Eric Wargo : 予知現象は逆因果律で説明できる。禅の悟りが…
前置き
科学記事の執筆者(博士、人類学)で、数冊の著書もある Eric Wargo が、"Retrocausation, Precognition and Time Loops" と題して
- 予知現象は逆因果律で説明できる
という、昔からある着想を語っている。さらに
- 多くの夢は予知夢の成分を含んでいる
- 時間はループ構造になっている
とも主張している。
コメント 1
彼独自の洞察を期待して聴いてみたが、ハズレだった。
最初の数分で、彼の喋りが冗漫で全く整理されていない(=彼自身の中で、思考が整理されていない)という点で悪い予感がしたが、これが的中した。
関連しそうな様々な事例や逸話、それに伴う憶測や連想話を並べ立てているが、全く整理されておらず、どれも無秩序なまま。
さらに、逆因果律とどういう関連性あるのかが皆目不明ながら、彼は唐突に
- ラカン流の哲学が…
- 禅の発想が、禅の悟りが…
といった話題を持ち出して長々と語ってもいる。
コメント 2
彼は 30年以上、夢を記録し続けてきたという。夢を重視し、夢に深い意味があるとし、夢に予知成分が含まれていると主張している。
それを聴いて納得した。彼は夢に侵食されている。夢には論理構造も一貫性も秩序もなく、雑然と様々な印象が途切れ途切れの映像シーンとなって次々に生起する。
彼の無秩序な喋りや論理展開(の無さ)は、まさにこの夢の特徴を反映している。つまり、彼の昼間の思考様式も夢の思考様式に影響され、侵食されている。
このような夢の思考様式に侵食されているのは彼だけではない。現代人の多くは SNS に入り浸っているが、SNS は夢の思考様式の培養装置の側面も大きい。
コメント 3
Eric Wargo は 下の動画の中で Sigmund Freud や Carl Jung も語っている。
Carl Jung は Eric Wargo と違って、
- 受動的に夢に侵食されたのではなく、
- 夢の世界に巻き込まれるために自覚的に踏み込んでいった
のだと思える。
音声(58:26)
Retrocausation, Precognition and Time Loops with Eric Wargo
www.youtube.com/watch?v=ZE4MT5swnes
動画概要欄
3,500 views Oct 29, 2020 Interviews
Eric Wargo is a science writer in Washington DC with a PhD in Anthropology and a professional background working for organizations and government institutes conducting archaeology, psychology, and neuroscience research. In this episode we discuss his book Time Loops: Precognition, Retrocausation, and the Unconscious
(2024-07-06)