生しました。

Braude教授は、『Immortal Remains』という著書で、「生きているエージェントのサイ(living agent psi)の解釈に多くの重みを与えるべき」と述べています。彼自身の見解では、テーブル浮遊のような現象が「リビング・エージェント・サイ機能の証拠か、生存の証拠か」は「五分五分」であり、「テーブル浮遊のほとんどのケースでは、サイを支持する実際の証拠はほとんどない」と指摘しています。つまり、テーブル浮遊のケースでは、「部屋に死後実体が存在したことを示唆するような、霊媒師が得た正確な情報の独立した証拠」は稀であると結論付けています。

6. 現代におけるサイコキネシスと今後の展望

現代では、スプーン曲げや他のサイコキネシスの例が増え、「人間自身がこの能力を持っている可能性がある」と考えることが珍しくなくなっています。アルゼンチンのアリエル・ファリアスは、暗闇を必要とせず、自身の力でテーブルを浮上させる能力を持つ「普通の男」です。彼の実験では、テーブルの脚の下にひずみゲージを設置することで、「テーブルがまだ浮遊していなくても、テーブルが軽くなっていることを測定できる」ことが示されています。ファリアスは、テーブルに手を置くと「手とテーブルが一体になるような感覚」を覚え、その際「手と前腕がかなり冷たくなる」と報告しています。彼の現象は「Journal of Scientific Exploration」に発表されています。

Braude教授は、知識はまだ「非常に初期の段階」にあり、もし「これらの研究を何百年も集中的に続けることができれば、この種の現象がますます多く発生する可能性が高い」と予測しています。また、「大規模なPKのような現象は、そのタイプの現象が文化の一般的な信念体系に反しない文化で、より容易に発生する傾向がある」という証拠もあると指摘しています。これは、西洋文化におけるPK現象に対する「激しい抵抗」の主な理由である可能性を示唆しています。

7. PK能力の育成に関する懸念

Braude教授は、PK能力を「個人的に培養すること」は推奨していません。彼は「誰もが誤用の可能性にさらされる」と考えており、これは「並外れた能力」であるため、「人間の集団で広く抑制されてきた正当な理由があるかもしれない」と述べています。彼は、人々がこの現象を「研究し、何が可能であり、何が観察されてきたかを知る」ことを奨励する一方で、その能力を積極的に育成することは「私たちが奨励したい方向性ではない」と考えています。これは、PKが「誰かに激怒した時に、後で後悔するような形で発現するかもしれない」という懸念に基づいています。

テーブル浮揚の歴史と背景

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提供された情報によると、「テーブル浮遊現象の深層」というより大きな文脈において、これらのソースはテーブル浮遊の歴史と背景について以下の点を議論しています。

  • ‌心霊主義運動と初期の発生‌‌ テーブル浮遊現象は、‌‌19世紀半ばの心霊主義運動の全盛期‌‌に本格的に始まり、その中心となっていたようです。この時代、人々はビクトリア朝の応接室で重い木製のテーブルを囲んで座り、心霊現象を誘発しようと試みていました。当初は、この現象は単なる娯楽であるだけでなく、‌‌死者とのコミュニケーションを開始する合理的な方法‌‌だと多くの人に考えられていました。
  • ‌理解の変遷:詐欺とサイコキネシス‌‌ 後に人々は、テーブルの動きの背後にある真の要因が、人間が‌‌サイコキネシス(PK)‌‌によって引き起こしている可能性を疑い始めました。しかし、テーブル浮遊は、多くの才能ある詐欺師が不正行為を行う機会を提供してきたことも認められています。初期の研究の中には、ウィリアム・ジェームズが生理学の講義で詐欺を行った例も挙げられていますが、彼は後にそれを認めています。
  • ‌科学的調査と方法論‌‌ テーブル浮遊は、数々の人々によって非常に‌‌系統的に調査‌‌されており、多くの写真を含む素晴らしい記録的証拠が存在します。
    • ‌T. グレン・ハミルトン‌‌は20世紀初頭にカナダで、テーブルに蓄光板を置き、カメラを設置してテーブルが上昇する様子を撮影しました。
    • ‌スヴェン・ターク‌‌はスカンジナビアで、テーブルや椅子、参加者の額に蓄光テープを貼り、暗闇の中でも位置がわかるようにして、複数のアングルから大型の物体が部屋を飛び回る劇的な写真を撮りました。これらの調査は、統計や二重盲検法が普及する以前の時代にもかかわらず、‌‌非常に厳格なプロトコル‌‌で行われていました。懐疑論者は不正行為を疑うかもしれませんが、これらのケースでは、‌‌誠実に行われた実験の証拠が不正行為の証拠を明らかに上回っている‌‌と主張されています。
  • ‌現象を誘発する要因‌‌ 一部の媒体(D.D. Humeなど)は明るい場所でも現象を起こせましたが、多くの媒体は部屋が暗いことを要求しました。ケン・バッチェルダーの研究は、‌‌信仰が重要である‌‌ことを示唆しています。暗闇は、物理的な証拠に直面することなく、「何でも起こりうる」と思わせることで、現象が起こる可能性に対する人々の信念に影響を与えると考えられています。また、心霊主義的な設定で行われることが多い現象では、‌‌音楽や歌、パーティーのような雰囲気‌‌が伴うことがありました。バッチェルダーは、現象自体から意識をそらし、雰囲気を明るく保ち、冗談を言ったり、初期段階で‌‌あえて不正行為を用いて本物の現象の発生を刺激する‌‌こと(「ポンプを呼び水する」)が有効だと結論付けました。
  • ‌「フィリップ事件」と生者PSIの概念‌‌ 1970年代にトロントで起こった「フィリップ事件」は、テーブルの叩打音や動きが、参加者たちが作り出した架空の人物「フィリップ」の物語と一致するというものでした。これは、現象が外部の霊的エージェンシーによってではなく、‌‌テーブルを囲む人々自身によって生じた‌‌可能性を示唆する事例として挙げられています。これは、現象の多くを‌‌「生者PSI」‌‌(生存した個人の精神が引き起こすサイキック現象)として解釈することに重きを置く見解を支持します。
  • ‌文化的・社会的な受容‌‌ かつては、人間がサイコキネシスを行うという考えは、ほとんど問題外でした。しかし、現在では、スプーン曲げや他の形態のマクロPK現象の例が増え、人々が自身にこの能力があると考えることは珍しくありません。大規模なPKのような現象は、‌‌その種の現象がその文化の支配的な信念体系に反しない文化‌‌、あるいは人々がそれを抑圧するメカニズムを構築しない文化において、より容易に発生する証拠があるとも述べられています。
  • ‌個人の経験と現在の研究‌‌ スティーブン・ブロード教授自身のテーブル浮遊の個人的な経験は、彼の超心理学への関心を刺激したきっかけとなりました。彼はテーブルが完全に浮遊したわけではないものの、指の下で劇的に傾き、‌‌足で押したり人が引っ張ったりするような感覚がなかった‌‌と述べています。また、彼がドイツで研究したカイ・ミュゲの場合、テーブルが浮遊する際には‌‌重さがなく、浮いているような感覚‌‌があったと報告されています。最近の研究例としては、アルゼンチンの‌‌アリエル・ファリアス‌‌が挙げられます。彼は暗闇を必要とせず、テーブルが浮上する際に‌‌テーブルが軽くなる‌‌ことをひずみゲージで確認し、自身の手がテーブルと一体化するような感覚があり、手と前腕が非常に冷たくなることを報告しています。彼の現象は、バッチェルダーのセッショングループをモデルにしたグループから始まりましたが、後に彼が単独で現象を起こせる能力があることが判明しました。

