AI 整理 : Dr. Edward Kelly のインタビュー : 意識は物質に先行する
前置き
Dr. Edward Kelly のインタビュー発言を AI 整理した。彼も、脳活動がほぼ停止した状態での臨死体験(*1)を主な根拠として「脳が意識を生み出す」という説を否定している。
米軍の遠隔視の後期の責任者だった Edwin C. May (*2)とは真逆の主張。
(*1)
脳活動がほぼ停止した状態で、自分が手術を受けている状況を天井付近から目撃し、その証言が実際の手術状況と一致した…といった事例。
私はそういった脳活動低下状態での臨死体験の正体は、脳活動がある程度回復した段階での無自覚の「手術の遠隔視」だと判断している。つまり、魂的なものが、手術室の天井から見下ろしていたのではなく、当人が自分の(過去に済ませた)手術を遠隔視した…という判断。未来や過去を含む遠隔視の検証済みの科学的データは多数存在するが、魂の類の実在を示す検証済みの科学的データはほぼ皆無。
(*2)
AI 整理 : 遠隔視 : Edwin C. May の長時間インタビュー
情報源 : Youtube 動画(1:37:27)
Legendary Psi Researcher On Telepathy, Reincarnation & Precognition | Dr. Ed Kelly
www.youtube.com/watch?v=_KuIugPiHk0
AI 整理
概要
意識、科学、実在の再構築
提供された文章は、エドワード・ケリー博士が長年にわたる心霊現象や 変性意識状態の研究を通して、現在の物理主義的な世界観に疑問を呈し、意識が物質に先行するという観念論的な立場に至った経緯を詳述しています。彼は、物理主義では説明できない現象、例えば超能力や臨死体験、多重人格、天才、神秘体験などの膨大な実証的証拠を集めた著書「Irreducible Mind」について語ります。
さらに、彼らは代替となる現実の記述を探求し、多様な哲学的・宗教的システムを検討した結果、リアリズム的観念論、特に進化論的汎神論という結論に達しました。ケリー博士は、この新しい科学的・哲学的な世界観が、現代文明が直面する深刻な問題を解決する希望となると考えています。
要約書:「意識、科学、そして実在の再構築」
概要
この要約書は、エドワード・ケリー博士へのインタビューに基づいています。ケリー博士は、心理学的現象と変性意識状態を50年以上にわたり研究してきた、バージニア大学知覚研究部門の研究教授です。彼の研究は、現在主流となっている物理主義的な現実の認識に挑戦し、意識が脳活動の副産物ではなく、物質に先行するものであるという「理想主義」の立場を提唱しています。このブリーフィングでは、彼の研究の軌跡、主要な証拠、哲学的結論、そしてこれらの発見が科学と社会に与える潜在的な影響について掘り下げます。
- 心理学的研究と物理主義への挑戦 ケリー博士は、彼の研究人生は、既存の科学的枠組みでは説明できない現象、特に「サイ現象」を調査することから始まったと述べ ています。
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初期の確信: 大学院卒業後、J.B.ライアンの研究室で、統計的に非常に成功率の高い被験者との出会いを通じて、サイ現象の実在性に対する疑念が完全に払拭されました。彼は、「過去150年ほどの間に、事例研究、野外研究、そして数千の実験研究から十分な証拠が蓄積されており、合理的にオープンマインドな人であれば、これらの現象が自然の事実として存在することを確信できる」と述べています (0:08:00)。
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物理主義への批判: ケリー博士は、これらの現象は「物理主義」、すなわち「現実は私たちから独立して存在し、究極の微小な物質から構成され、私たちの心や意識はその物質から生成される」という見方に挑戦すると主張します (0:12:48)。彼によると、この物理主義的な見方では、精神的なものが脳のプロセスに還元され、死後の生存は不可能とされます。
- 物理主義の限界を示す証拠
ケリー博士の研究は、サイ現象に加えて、物理主義では説明が困難な他の多くの現象を特定しています。これらの現象は、彼の著書『Irreducible Mind』にまとめられています。
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心身への極限的な影響: 物理主義では説明が難しい現象として、暗示性水疱や聖痕(強烈な信仰心を持つ人が体にキリストの傷を模倣したものを生み出す)、皮膚書字(質問の答えが皮膚の内側に現れる現象)、母性印象(妊娠初期の女性が目撃した負傷が、生まれてくる子供の体に似た印として現れる現象)などが挙げられています (0:21:51)。これらの現象は、心が物質に影響を与えることを示唆しており、心理運動現象(サイコキネシス)の文献とも関連して います。
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記憶研究の問題: 記憶に関する既存の研究には、概念的・経験的な問題があり、意識を物理主義的に説明することの困難さを示しています (0:23:58)。
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意識研究の復興: 1960年代には「意識」という言葉が科学界でタブー視されていたが、現在では意識研究が再登場し、多くの哲学者が意識の物理主義的説明は不可能であると結論付けていると指摘しています (0:24:38)。
