Bob Thompson(元国境警備隊員)の UAP/UFO 目撃証言
前置き
この問題の動画については過去記事、
Bob Thompson : 上空に orb が頻繁に目撃され動画撮影された⇒ この謎を解く (2025-07-18)
で取り上げた。
概要
国境のUFO:目撃者の新映像
本資料は、元国境警備隊員であるボブ・トンプソン氏へのインタビューをまとめたもので、米国とメキシコの国境沿いで観測された未確認異常現象(UAP)に関する詳細な情報を提供しています。
トンプソン氏は、14年間の職務経験と航空調整センターでの勤務を通じて、監視航空機によって記録および追跡された「ラバーダッキー」 のような異常物体に関する証拠に遭遇したと説明しています。彼は、国境警備隊の他の100人以上の隊員が同様の現象を目撃しており、それらの物体が既知のドローン、気球、または航空機とは異なる特性を示していたと報告しています。
また、彼はこれらの目撃情報が国家安全保障と飛行の安全性に対する懸念であると考え、自身の発見を上司に報告し、最終的には一部の動画を公衆に公開する許可を得ました。SCU(未確認空中現象に関する科学連合)による「ラバーダッキー」動画の科学的分析は、その物体が異常であると結論付けていますが、トンプソン氏は政府機関間で情報共有が不足していることや、メディアの報道がこの問題の重要性を軽視していることに懸念を表明しています。
目次
- 前置き
- 概要
- 詳細
- ボブ・トンプソンの経歴
- 任務中の目撃
- エージェントからの目撃報告
- 米空軍による奇妙な物体の目撃報告
- 航空会社からのUAP遭遇報告
- 具体的なUAP動画
- ポータル(Portal)の目撃報告
- 時系列
- 主要関係者
- 情報源
詳細
概要説明文書:国境におけるUAPの目撃と国家安全保障上の懸念
本概要説明文書は、退役国境警備隊員であるボブ・トンプソンの証言に基づき、米国とメキシコ国境沿いの空域における未確認航空現象(UAP)に関する主要なテーマ、アイデア、事実をまとめたものである。トンプソンは、米国税関・国境警備隊の特別作戦分遣隊に14年間勤務し、テロ対策と麻薬密輸阻止に焦点を当てていた。その後、アリゾナ航空調整センターの一員となり、国境沿いの空域を監視する中で、監視航空機によって記録・追跡された異常な物体、特に「ラバーダック」として知られる動画の証拠に遭遇した。
1. トンプソンの経歴とUAPへの関心
ボブ・トンプソンは2008年から2022年まで米国国境警備隊に勤務し、アリゾナ州ツーソン管区の特別作戦分遣隊に所属していた。彼の職務にはトップシークレットの機密情報へのアクセスが必要であった。国境警備隊内部ではUAPに関する議論はほとんどなかったが、トンプソン自身は個人的にこのテーマに常に興味を持ち、「球体、奇妙な光、衛星とは異なる動きをする物体」など、職務中にも異常な物体を目撃していた。
2. 広範な目撃情報と異常な物体の特性
トンプソンは、国境警備隊内で少なくとも100人の同僚が異常な物体を目撃したと述べている。彼らが報告した物体には以下のような特徴があった:
- 小型の三角形: 「エージェントの上空を飛行していた小型の三角形」で、推進手段が見当たらず、夜間暗視ゴーグルでも推進システムが確認できなかった。
- 大型の黒い三角形: 東ユマのパトロール中に友人と共に「少なくとも100フィート、おそらく50~100フィート幅で、音もなく頭上を飛行する非常に大きな三角形」を目撃。推進システムや音は確認されなかった。トンプソンは、軍の訓練エリアが広大であるため、米軍が試験している可能性も排除できないと述べた。
- 球体、葉巻型、三角形: トンプソン自身も個人的に「遠くの球体、葉巻型の機体、三角形」を目撃したが、個人的にそれらを記録することはできなかった。
- 「ラバーダック」動画: 熱源がなく、異常な動きをする物体。「非常に冷たい」とされ、ビデオでは直線移動しているように見えるが、SCU(未確認航空現象に関する科学連合)の分析では、監視機と物体が同時に旋回しており、物体が「探索パターン」で移動していることが示された。
- 「葉巻」動画: 「短くずんぐりした葉巻型」の物体で、高速で移動しているように見える。画質が悪く、推進システムは確認できなかった。