総じて、これらのソースは、テーブル浮遊現象が19世紀の心霊主義運動に端を発し、当初は死者との交信手段と考えられたものの、後に人間のサイコキネシスに起因する可能性が探求され、その過程で不正行為の機会も存在したが、‌‌厳格な研究プロトコル‌‌や‌‌個人の信念、集団的な雰囲気‌‌が現象の発生に影響を与えることが明らかになってきた歴史的背景を描いています。

自身の体験

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Stephen Braudeの個人的経験のより大きな文脈において、これらのソースは傾斜現象について以下のように議論しています。

  • ‌超心理学への関心のきっかけ‌‌ スティーブン・ブロード教授の超心理学への関心は、大学院生時代の‌‌個人的なテーブル浮遊体験‌‌によって刺激されました。当時、彼は自身を「頑固な唯物論者」と見なしていましたが、その経験が彼を「堕落させた」と述べています。

  • ‌「テーブルアップ」というゲーム‌‌ マサチューセッツ州ノーザンプトンにいたある日、友人が立ち寄り、「テーブルアップ」というゲームをしようと提案しました。彼らは超心理学について何も知らず、ただ「とても楽しい」ゲームだと考えていました。

  • ‌傾斜現象の発生と特徴‌‌ この体験は、ブロード教授のアパートで、‌‌日中の明るい場所‌‌で彼の‌‌軽量の折りたたみ式テーブル‌‌を使って行われました。約3時間にわたり、テーブルは‌‌完全に浮遊することはなかったものの、指の下で劇的に傾きました‌‌。ブロード教授は、「誰も脚で押し上げていなかったし、誰も引っ張っていなかった」と強調しています。また、友人の一人が部屋を離れても、テーブルは‌‌物理的な操作では予想できない方向に傾き続けました‌‌。

  • ‌ブロード教授の反応‌‌ この現象を目撃したブロード教授は、「ものすごく怖くなった」と述べており、その正体が分からなかったため、定職に就くまでその経験を忘れようとしました。彼の友人たちは単なるゲームだと思っていたのに対し、彼はそれを恐ろしいと感じました。

  • ‌サイコキネシス(PK)の可能性‌‌ ブロード教授は、カイ・ミュゲのテーブル浮遊の経験と比較し、テーブルが「押された感じではなく、浮いているような感じ」がしたと述べており、これは彼の初期の傾斜体験が単なる物理的な操作ではなかったことを示唆しています。彼はまた、「軽々と羽根のように」という、人が別の人物を持ち上げるゲームでも、同様に‌‌「サイコキネシス」‌‌が関与している可能性を排除しないと述べています。このことは、彼の初期の傾斜現象も何らかのPK的要素を含んでいた可能性を示唆しています。

  • ‌「軽さ」の感覚との関連‌‌ ブロード教授の初期の傾斜体験では、テーブルが物理的に持ち上げられている感覚がなかった点が強調されており、これはアルゼンチンのアリエル・ファリアスが自身の研究で経験した「テーブルが軽くなる」という感覚や、カイ・ミュゲのテーブル浮遊時に「重さがなく、浮いているような感覚」があるという報告と共通する特徴として捉えられます。これらの経験は、単なる物理的な押し上げとは異なる、PK的な現象の特徴を示唆しています。

  • ‌初心者向けの推奨事項‌‌ この個人的な経験に基づき、ブロード教授は、テーブル浮遊現象を試みる人々には‌‌重いテーブルから始めないことを推奨しています‌‌。文化的、慣習的な信念として、人々は‌‌軽いテーブルの方がPKによって持ち上げられやすいと考える傾向がある‌‌ためです。彼の最初の経験も軽量の折りたたみテーブルで行われました。

関連現象と研究

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「テーブル浮遊現象の深層」というより大きな文脈において、これらのソースは、テーブル浮遊と関連する現象、そしてそれらの研究について幅広く議論しています。

関連現象

  • ‌テーブルラッピング(Table Rapping)‌‌: テーブル浮遊現象と関連して、‌‌テーブルからの叩打音によるコミュニケーション‌‌がよく見られます。特にトロントの「フィリップ事件」では、テーブルの叩打音や動きが、参加者たちが考案した架空の人物「フィリップ」の物語の内容と一致することが示されました。これは、現象が外部の霊ではなく、‌‌テーブルを囲む人々自身によって引き起こされている可能性‌‌を示唆する重要な例とされています。
  • ‌「Light as a Feather」ゲーム‌‌: 人々が他の人を持ち上げようとするゲームで、持ち上げられる人が「羽根のように軽い」と感じられる現象が起こることがあります。スティーブン・ブロード教授は、このゲームにも‌‌サイコキネシス(PK)が関与している可能性‌‌を排除できないと考えており、自身のテーブル傾斜体験やカイ・ミュゲのテーブル浮遊体験における「軽さ」の感覚と類似していると述べています。
  • ‌ポルターガイスト現象‌‌: アルゼンチンのアリエル・ファリアスのPK現象は、彼の10代初期の‌‌ポルターガイストのような出来事‌‌に端を発していると述べられています。彼の父親の死に関連して始まり、現在でも彼が動揺すると棚から物が飛び出すことがあると報告されており、これはテーブル浮遊のようなPK現象が、‌‌個人の精神状態や広範なサイキック能力と関連している可能性‌‌を示唆しています。
  • ‌スプーン曲げやその他のマクロPK現象‌‌: 現代では、スプーン曲げや他の形態の‌‌「パワーゲーム・サイコキネシス(power game psychokinesis)」‌‌など、他のマクロPK現象の例が数多く存在すると述べられています。かつては人間がサイコキネシスを行うという考えはほとんど問題外でしたが、現在では人々が自身にこの能力があると考えることは珍しくない、という点でテーブル浮遊現象の受容性も変化していることが示唆されています。

研究と調査

テーブル浮遊現象は、‌‌多くの人々によって非常に体系的に調査され、素晴らしい記録的証拠が残されています‌‌。

  • ‌初期の厳格な調査‌‌:

    • ‌T. グレン・ハミルトン‌‌は20世紀初頭にカナダで調査を行い、‌‌テーブルに蓄光板を置いて発光させ、テーブルが上昇する様子をカメラで撮影しました‌‌。その写真には、テーブルに当たって驚く参加者の表情も捉えられています。
    • ‌スヴェン・ターク‌‌はスカンジナビアで、‌‌テーブルの脚、椅子の脚、参加者の額に蓄光ストリップを貼り付け、暗闇でも位置が明確にわかるようにしました‌‌。彼も複数の角度からカメラを使い、大きな物体が部屋を飛び回る劇的な写真を撮影しました。
    • これらの初期の調査は、統計や二重盲検実験が普及する以前の時代にもかかわらず、‌‌非常に厳格なプロトコル‌‌で行われていたと評価されています。懐疑論者は不正行為を疑うかもしれませんが、これらのケースでは、‌‌誠実に行われた実験の証拠が不正行為の証拠を明らかに上回っている‌‌と主張されています。
  • ‌ケン・バッチェルダーの研究とグループセッションのプロトコル‌‌:

    • 1970年代から80年代にかけて、ケン・バッチェルダーはグループセッションに関する研究を行い、現象を促進するための条件を考察しました。彼は、現象自体から意識をそらすこと、雰囲気を明るく保つこと、冗談を言うこと、そして‌‌「ポンプの呼び水をする(to prime the pumps)」ように、意図的に不正行為を初期段階で用いて本物の現象の発生を刺激する‌‌ことが有効だと結論付けました。
    • 彼の研究は、‌‌現象の可能性に対する人々の「信念」が重要である‌‌ことを強調しています。また、自然な音や筋肉の動きでさえ、人々がサイコキネシスが起こっていると信じるきっかけとなり、それが実際にサイコキネシスを引き起こす可能性があると指摘しました。バッチェルダーは、交霊会のような場が、参加者がPKを発揮できる‌‌「PSIに好都合な条件(psi-conducive condition)」‌‌をもたらすと考えていました。
  • ‌「フィリップ事件」‌‌:

    • トロントの超心理学研究協会が1970年代に行った実験で、「委員会によるPK」の事例として有名です。彼らは架空の人物「フィリップ」を考案し、詳細な経歴を与え、参加者たちはその物語に深く没頭しました。
    • その結果、テーブルからの叩打音や動きが発生し、それが「フィリップ」の物語の内容と一致することが示されました。この事例は、現象が‌‌外部の霊的エージェンシーではなく、テーブルを囲む参加者自身(「生者PSI」)によって生じた‌‌可能性を示唆する重要な事例と見なされています。スティーブン・ブロード教授も、超心理学文献の分析において、‌‌「生者PSI」の解釈に依然として重きを置いている‌‌と述べています。
  • ‌アリエル・ファリアスの現代研究‌‌:

    • アルゼンチンのアリエル・ファリアスは、‌‌暗闇を必要とせずにテーブル浮遊現象を起こせる‌‌「普通の男性」として注目されています。
    • 彼の実験では、‌‌ひずみゲージを使用してテーブルの重量変化を測定‌‌しており、テーブルが浮上する前に‌‌軽くなっていることを確認‌‌しています。これは、カイ・ミュゲの現象で感じられた「浮いているような感覚」や、ブロード教授自身の傾斜体験における物理的な押上げの不在と共通する特徴です。
    • ファリアスは、テーブルに手を置くと‌‌手がテーブルと一体化するような感覚‌‌があり、‌‌手と前腕が非常に冷たくなる‌‌と報告しています。
    • 彼の現象は、最初はバッチェルダーのグループセッションをモデルにした集団的な設定で始まりましたが、後に‌‌彼が単独で現象を起こせる能力がある‌‌ことが判明しました。彼の研究報告はJournal of Scientific Explorationに掲載されています。
  • ‌文化と現象の発生‌‌: 大規模なPKのような現象は、その種の現象が文化の‌‌支配的な信念体系に反しない文化‌‌、あるいは人々がそれを抑圧するメカニズムを構築しない文化において、より容易に発生するという証拠があると示唆されています。これは、PK現象が心理的・社会的な側面と深く関連している可能性を示唆します。

これらのソースは、テーブル浮遊現象が、単純な詐欺や霊現象としてだけでなく、厳格な科学的アプローチや心理的・社会的要因との関連性の中で研究されてきた多面的な歴史と、現在進行中の研究を通じてその深層が探求されていることを示しています。

実践への提言

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「テーブル浮遊現象の深層」というより大きな文脈において、これらのソースは、テーブル浮遊現象を経験または誘発するための様々な「実践への提言」を提供しています。これらは、特定の条件下、心構え、そして時には具体的な行動によって現象が促進されることを示唆しています。

現象を促進するための条件と心構え

  • ‌精神的集中からの解放と雰囲気の維持‌‌: ケン・バッチェルダーの研究は、現象そのものに意識を集中しすぎないことが非常に役立つと結論付けています。成功や失敗に意識が向きすぎると良くないため、‌‌人々を他の事柄に集中させ、雰囲気を明るく保ち、冗談を言う‌‌ことが推奨されます。
  • ‌信念の重要性‌‌: バッチェルダーは、現象の「可能性」を信じること、すなわち‌‌現象の現実性を信じること‌‌が非常に重要であると発見しました。
    • ‌「ポンプの呼び水(priming the pumps)」‌‌: 参加者に現象の現実性を信じさせるために、‌‌意図的に初期段階で不正行為を用いて本物の現象の発生を刺激する‌‌ことが有効であると提言されています。これは古くからのシャーマンのトリックでもあるとされています。
    • ‌偶発的な刺激の利用‌‌: テーブルからの音(熱による変化など)や、テーブル上での筋肉の実際の動きでさえ、人々がサイコキネシスが起こっていると信じるきっかけとなり、それが‌‌実際に本物のサイコキネシスを引き起こす可能性がある‌‌と指摘されています。
    • ‌文化的な信念体系‌‌: 大規模なPKのような現象は、その種の現象が‌‌文化の支配的な信念体系に反しない文化‌‌、あるいは人々がそれを抑圧するメカニズムを構築しない文化において、より容易に発生するという証拠があると示唆されています。これは、現象が起こりやすい環境を文化全体で育むことの重要性を示唆します。
  • ‌セッションの設定と環境‌‌:
    • ‌社交的な雰囲気‌‌: テーブル浮遊現象は、しばしば‌‌音楽や歌、パーティーのような雰囲気を含む交霊会のような社会的な設定‌‌で発生すると指摘されています。
    • ‌暗闇の役割‌‌: 多くの霊媒が現象を起こすために暗闇を要求しますが、これは必ずしも現象を抑制するわけではありません。むしろ、暗闇は状況の光学に影響を与え、「何でも起こり得る」と人々が考えるようにすることで、‌‌現象の可能性に対する信念を高める‌‌役割を果たすとされています。これにより、人々が「あり得ない」と考えるような物理的証拠に直面することなく、非日常的な出来事が起こりやすくなると考えられます。
    • ‌共有された物語への没頭‌‌: トロントの「フィリップ事件」では、参加者たちが架空の人物「フィリップ」の物語に深く没頭し、その結果、テーブルの叩打音や動きが発生しました。これは、‌‌グループが共有する明確な物語や信念に没頭すること‌‌が、現象を引き起こす上で有効な「実践」となり得ることを示唆しています。

