メインコンテンツまでスキップ

Eric Wargo : 予知現象は逆因果律で説明できる。禅の悟りが…

· 約4分

前置き

科学記事の執筆者(博士、人類学)で、数冊の著書もある Eric Wargo が、"Retrocausation, Precognition and Time Loops" と題して

  • 予知現象は逆因果律で説明できる

という、昔からある着想を語っている。さらに

  • 多くの夢は予知夢の成分を含んでいる
  • 時間はループ構造になっている

とも主張している。

コメント 1

彼独自の洞察を期待して聴いてみたが、ハズレだった。

最初の数分で、彼の喋りが冗漫で全く整理されていない(=彼自身の中で、思考が整理されていない)という点で悪い予感がしたが、これが的中した。

関連しそうな様々な事例や逸話、それに伴う憶測や連想話を並べ立てているが、全く整理されておらず、どれも無秩序なまま。

さらに、逆因果律とどういう関連性あるのかが皆目不明ながら、彼は唐突に

  • ラカン流の哲学が…
  • 禅の発想が、禅の悟りが…

といった話題を持ち出して長々と語ってもいる。

コメント 2

彼は 30年以上、夢を記録し続けてきたという。夢を重視し、夢に深い意味があるとし、夢に予知成分が含まれていると主張している。

それを聴いて納得した。彼は夢に侵食されている。夢には論理構造も一貫性も秩序もなく、雑然と様々な印象が途切れ途切れの映像シーンとなって次々に生起する。

彼の無秩序な喋りや論理展開(の無さ)は、まさにこの夢の特徴を反映している。つまり、彼の昼間の思考様式も夢の思考様式に影響され、侵食されている。

このような夢の思考様式に侵食されているのは彼だけではない。現代人の多くは SNS に入り浸っているが、SNS は夢の思考様式の培養装置の側面も大きい。

コメント 3

Eric Wargo は 下の動画の中で Sigmund Freud や Carl Jung も語っている。

Carl Jung は Eric Wargo と違って、

  • 受動的に夢に侵食されたのではなく、
  • 夢の世界に巻き込まれるために自覚的に踏み込んでいった

のだと思える。

音声(58:26)

Retrocausation, Precognition and Time Loops with Eric Wargo

www.youtube.com/watch?v=ZE4MT5swnes

動画概要欄

3,500 views Oct 29, 2020 Interviews

Eric Wargo is a science writer in Washington DC with a PhD in Anthropology and a professional background working for organizations and government institutes conducting archaeology, psychology, and neuroscience research. In this episode we discuss his book Time Loops: Precognition, Retrocausation, and the Unconscious

(2024-07-06)