Skip to main content

Jacques Vallee の UFO に対する見解の要約 (書式変換)

· 6 min read

(2024-12-17 追記:本記事は 5年前の過去記事の書式変換であり、現在の私の見解とは大きく異なっている)

はじめに

UFO/ET/abduction 研究者は大勢いるが、私がその鋭い洞察力に感心するのは John Keel と Karla Turner の二人。そしてこの二人を凌いでいる人物が Jacques Vallee だと思っている。洞察力で言えば Jacques Vallee はいわば、UFO 業界の Yuval Harari 的存在。

その Jacques Vallee の見解を短く要約した記事を見かけたので記録しておく。

履歴

(2024-12-17) 書式変換。ついでに和訳追加。
(2019-09-03) 作成。 Jacques Vallee の UFO に対する見解の要約

一部引用

おそらく、以上のすべてを要約する最良の方法は、ヴァレー自身の言葉で『禁断の科学:第1巻』の437ページから引用することだろう。

「UFO現象は存在する。それは歴史を通じて我々と共にあった。それは物理的なものであり、現在の工学科学では説明できない。それは我々がまだ認識していない意識のレベルを表しており、我々の理解を超える時間と空間を越えた次元を操ることができる。それは、私たちが完全に理解していない方法で私たちの意識に影響を与え、通常は制御システムとして機能します。私たちの意識を未知の方法で操作できるため、この現象は超常現象としか解釈できない効果をもたらします。

Perhaps the whole of the above may be best summed up, in Vallee's own words from page 437 of "Forbidden Science:Volume One."

"The UFO phenomenon exists. It has been with us throughout history. It is physical in nature and it remains unexplained in terms of current engineering science. It represents a level of consciousness that we have not yet recognized, and which is able to manipulate dimensions beyond time and space as we understand them. It affects our own consciousness in ways that we do not grasp fully, and it generally behaves as a control system. Because it can manipulate our consciousness, in unknown ways, the phenomenon also provided effects that we can only interpret as paranormal in nature..."

ref: Unidentified Aerial Phenomena - scientific research: Jacques Vallee, consciousness and UAP - https://ufos-scientificresearch.blogspot.com/2019/08/jacques-vallee-consciousness-and-uap.html

コメント

その Jacques Vallee ですら、"Passport to Magonia"(1969年) から現在に至る 50年間もの間、大きな進展はない。それほど UFO/ET/abduction 現象は不可解。

もしかすると…。 UFO/ET/abduction 現象の不可解さの真の理由は、「人間の認識能力の種固有の本質的な限界(or 欠陥 or 制約)」にあるのかも知れない。

喩えると…。人間は原理的に死を理解できない。これまで誰一人として死を理解できた人間はいなかった。理解したと思い込んだ人間は大勢いた(特に宗教者、哲学者)が皆、錯覚だった。

他者の死をどれほど詳細に観測しようが、死は理解できない。他人の味わっている味覚をどれほど詳しく測定しても、(自分で内面から味覚を体験しないかぎり)味覚そものものを理解できないのと同じ。そして死は自分で内面から体験することが原理的にできない。医療技術の進歩によって不死が実現できた時でさえ、死は理解しえない。

つまり、人間に死が理解できないのは「人間の認識能力の本質的な限界」による(*1)。その限界を示すという意味で、UFO/ET/abduction 現象は死と共通しているのかも。

(*1)

「三角形の味」が無意味なように「死の理解」も無意味なのだ…という哲学者風の反論が予想できる。だが、そういった反論自体が「人間の認識能力の本質的な限界」の深みを捉えそこない、平板な常識的発想の範囲にとどまっている。哲学的思考こそが認識能力の限界の典型だ…という話なのに。

(2019-09-03)