具体的な実践のヒント

  • ‌軽いテーブルからの開始‌‌: スティーブン・ブロード教授の個人的な経験や、一般的な提言として、テーブル浮遊を試す際には、‌‌重いテーブルから始めるべきではない‌‌とされています。自身の学生時代の経験から、彼は‌‌折りたたみ式の軽量なテーブル‌‌を使った「テーブル・アップ(Table Up)」というゲームを推奨しており、これが人々が始めるのに最適な方法であると述べています。
  • ‌グループでの「ゲーム」としての実践‌‌: ブロード教授の経験のように、友人と「テーブル・アップ」のようなゲームとして試すことが挙げられます。ケン・バッチェルダーによって確立された「シッター・グループ」のモデルは、アルゼンチンのアリエル・ファリアスの現象が始まった初期にも使われており、‌‌集団的な環境が現象を誘発する「PSIに好都合な条件」をもたらす‌‌ことが示唆されています。

注意点と研究への提言

  • ‌PK能力の育成に対する注意‌‌: スティーブン・ブロード教授は、個人的な経験から、人々が‌‌PK能力を「育成する」こと自体は推奨していません‌‌。彼は、PK能力が誤用される可能性があると考えており、これは異常な能力であり、人類の間に広く抑制されてきたのは良い理由があるのかもしれないと述べています。
  • ‌研究と意識の重要性‌‌: PK能力の育成は推奨しない一方で、ブロード教授は人々が‌‌PK現象を「研究する」こと、何が可能で何が観察されてきたかを知ること‌‌は推奨しています。
  • ‌初期の段階での留意点‌‌: ポルターガイスト現象との関連性が示唆されるなど、PK現象は時に‌‌不穏な性質を持つ‌‌こともあり、PK能力を育成したいと考える人々は、他の場所から始めることを検討すべきだと述べられています。

これらの提言は、テーブル浮遊現象が単なる霊的な出来事ではなく、参加者の心理状態、グループのダイナミクス、そして物理的な環境が複雑に絡み合って発生する可能性があることを示唆しています。

現代の研究事例

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「現代のケーススタディ」というより大きな文脈において、これらのソースはアルゼンチンのアリエル・ファリアスを、テーブル浮遊現象の‌‌注目すべき現代的な事例‌‌として詳しく述べています。彼のケースは、伝統的な交霊会の設定や、現象が霊的起源を持つという仮説とは異なる、サイコキネシス(PK)の側面を浮き彫りにしています。

アリエル・ファリアスに関する主要な点は以下の通りです。

  • ‌闇を必要としない能力‌‌: 彼は‌‌闇を必要としない‌‌、珍しい能力の持ち主です。これは、多くの霊媒が現象を起こすために闇を要求する伝統的なケースと対照的であり、物理的な証拠が視覚的に確認できる環境で現象が起こり得ることを示しています。
  • ‌「普通の男性」としてのプロフィール‌‌: アリエルは「霊能者の教祖」になることに興味がなく、‌‌普通の家族持ちの男性で、良い日中の仕事を持っている‌‌とされています。彼はただ何が起こっているのかを理解することに興味がある「レギュラーガイ」です。これは、PK能力が特別な個人の専有物ではない可能性を示唆しています。
  • ‌現象の発生方法‌‌: 彼はテーブルの閉じた端を軽く触れるだけでテーブルを浮上させることができます。
  • ‌科学的な測定とフィードバック‌‌:
    • 彼の能力を研究するために、テーブルの脚とアリエル自身は‌‌ひずみゲージ‌‌の上に置かれ、‌‌重量の変化が測定できる‌‌ようになっています。
    • テーブルがまだ浮上していない段階でも、アリエルはひずみゲージからテーブルが軽くなっていることを確認でき、これが彼が「正しい方向に向かっている」という‌‌フィードバック‌‌になっています。
    • テーブルに手を置くと、手とテーブルが一体化するように感じると彼は述べています。
    • 興味深いことに、現象が起こる際、彼の手や前腕は‌‌非常に冷たくなる‌‌と報告されています。
  • ‌「心霊仮説」への反対‌‌: アリエル自身は、現象が「心霊仮説」によって引き起こされているという考えに反対しています。
  • ‌現象の起源‌‌:
    • 彼のPK現象とのつながりは、‌‌10代前半にポルターガイストのような出来事‌‌として始まりました。
    • これらの出来事は当初、彼の‌‌父親の死と関連‌‌していましたが、その後の人生でも続いています。
    • 今日でも、アリエルが動揺すると物が棚から飛び出すことがあります。これは、彼の能力が感情的な状態と関連している可能性を示唆しています。
  • ‌バッチェルダーのグループモデルの採用‌‌: 彼が能力を発現し始めた当初は、ブエノスアイレス超心理学研究所(アレハンドロ・パラのグループ)が、‌‌ケン・バッチェルダーの研究グループをモデルとした心霊主義者グループ‌‌を組織していました。このグループは劇的なテーブルの動きを経験し、多くはそれを心霊現象と解釈しました。
  • ‌個人能力の発見‌‌: グループは、テーブルがアリエルが座っているときにのみ上昇することを発見し、その後、アリエルが単独でこの能力を発現できることを突き止めました。
  • ‌PK能力育成への懸念‌‌: スティーブン・ブロード教授は、アリエルのようなPK能力を‌‌人々が「育成する」ことは推奨していません‌‌。なぜなら、その能力が誤用される可能性があり、人類の間に広く抑制されてきたのは良い理由があるかもしれないと考えているからです。彼は、人々がPK現象を‌‌「研究すること」‌‌、何が可能で何が観察されてきたかを知ることは推奨していますが、その能力を積極的に育てる方向性ではないと考えています。

アリエル・ファリアスのケースは、現代の研究が、テーブル浮遊現象が必ずしも霊的な原因を持つとは限らず、‌‌生きている人間のサイコキネシス能力によって引き起こされる可能性がある‌‌ことを示唆する一例となっています。また、それは科学的な条件下でのPK現象の調査の可能性も示しています。

Ken Batcheldor の研究(1970-80年代)

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「研究方法論と結論」というより大きな文脈において、これらのソースは、ケン・バッチェルダーが1970年代から80年代にかけて行ったテーブル浮遊現象に関する体系的な調査と、そこから導き出された重要な結論について詳しく述べています。彼の研究は、現象の発生における集団心理と信念の役割を強調するものでした。