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多重人格と解離性同一性障害: 複数の人格が同じ身体に共存し、神経メカニズムを共有し、意識を特異な形で共有する現象は、物理主義では説明が困難であるとされています (0:26:28)。
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臨死体験(NDE)と体外離脱体験(OBE): 特に、深麻酔下や心停止といった極限的な生理学的条件下での臨死体験は重要です。これらの状況下では、脳の活動が著しく低下または停止しているにもかかわらず、人々は人生で最も強力で変容的な体験を報告します (0:27:23)。ケリー博士は、これは医学界の意見変化を促していると見ています。
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天才の極限的な形態と神秘体験: これらの現象も、通常の物理的枠組みでは説明が難しいとされています (0:28:49)。ケリー博士は、「神秘体験は、通常隠されている現実の一部への窓として捉えられてきた」東洋の伝統とは異なり、西洋科学が神秘体験を軽視・病理化してきたことを批判し、現実の正確な理解のためには神秘体験へのより良い取り組みが必要だと主張しています (0:30:10)。
- 意識のフィルターモデルと変性意識状態
ケリー博士は、F.W.H.マイヤーズとウィリアム・ジェームズの人間精神のモデルに賛同しています。
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日常意識の限界: マイヤーズとジェームズは、日常意識がより大きく包括的な「潜在意識」の中に完全に埋め込まれており、日常的には利用できない能力にアクセスできると考えていました (0:32:41)。標準的な心理学・神経科学の見方は、日常意識がすべてであり、脳内の無意識の神経生理学的プロセスによって支えられているとしますが、マイヤーズとジェームズは、より大きな能力を持つ「潜在意識」の考えを真剣に受け止めていました。
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脳の役割としてのフィルター: ジェームズは、脳が心を生成するのではなく、むしろ「伝達する」または「許容する」装置であるという見方を提唱しました (1:23:02)。オルダス・ハクスリーはこれを「フィルター」や「還元弁」に例え、脳が広大な「大きな心」から、日々の経験に必要な「かすかなしずく」を濾過していると表現しました (1:23:49)。
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デフォルトモードネットワーク: サイケデリック(特にシロシビン)の神経画像研究では、体験の強度が、自己やエゴを具現化する「デフォルトモードネットワーク」の活動の低下・脱共役と相関することが示されています (1:25:00)。これは、マイヤーズの「潜在意識は、顕在意識(日常意識)の停止に比例して自己を表現できる」という原則と一致しており、瞑想の伝統とも符合します。
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記憶の場所: ケリー博士は、記憶は脳には保存されていないと考えています (1:27:59)。マイヤーズやジェームズと同様に、彼は私たちの経験がどこかに存在し続けると信じており、これはアルフレッド・ノース・ホワイトヘッドのプロセス形而上学における「経験の出来事」の客観的な不滅性 と関連付けています。
- 哲学的・形而上学的結論:「リアリスト・イデアリズム」
ケリー博士と彼の同僚は、物理主義に代わる現実の記述を探求し、彼の二冊目の著書『Beyond Physicalism』で多くの哲学的・科学的システムを検討しました。
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リアリスト・イデアリズムへの移行: 彼らは、「最高の意識が第一義的である、実質的には物理主義の形而上学的対極」である「リアリスト・イデアリズム」という結論に達しました (0:41:51)。これは、「進化論的汎神論」としても理解され、最高の意識がすべての存在に遍在しつつも、私たちが見出す世界を超えた何かがあるという考えです (0:42:21)。
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ジェームズの進化: ウィリアム・ジェームズは、マイヤーズの心理学的理論に基づいて、潜在意識が死後も存続し、より高次の意識へと向かうという形而上学的見方を発展させました (0:44:37)。
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物理学における新しい視点: ケリー博士は、物理学者の小さなグループが、物理主義に内在する哲学的前提、特に「実在は実際に存在するもので尽くされる」という前提に疑問を呈していると述べています (0:52:05)。彼らは、ハイゼンベルクの「可能態(potentiae)」の概念を引用し、「現実性(actuality)」に加えて「可能態の領域」が存在し、それが「私たちの経験する現実や、異常な心理的能力の顕現の根源となるプロセスを見出すことができる」と主張しています (0:52:44)。