- 「ラ・ブルハ」(魔女)動画: 人型に見える物体が静かに砂漠を移動している。熱源がなく、「氷のように冷たい」と記録されている。サボテンをかわすように移動している箇所もあり、「知的に制御されている」可能性を示唆している。
これらの物体は、既知のドローン、気球、鳥などでは説明できないとトンプソンは強調している。特に、熱源が記録されない点や、推進手段が見当たらない点が繰り返し指摘されている。
3. 国家安全保障と飛行安全上の懸念
トンプソンは、これらの未確認物体が国境沿いの空域で活動していることが、国家安全保障と飛行安全上の深刻な懸念であると繰り返し述べている。
- 訓練空域との重複: 目撃されたエリアは、バリー・ゴールドウォーター射爆場など、米軍の主要な訓練空域に隣接している。
- 衝突の危険性: 飛行士たちは、これらの物体との衝突の可能性を懸念していた。
- 報告体制の欠如: 当時、国境警備隊内にはUAPの報告要件がなかった。「密輸との関連性がなければ、ロス、誰も大きな三角形が頭上を飛んでいるのを目撃したと記録に残したがらなかったと思う」とトンプソンは語る。
- 省庁間の連携不足: トンプソンは、国境警備隊がUAPの情報を得ていたにもかかわらず、米空軍の危険航空交通報告書(HATR)も同様の物体(F-16戦闘機が物体に衝突したり、F-35戦闘機がUAP群を避けるために回避行動を取ったりした事例)を記録していたにもかかわらず、両者間で情報共有が行われていなかったことを懸念している。「米空軍は明らかにあなたの同僚、つまり国土安全保障省の国境警備隊と同じものを見ていたのに、誰も互いに話していなかった」と指摘されている。これは9/11以前のインテリジェンス機関間の情報共有不足を想起させる問題である。
4. 報告書の作成と情報の公開
トンプソンは、自身の経験と収集したデータに基づき、UAPに関する報告書(「イシューペーパー」)の作成に着手した。その目的は、飛行士の安全確保と適切な情報共有体制の確立であった。
- 上司の支援: トンプソンの直属の上司は彼のUAP調査を支持していた。
- ODNIの勧告: 2021年に国家情報長官室(ODNI)がUAPの存在を認め、報告要件の確立を勧告したことも、トンプンの活動を後押しした。
- 情報公開の決断: トンプソンは、当初はメディアのセンセーショナルな報道を避けるため、社会メディアアカウントを運営するアンディ・マーシャルに動画を提供することを決定した。「私は彼がしていることを信じていたからだ。彼は非常に興味深いソーシャルメディアプラットフォームを運営しており、すべての動画を非常に徹底的に調べていた」とトンプソンは語る。
- 「ラバーダック」動画の科学的分析: アンディ・マーシャルは「ラバーダック」動画をSCUに送り、分析を依頼した。SCUは、この物体が「異常である」と結論付け、ドローンや気球の可能性を排除した。特に、熱源がないことと、直線ではなく旋回運動をしていたことが強調された。
- 国境警備隊による文書公開: 後にCBP(米国税関・国境警備局)は、トンプソンの個人メールやテキストメッセージを含むUAP関連文書と動画を公開した。これは、動画の真正性を認めるものであったが、物体に関する明確な結論は示されなかった。
5. デビッド・グラシュの証言と「ブラックプロジェクト」の可能性
デビッド・グラシュによる「非人類知性」や「異星技術の回収とリバースエンジニアリング」に関する主張について、トンプソンは「驚愕した」と述べている。
- 軍事訓練エリアとの関連: トンプソンは、目撃されたUAPが頻繁に軍事訓練エリアで発生していることから、グラシュの主張する「秘密のプログラム」がこの場所で試験されている可能性を指摘した。「広大で広い軍事訓練地で他にどこで飛ばすか?」
- DUMB(深層地下軍事基地)の存在: アリゾナ州の遠隔地には深層地下軍事基地(DUMB)が存在する可能性も言及されている。セドナ周辺での異常な活動や、ロッキード・マーティンなどの防衛関連企業との関連性も示唆された。
- 議会の監視不足: 国防契約企業による高度な技術開発は国の防衛に貢献しているが、トンプソンは議会がこれらの「未承認特別アクセスプログラム」(ASAPやWOOAP)について十分に知らされていない可能性を懸念している。「議会が適切に知らされていないことは、忠実で愛国的なアメリカ市民として懸念されるか?」という問いに対し、トンプソンは「少なくともある程度の監督が必要であり、責任ある方法で使用されるべきだと思う」と答えた。