ケン・バッチェルダーの研究方法論と結論は以下の通りです。

  • ‌研究期間と焦点‌‌: バッチェルダーは1970年代から80年代にかけて、グループで行われる交霊会(sitter group)においてテーブル浮遊現象を広範囲に調査しました。
  • ‌「PSIに好都合な条件」‌‌:
    • 彼は、これらの交霊会が参加者にサイコキネシス(PK)を発現させる‌‌「PSIに好都合な条件(psi-conducive condition)」‌‌を提供すると結論付けました。
    • 彼は現象が霊的なもの(心霊仮説)であるとは考えていませんでした。
  • ‌精神的集中からの解放‌‌:
    • 彼のグループセッションに関する重要な結論の一つは、‌‌現象そのものから意識をそらすことが非常に役立つ‌‌ということでした。現象の成功や失敗に過度に意識を集中しすぎると、かえって妨げになるためです。
    • 参加者の意識を他の事柄に集中させ、‌‌雰囲気を明るく保ち、冗談を言う‌‌ことが推奨されました。
  • ‌信念の重要性‌‌:
    • バッチェルダーが発見したのは、現象の「可能性」に対する‌‌信念(belief in the possibility of the phenomena)‌‌、つまり現象が実際に起こり得ると信じることが非常に重要であるという点でした。
    • ‌「ポンプの呼び水(priming the pumps)」‌‌: 参加者に現象の現実性を信じさせるために、‌‌意図的に初期段階で不正行為を用いて本物の現象の発生を刺激する‌‌ことが有効であると提言されています。これは古くからのシャーマンのトリックでもあったとされています。
    • ‌偶発的な刺激の利用‌‌: テーブルからの音(熱による変化など)や、テーブル上での筋肉の実際の動きでさえ、人々がサイコキネシスが起こっていると信じるきっかけとなり、それが‌‌実際に本物のサイコキネシスを引き起こす可能性がある‌‌と指摘されています。
    • 彼が見出したのは、人々が信じることでより良い結果が得られるという、いわゆる「sheep-goat literature」の考え方とも一致していました。
  • ‌暗闇の役割に関する見解‌‌:
    • バッチェルダーは、多くの霊媒が現象のために暗闇を要求するのに対し、暗闇が必ずしも現象を抑制するわけではないと考えていました。
    • 彼の見解では、暗闇は状況の‌‌光学に影響を与え‌‌、人々が「あり得ない」と考えるような物理的証拠に直面することなく、「何でも起こり得る」と考えるようにすることで、‌‌現象の可能性に対する信念を高める‌‌役割を果たすとしました。この考えられる可能性が、珍しい出来事の発生を促進する、と彼は示唆しました。

バッチェルダーの研究は、テーブル浮遊現象が単なる詐欺や霊的な介入だけでなく、人間の心理状態、特に信念と集団的な雰囲気がPK現象の発生に大きく影響するという、重要な科学的結論を導き出しました。彼のグループモデルは、アルゼンチンのアリエル・ファリアスの現象が始まった初期にも参照されており、彼の研究が現代のPK研究にも影響を与えていることが示唆されています。

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時系列

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19世紀半ば (スピリチュアリズム全盛期)

テーブル浮揚現象が本格的に注目され始める。これは、人々がヴィクトリア様式のリビングルームで重い木製のテーブルを囲み、心霊現象を誘発しようとしたことが背景にある。当初は、死者との交信の手段と考えられていた。 この頃、多くの詐欺師がテーブル浮揚現象を利用して詐欺行為を行う機会を得る。

19世紀後半~20世紀初頭

D.D. Hume のような一部の優れたミディアムが、明るい場所でも現象を起こせることで知られる。これは当時の一般的慣習(暗闇でのセッション)とは異なる例外的なケースだった。

T. Glenn Hamilton (カナダ) がテーブル浮揚現象を体系的に調査。テーブルに蓄光板を置き、暗闇でテーブルが浮上する際にカメラで撮影し、多くの写真証拠を残す。

Sven Turk (スカンジナビア) も同様に厳密なプロトコルで調査を行う。巨大なテーブル、テーブルの脚、椅子の脚、参加者の額に蓄光テープを貼り、暗闇での位置を明確にした上で、複数のカメラで大規模な物体の浮揚現象を撮影する。

20世紀初頭 (Stephen Braudeの大学院時代)

Stephen Braude が、友人たちと「Table Up」というゲーム(テーブル浮揚を試みる遊び)を経験する。この個人的な経験が、彼の超心理学への関心を刺激するきっかけとなる。

1970年代

Ken Batcheldor が自身のグループセッションを広範に調査し、成果をまとめる。現象を起こすには、対象から意識を逸らし、雰囲気を明るく保つことが重要であると結論付けた。また、現象への「信念」が重要であり、ときには偽の現象を最初に起こすことで、本物の現象を誘発する「ポンプを呼び水する(priming the pump)」効果があることも指摘する。

  • トロントのフィリップ・ケース (トロント心霊研究協会) が発生。協会メンバーが架空の人物「フィリップ」を創造し、その詳細な歴史を設定。この物語に没頭した後、テーブルの叩き音や動き(テーブル・ラッピング)を通じて「フィリップ」との交信を試みる。この現象は、参加者自身の潜在意識的なサイコキネシスである可能性を示唆していると解釈された。

1970年代~1980年代

Ken Batcheldor の研究が、テーブル浮揚現象における「信念」の重要性や、集団サイコキネシスの可能性を示唆する。

近年 (時期不明、ただしBraudeが現職を離れて以降)

Stephen Braude が、ドイツの物理ミディアム、Kai Müge の現象を研究。彼のテーブル浮揚現象の一部は本物であると確信し、赤外線カメラや低照度カメラでビデオ録画も行った。

  • Stephen Braude が、アルゼンチンのAriel Fariasを研究。ファリアスは暗闇を必要とせず、テーブルの端に軽く触れるだけでテーブルを浮揚させることができる。彼の現象は、ひずみゲージを用いてテーブルの重さの変化を測定するなど、科学的に検証されている。ファリアスは、テーブルが浮揚する前から軽くなることを感じ取る。彼の現象は「Journal of Scientific Exploration」に報告された。

  • ファリアスが最初に参加していたブエノスアイレス超心理学研究所(Alejandro Parraのグループ)の「レッドライト・シッターグループ」は、Batcheldorのシッターグループを模範としていた。このグループはテーブルの動きをスピリットの仕業と解釈したが、ファリアス自身はスピリット説に反対していた。

  • ファリアスは10代の頃からポルターガイスト現象のようなPK現象との繋がりがあったことが判明する。現在でも、彼が動揺すると棚から物が落ちることがある。

主要関係者

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‌Stephen E. Braude (スティーブン・E・ブロード)‌

  • 超心理学、特にマクロ・サイコキネシスの専門家。
  • メリーランド大学ボルティモア郡校哲学部の元学部長。
  • 「The Limits of Influence」「Immortal Remains」「Crimes of Reason」「The Gold Leaf Lady」「ESP and Psychokinesis」「First Person Plural」など、多くの超心理学に関する著書がある。
  • 自身の大学院時代のテーブル浮揚の個人的な経験から超心理学に興味を持つ。
  • Kai MügeやAriel Fariasなど、著名な物理ミディアムやサイキックのケーススタディを数多く行っている。
  • テーブル浮揚現象の多くは、外部のスピリットではなく、参加者自身のサイコキネシス(リビング・エージェント・サイ)によるものである可能性を指摘している。

‌Jeffrey Mishlove (ジェフリー・ミシュラブ)‌

  • Stephen Braudeとの対談のインタビュアー。
  • 彼自身も超心理学に造詣が深く、Stephen Braudeの著書や研究についてもよく知っている。
  • 「Journal of Scientific Exploration」の元編集者。

‌William James (ウィリアム・ジェームズ)‌

  • アメリカの哲学者、心理学者。
  • 講演でカエルの心臓が拍動しているかのように見せるために、不正行為(ストローで突く)を行ったことを後に告白したエピソードが、Stephen Braudeによって言及される。

‌Ken Batcheldor (ケン・バチェルダー)‌

  • 1970年代から80年代にかけて、グループセッションにおけるテーブル浮揚現象を大規模に研究した人物。
  • 現象の発生には、参加者の「信念」や「雰囲気」が重要であり、注意を逸らすことや、時には「呼び水」として偽の現象を導入することが有効であると結論付けた。