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科学における形而上学の役割: ケリー博士は、「科学は形而上学から自由であると想像しがちだが、実際には常に認識されているか否かに関わらず、哲学的な前提を伴っている」 と強調しています (0:50:11)。彼の見解では、「私たちの仕事は、私たちの科学、経験的な科学と自然に整合する良い形而上学を見つけることである」と述べています (0:54:25)。
- 死後の生存と個性の存続
ケリー博士は、死後の生存、特に個性の存続の証拠を非常に重視しています。
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ベルナルド・カストルプとの相違: ケリー博士は、ベルナルド・カストルプの「死ぬと究極の意識と再結合する」という見方に対して、死後の生存の証拠をより真剣に考慮する必要があると指摘します (0:54:40)。
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潜在意識の存続: マイヤーズは、日常的なエゴが組み込まれているより大きな自己である「潜在的自己(subliminal self)」が死後も存続すると考えていました (1:29:21)。これは、輪廻転生型の事例で観察される、特定の記憶や性格特性の引き継ぎと整合します。
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霊媒現象の証拠: 霊媒を通して伝えられる情報には、検証可能な事実だけでなく、故人の語彙、言い回し、ユーモアのセンス、特定の共通の出来事に関する詳細な知識など、故人の性格が生き生きと再現される場合があり、これが個性の存続の強力な証拠となることがあります (1:31:06)。
- 広範な影響と今後の展望
ケリー博士は、彼の研究とその哲学的結論が、科学と社会全体に大きな影響を与える可能性があると考えています。
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物理主義の終焉: 彼は、「物理主義のバンカーには大きな亀裂が入っており、それが拡大している」と感じており、科学界がこれらの現象を現実として受け入れるのに時間がかかったことについて、将来の社会学者や歴史家が研 究するだろうと述べています (1:34:32)。
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行動への影響: 物理主義の普及は、「私たちのエゴイズム、消費主義、地球の略奪、潜在的に致命的な兵器の蓄積」といった文明の深刻な問題の根源であると考えています (0:47:42)。「宇宙の根本的な何かとつながりを感じ、満足のいく精神生活を送るのに役立つ、科学的に説得力のある、改善された現実の認識」を見出すことができれば、現在の危険な状況に良い影響を与える可能性があります (0:47:42)。
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生物学におけるパラダイムシフト: 理論生物学においても大きな発展があり、20世紀初頭に優勢だった考え方、すなわち「生物を現実の根底にあるものの最良のモデル」と捉える見方が回帰していると指摘しています (1:01:33)。これは、ネオ・ダーウィニズムの進化論的統合の崩壊によって部分的に促されており、ラマルク主義的な要素が進化論に組み込まれる必要があると考えています。
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科学と精神性の和解: 彼は、科学と精神性を調和させる方法を見つけようとしており、「神秘体験は間違いなく何らかのイデアリズムの方向を指し示している」と主張しています (1:16:38)。
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若者への助言: 心理学的現象や意識を研究したい若者には、主流の神経科学や意識神経科学の学位を取得し、慎重に進路を選択することを勧めています (1:10:10)。
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未来の方向性: 彼の研究分野の今後の課題は、「脳内のどのような条件がこれらの能力の発現を許容するのか」を真剣に研究することだと考えています (0:34:42)。瞑想やサイケデリックを介してこれらの状態を促進する方法を見出すことで、個人と集合の両方において大きな 進歩が期待されます。
結論
エドワード・ケリー博士の研究は、主流の科学パラダイムである物理主義に対する包括的な挑戦を提示しています。彼の数十年にわたる心理学的現象の調査は、意識が脳の副産物ではなく、物質に先行する根本的な実体であるという「リアリスト・イデアリズム」の概念へと導かれました。臨死体験、心身への影響、記憶研究、意識の性質に関する経験的証拠は、物理主義的な説明の限界を明確に示しています。
ケリー博士は、科学がその哲学的前提を認識し、これらの「異常な」現象を説明できるような、より広範な現実の認識を受け入れることで、科学と社会がよりポジティブな方向へと進化すると確信しています。
タイムライン:意識、科学、そして実在の再構築
このタイムラインは、エドワード・ケリー博士の数十年にわたる心霊研究、哲学的・科学的見解の進化、および関連する主要な出来事を概説します。
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1882年: 英国で心霊現象研究協会が設立される。F.W.H.マイヤーズとウィリアム・ジェームズらが創設に貢献。