‌T. Glenn Hamilton (T・グレン・ハミルトン)‌

  • 20世紀初頭にカナダでテーブル浮揚現象を体系的に調査した人物。
  • 蓄光板やカメラを用いて、科学的な方法で現象を記録しようと試みた。

‌Sven Turk (スヴェン・ターク)‌

  • スカンジナビアで、ハミルトンと同様に非常に厳密なプロトコルを用いてテーブル浮揚現象を調査した人物。
  • 蓄光ストリップや複数のカメラを使用し、大規模な物体の浮揚現象を多角的に記録した。

‌Ed May (エド・メイ)‌

  • Stephen Braudeの友人でもある超心理学者。
  • 初期のケーススタディにおける「不正行為」の可能性を完全に排除することはできないという立場を取る。

‌D.D. Hume (D・D・ヒューム)‌

  • 著名な物理ミディアムの一人。
  • 多くのミディアムが暗闇を必要とする中で、彼は明るい場所でも現象を起こすことができた例外的な存在として言及される。

‌Ariel Farias (アリエル・ファリアス)‌

  • アルゼンチンのサイキックで、Stephen Braudeが近年研究している人物。
  • 暗闇を必要とせず、テーブルに軽く触れるだけでテーブルを浮揚させることができる。
  • 彼の現象はひずみゲージなどの科学的装置を用いて測定され、彼の体験(手が冷たくなる、テーブルが軽くなる)と一致する。
  • スピリット説には反対の立場をとる。
  • 10代の頃からポルターガイストのようなPK現象との繋がりがあった。

‌Kai Müge (カイ・ミューゲ)‌

  • ドイツの物理ミディアム。
  • Stephen Braudeが彼の現象の一部(特にテーブル浮揚)は本物であると確信しており、ビデオ記録も行っている。

‌Alejandro Parra (アレハンドロ・パラ)‌

  • ブエノスアイレス超心理学研究所のグループを率いる人物。
  • 彼のグループは、Batcheldorのグループセッションを模範としたスピリット主義者のシッターグループを組織し、Ariel Fariasも元々このグループに所属していた。

‌Lynn Buchanan (リン・ブキャナン)‌

  • 意識的なpsiの応用と無意識的なpsiの応用について研究している人物として、Jeffrey Mishloveが言及する。

‌Stephen Browning (スティーブン・ブラウニング)‌

  • Stephen Braudeの名前をJeffrey Mishloveがエンディングで間違えて呼んだもの。実質的にはStephen Braudeと同一人物。

情報源

動画(28:17)

Classic Reboot: Table Levitation with Stephen E. Braude

www.youtube.com/watch?v=ID5gqLgvWr4

展開

(以下は Stephen E. Braude と Jeffrey Mishlove の対談動画です)

I'm Jeffrey Mishlove. Today we'll be looking at table levitation. With me is Professor Stephen Braude, who is an expert in macro-psychokinesis, which is what we believe table levitation to be. I believe that in any case. Stephen is the author of many books on parapsychology, including The Limits of Influence, a book about psychokinesis and the philosophy of science. He is also the author of Immortal Remains, a book examining the evidence for life after death. (0:01:43)

His other titles include Crimes of Reason, The Gold Leaf Lady, and ESP and Psychokinesis, as well as a book on multiple personality disorder called First Person Plural. Stephen is the former chair of the philosophy department at the University of Maryland, Baltimore County. Welcome, Stephen. Thank you, Jeff. Good to be here. It's a pleasure to be with you. Table levitation is a fascinating topic because there are, what, hundreds of reports. (0:02:20)

Yes, and they seem to center and begin, really, in earnest around the heyday of the spiritualist movement in the middle of the 19th century. It would make sense because in those days people sat in their Victorian parlors with big, heavy wooden tables and they're all sitting around the tables so attempting to induce spiritualistic phenomenon and table levitations would, to me, they would seem like a natural thing to occur in that setting. (0:02:53)

Well, I think it was a natural thing to occur in that setting. It was not only a form of entertainment in those days, it was what seemed like to many a reasonable way of initiating communication with the dead. It was only later that people began to suspect that what might really be going on was that humans were psychokinetically causing the table to move. (0:03:16)

Yeah, and of course, I think it's fair to say that table levitation affords many talented fraudsters an opportunity to commit fraud. Of course, as with any macro PK phenomena, they need to be produced under the right kinds of conditions to be convincing and compelling. So, we'll be reviewing this history, but I think it's useful for our viewers to appreciate that your interest in parapsychology was stimulated by a personal experience of table levitation. (0:03:51)

Yes, this is what corrupted me. I was back in graduate school. In those days, I fancied myself to be a kind of hard-nosed materialist, not for any particularly good reason. It was just an intellectual conceit I was cultivating in those days. And one day, it was a slow day in Northampton, Massachusetts, and some friends stopped by and they said, let's play this game called Table Up. They didn't know anything about parapsychology, just as I didn't. And they said this was a lot of fun. (0:04:18)

And when it worked, it was really cool. And so, it was my apartment. It was my place. It was broad daylight. It was my table. (0:04:24)


And for three hours, I watched the table. It didn't fully levitate, but it tilted up dramatically under our fingers. We could be standing next to the table, and the table would rise under our fingers. No legs were pushing it up. No people were pulling it up. I doubt that there's any way I could describe this that would make it completely compelling to skeptics, but I can say my friends were not practical jokers, not even sure they had a sense of humor. (0:04:51)

And if one of them left to go to the other room, the table still would tilt under our fingers, not in the direction that you would have expected if it had been manipulated physically by one of us. So, I didn't know what to make of it at the time. It just scared the hell out of me, and I put it out of mind until I got tenure. (0:05:06)

You found it frightening. Yes, because I didn't know what it was. Do your friends find it frightening? No. They thought it was just a game. Yeah, that's how they are. Well, there's another game that people often play. I was reading about recently, Light as a Feather, where people try to lift another person. I've done that. And the suggestion is that sometimes that person appears to be light as a feather. (0:05:31)

Yes, they seem weightless. And so, perhaps there's some psychokinesis involved in that game. I don't want to rule it out. I mean, we don't really know. But, if so, then I would say it conforms to my own experience of full table levitations that I've had since these days back in graduate school. You've made a point of researching this type of phenomenon, in terms of case study research. (0:05:58)

Well, I've gone after, I've wanted to study physical mediums of various kinds to see what they're up to. And in many of those cases, table levitations are part of the repertoire. And one medium I studied in Germany, Kai Müge, I wouldn't endorse all of his phenomena for reasons I've explored in various publications. But the table levitations, I'm convinced, are genuine, or at least many of them are. (0:06:23)

And some I have video recorded under infrared or under very low light with very sensitive cameras. But what strikes me about those is that when the table rises under our fingers, it feels weightless. It feels buoyant. And I can compare that to the way the table feels when people seated around the table try to lift the table and raise it. Because then, I'm aware of the force pushing the table up. (0:06:53)

When the table actually levitates, it doesn't feel pushed up. It feels like it's floating. In fact, sometimes people try to push it down, and they're unable to do so. Yeah, we didn't have that experience, but that is an often reported experience among those who've witnessed table levitations. I can also tell you that with Kai, when I investigated him the last time in 2015, the table would be up for about 20 seconds, and it was swaying back and forth to the rhythm of the music that was playing at the time. (0:07:20)

Well, it's interesting that you should mention music, because the table levitation phenomenon often occurs in a seance-like sociological setting. Those settings, going back to Victorian days in England and in America, they often included music and singing and a kind of party-like atmosphere. (0:07:46)


Well, this was investigated considerably later in the 1970s and 80s by Ken Batcheldor. And what he concluded about his group sittings was, first of all, that it was very helpful to keep one's mind off the phenomenon itself, because then there was too much invested in success or failure. Better to distract people, keep their minds focused on other matters, keep the atmosphere light, tell jokes, maybe even to fraudulently initiate the phenomena to get people to believe in the reality of it ahead of time, so that that would stimulate the production of genuine phenomena. (0:08:32)

To prime the pumps, so to speak. Yes, exactly right. Which would be an old shamanistic trick. Yes. I think William James even reported once, I forget exactly what the story is, he simulated the beating of a frog's thighs. That was not priming the pump. That was an example where he admitted he committed fraud. (0:08:54)

Oh, I didn't realize that. Take that back. He was giving a lecture on physiology and he had a heart he was showing to his students that was supposed to be beating, as I recall, and it wasn't. So, he took a straw or something and poked at it to make it appear as if it was beating when it wasn't. I retract that example. (0:09:15)

Yeah. But, he admitted it later on. He said, I committed academic fraud for the benefit of my students. Right. But, what Batcheldor found, and others I think have found similar things, that once you get people focused in the right way on what's going on to get them to believe in the reality of the phenomena, what really matters is the belief in the possibility of the phenomena. (0:09:40)

Right. And, sometimes priming the pump will do that. And, of course, we have all the sheep-goat literature that suggests that when people believe, they get better results. Yes. And, Batcheldor also noticed that sometimes natural sounds occurring while waiting for the table to rise, like thermal changes causing noises in the table, might get people to believe that. (0:10:05)

Or, just muscular movements, real muscular movements on the table, might get people to think that something psychokinetic is happening, and that might cause something genuinely psychokinetic to happen. Well, along with table levitations, we often get table wrapping, where you get communication of some sort going on. Well, one case that gave examples of not only wrapping, but table movements, dramatic table movements, was the Philip case in Toronto back in the 70s. This was a case of, apparently, PK by committee. (0:10:38)

Members of the Toronto Society for Psychical Research wanted to investigate the kind of phenomena reported in mediumistic circles. They invented a character named Philip. They gave him an elaborate history, concocted this dramatic story around his life. The people involved in this experiment really embraced the story. They absorbed it. They basked in it for some time, and then they tried to communicate with Philip, and got ostensible communications from Philip, including wrappings in the table and table movements corresponding to the wrappings. (0:11:14)

And they would ask questions, and the wrappings on the table would be in response to their questions. Not only that, but they would be in proper response to the amount of knowledge that the participants had about the story they'd concocted about Philip. So, if the question they asked Philip didn't have a clear answer in the history that they'd concocted, they didn't get a clear answer in the table. (0:11:38)

So, that would be an example that suggests that this is not necessarily a spiritual or spiritualistic phenomenon that is not produced by external spiritual agencies, but by the people sitting at the table themselves. Yes, I have to say for those survivalists watching that it doesn't rule out the possibility of spirit influence, but it certainly doesn't make the case for it either. (0:12:04)


No, I suppose you could argue that, well, some other spirit came by and decided to impersonate Philip. Yeah, but there's no independent support for that. Of course, yeah. And I think it's fair to let our viewers know that in your analysis of the spiritualistic literature in your book, Immortal Remains, you say that there's still a lot of weight to be given to the living agent psi interpretation of these phenomena. (0:12:41)

Yeah, I mean, to this day I'd say, at least on some days, I still regard it as a kind of toss-up whether we've got evidence for living agent psychokinesis or psychic functioning or evidence of survival. Some days I think the scales tilt slightly in favor of survival, but it's a difficult case to make one way or the other. So, with table levitation, it could go either way. (0:13:07)

Well, except in most cases of table levitation there's no real evidence favoring psi. I mean, there's not really survival psi. There's not much evidence given in cases of table levitation. It's just dramatic. If I understand you correctly, what you mean is independent evidence of accurate information obtained by the medium that would suggest that there really was a discarnate entity in the room. (0:13:43)

Right. There's very seldom evidence of that kind in cases of table levitation. It's just dramatic and it's ostensibly produced by a spirit. Yeah. And maybe in another hundred years of research we'll have a better idea about that. Who knows. The phenomenon, though, has been investigated very systematically by a number of people, and there's great documentary evidence of table levitations. (0:14:08)

Hundreds of photographs. Yes, wonderful photographs. And in many cases these were done in exactly the right way. One case was by T. Glenn Hamilton in Canada in the early 20th century. One thing he did was to place a plaque, a photoluminescent plaque, on a table so that when he charged it and the lights were turned out you could see when the table was rising. (0:14:35)

And he had a bank of cameras focused on that part of the room so when they knew the table was rising he would trigger the cameras to go off and there were some very dramatic shots he got of table levitations. And the best part is the expressions of the people who were being hit by the flying table. (0:14:51)

I know that you can see the shock on their faces. Well, you've made a real study of the methodology used in the late 19th, early 20th century when so many of these cases were being observed. As I recall, one of the conclusions that you've drawn is that the researchers involved, even though this was generally speaking in an era prior to the use of statistics and double-blind experiments, but they had very rigorous protocols nonetheless. (0:15:26)

They did. One of the best was by Sven Turk in Scandinavia. He did everything the right way. He had massive tables. He had luminescent strips on the legs of the table. He had luminescent strips on the legs of the chairs seated around the table. He had luminescent strips on the foreheads of all the people seated around the table. So again, when they were charged and the lights were off, it was always clear where everybody was. (0:15:52)

And then when objects started to move, whether it was a chair or a table, he would trigger the cameras and he got some very dramatic shots from multiple angles of large objects flying around the room. And again, the expressions of the participants are really the best part of the photo. Well, skeptics, I suppose, are going to say, yeah, there must have been fraud somehow. (0:16:16)

Even parapsychologists, such as our good friend Ed May, says you can't rule out fraud in these early case studies. You can't rule out fraud in any experiment. But I think the real question is whether the evidence of an honestly conducted experiment outweighs the evidence for fraud. And in these cases, it clearly does. (0:16:42)

Well, and I know you've made a very careful analysis of that. But let's look at one feature. You mentioned the lights and the darkness of the room. Many mediums insist the room has to be dark in order for them to produce phenomena. But others, such as the famous D.D. Holm, produce the same phenomena in broad daylight. (0:17:03)

Well, Hume was an exception in that respect. It's clear that light doesn't necessarily inhibit the phenomena. But when you're dealing with ordinary people and not gifted mediums, I think Batcheldor had it right about this. (0:17:15)


What matters is belief. And what darkness does is to make a difference to the optics of the situation. So when you're bathed in darkness, you're not confronted with the kinds of physical evidence that might lead you to think, well, this couldn't possibly happen. In the dark, you could think, or more likely to think perhaps, that anything can happen. (0:17:42)

So it makes a difference to what you think is possible. And what you think is possible may be conducive to unusual things occurring. Now, you've done some case studies of your own recently. I've studied a guy in Argentina named Ariel Farias. Great thing about Ariel is that he doesn't require darkness. He's a regular guy. (0:18:07)

Again, like the best psychic subjects, he's not interested in being a psychic guru. He's a regular family man. He's got a good day job. He's just interested in understanding what's going on. He's opposed, as far as I can tell, to the spirit hypothesis of what's happening. But he found, to his surprise, that he's able to make tables rise by touching them lightly at the close end of the table. (0:18:34)

And we've got some very good video of the table rising under Ariel. It's also interesting is that the table legs and Ariel himself are placed on strain gauges so the changes in weight can be measured. And the table leg closest to Ariel is on a strain gauge. So even when the table hasn't yet levitated, Ariel can see from the strain gauge that the table is getting lighter. (0:18:58)

So he likes that kind of feedback. And that tells him that he's on the right track. He feels that when he puts his hand on the table, he feels as if his hand is merging with that of the table. And interestingly enough, his hands and forearms get quite cold when all this happens. (0:19:16)

And I should mention they're not sticky. A recent report on Ariel's phenomena has been published in the Journal of Scientific Exploration. Of which I should mention you were the editor. Yes, it's not just a sleazy plug, it's an interesting paper. No, it's a wonderful journal. Well, I accept that wholeheartedly. Thank you. So, the phenomenon that Ariel produces in Argentina, is it done in a kind of mediumistic setting? It was originally. (0:19:43)

The folks at the Buenos Aires Institute for Parapsychology, Alejandro Parra's group, had organized a kind of spiritist sitter group, modeled after the Bacheldor sitter groups. And they were getting some dramatic table movements, which many of them interpreted spiritistically. Now, Bacheldor himself did not, as I understand it. He basically felt that the seances conveyed a psi-conducive condition that enabled the participants to exhibit psychokinesis. (0:20:21)

Correct. But this so-called red light sitter group did think that, or many of the participants, did favor, on the whole, the spirits hypothesis. Not Ariel, however. But they found out by a process of illumination that the table only rose when Ariel was seated at the table. And then they discovered that Ariel could do this on his own. (0:20:46)

So Ariel has very cooperatively spent several years just exploring his own ability to make the table go up. He hasn't gone much further with it. (0:20:52)


I should also mention that Ariel's connection with PK phenomena began early on in his early teens, in some poltergeist-like incidents. Connected initially with the death of his father, but continuing later in life. So even today, when Ariel gets agitated, things will fly off shelves. Interesting. So, he's got that connection with PK phenomena that some of the great psychics have, too. Well, it's interesting when we talk about table levitations. (0:21:24)

They initially occurred largely in the spiritualistic settings. People, by and large, thought it's either fraud or it's the work of the spirits. But these days, now, we have so many other examples of spoon bending, other forms of power game psychokinesis. I mean, it's not uncommon for people to consider that they might actually have this ability themselves. It doesn't require a spirit. Whereas, at one time, I suppose the idea that a human being could perform psychokinesis, certainly back in the 19th century, was almost out of the question. (0:22:05)

Right. It took a while for the idea that humans might be involved in this to gain a foothold. But now, the only limiting factor, I think, is one's capacity to tolerate abuse from those who are skeptical. Or abuse from those who are so wedded to the spiritistic hypothesis that they consider you an enemy. (0:22:35)

Yeah, well, I have some of those, right. I'm aware of that. My own point of view, for the benefit of our viewers who might be curious, is that we just don't know enough yet. Yes, I think that's fair. We need to keep an open mind to various hypotheses at this point in the game. Yes, I think our knowledge is still at a very early stage. (0:22:52)

And my suspicion is that if we could pursue these studies intensively for enough time to really impact the culture, let's say several hundred years, it's likely that we're going to see more and more phenomena of this sort occur. Well, not surprisingly, there's evidence that large-scale PK-like phenomena occur more readily in cultures where that type of phenomenon is not contrary to the prevailing belief system of the culture. (0:23:31)

Or so frightening that people institute all sorts of mechanisms to suppress it. Well, in some cultures it may be regarded as frightening, but people erect their own psychic defenses against it. Well, sure. I mean, the belief in black magic and witchcraft is pretty prevalent, but in Western culture we burn those witches at the stake. Right, and as we've discussed in the past, that's, I think, one of the main reasons for the intense resistance to the mere study of these kinds of large-scale PK events. (0:24:12)

Yeah, I would say so. But table levitation is particularly intriguing. It is. You can do it at home. You can. It doesn't require special equipment. I wouldn't recommend starting out with heavy tables, though, because, again, we are dealing with our primary source of resistance, which is our culturally inherited belief about what's possible and what's impossible. (0:24:37)

Yeah. And we're more likely to think that PK could lift a lighter table than a heavy table. Well, when you got together with your friends when you were a student and played the game, what did you call it? Table Up. Table Up. Was that a lightweight table? It was a lightweight. It was a folding table that I had. (0:24:55)

Sure. So that might be a perfectly good way for people to start. Yeah, I wouldn't recommend starting with a heavy table. In fact, I can say from my own experience, I don't recommend that people cultivate PK at all. Well, from your experience with Ted Owen, that makes sense. (0:25:07)


Yeah, but I think anybody is susceptible to potentially misusing it. It's really an extraordinary ability. There may be a good reason why it's largely been suppressed in the human population. I do recommend that people study it, that they are aware of what's possible and what has been observed. But I don't think it's necessarily a direction that we want to encourage people to cultivate. Well, I'm inclined to think it's innocuous, so long as we're doing it in the context of group sittings and making it into something like a party game, like Table Up. It's not quite the same as training people to be wizards where you can stop your fellow's heartbeat. Yeah. Well, I suppose not, but my concern, for what it's worth, it's probably worth very little, is that if a person develops some real skill, like Ariel at Table Levitation, and someday he gets really mad at somebody, perhaps for perfectly good reason, he might allow that psychokinetic ability to manifest in a way he would later regret. (0:26:20)

Yeah, it's hard to know. I don't know what the relationship is here between one's conscious application of psi and one's unconscious application. Well, I did an interview recently, and I'll just mention it briefly, with a fellow named Lynn Buchanan, who deals exactly with that sort of thing. (0:26:46)

So, for our viewers who want to dig a little deeper, that would be a good place to start. Or, the interview I did with you earlier on poltergeist phenomena. Oh, yes. It can be quite disturbing at times. It's one of the reasons I think maybe people who want to cultivate psi abilities might wish to start elsewhere. Well, but the genie's out of the bottle already. Stephen Browning, once again, thank you so much for being with me. (0:27:13)

Thank you, Jeff. It's been a pleasure. And thank you for being with us. (0:27:18)

(2025-08-06)