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1890年: ウィリアム・ジェームズが『心理学原理』を出版。当初は哲学的主題を避ける姿勢を取るが、マイヤーズの批判により形而上学の不可避性を認識するようになる。
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1892年: ウィリアム・ジェームズが『心理学概要』を出版し、心霊現象に内在する哲学的前提を認める。
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1897年: ウィリアム・ジェームズがハーバード大学でイングソル講義を行い、心と脳の関係における「伝達」または「許可」の概念を提唱する(翌年出版)。
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1903年: F.W.H.マイヤーズの主著『人間的人格と死後の生存』が出版される。
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1909年: ウィリアム・ジェームズが最後の著書『多元的宇宙』を出版。マイヤーズの心理学モデルと潜在意識の概念を発展させる。
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1913年: ジョン・B・ワトソンの「行動主義宣言」が発表され、アメリカ心理学界で行動主義が半世紀にわたり支配的となる。
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1960年代: エドワード・ケリーが大学院生の頃、意識は科学界で「汚い言葉」とされ、行動主義の影響が色濃く残る。
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1972年1月: エドワード・ケリーがJ.B.ラインの研究機関で心霊研究を始める。
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1972年2月頃(ケリーのライン研究所到着から6週間以内): ヘルムート・シュミットが開発した電子テスト装置を用いて、極めて高い統計的成功を収める超能力者と出会い、ケリーの心霊現象の実在性に対する疑念が完全に払拭される。
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1980年代後半~1990年代初頭(約14年間): エドワード・ケリーが家計を支えるため、心霊研究から離れ、ノースカロライナ大学で体性感覚の神経画像研究など主流の神経科学研究に従事する。
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1998年: エドワード・ケリーがエミリーと結婚。夫妻はエサレン研究所の共同創設者マイク・マーフィーが立ち上げた「死後生存の証拠」を調査する新しいフェローシップに招待される。
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2003年: エドワード・ケリーがバージニア大学に移籍。彼の妻エミリーは、同大学の知覚研究部門(DOPS)の創設者であるイアン・スティーブンソンと協働していた。
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2007年: エドワード・ケリーらが共著した書籍『還元されざる心(Irreducible Mind)』が出版される。この本は、物理主義では説明困難な現象を多数カタログ化し、その反論を提示する。
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時期不明(『還元されざる心』出版後、数年間): ケリーの研究グループが、物理主義に代わる現実の記述を探求するため、様々な哲学・科学システム(量子理論、相対性理論、ヒンドゥー教、新プラトン主義、ライプニッツ、ヘーゲル、パース、ホワイトヘッドなど)を検討する。
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時期不明(『還元されざる心』以降): エドワード・ケリーらが共著した書籍『物理主義を超えて(Beyond Physicalism)』が出版される。この本は、多様な視点から「実在論的観念論」という新たな形而上学的枠組みを提案する。
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2012年: イギリスの研究グループによるサイロシビンを用いた機能的磁気共鳴画像法(fMRI)研究が発表される。この研究は、サイケデリック体験の強度がデフォルト・モード・ネットワークの活動低下と脱共役と 相関することを示し、マイヤーズの「潜在意識は顕在意識の休止に比例して表現される」という原則と合致するとされる。
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2021年: エドワード・ケリーらが共著した書籍『解き放たれた意識(Consciousness Unbound)』が出版される。この本は、初期の2冊のテーマを発展させ、死後生存、予知、輪廻転生型ケース、パンエンテーイズムに関する新たな理論的見解を含む。
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現在: エドワード・ケリーは85歳で、4冊目の本の執筆に取り組んでいる。意識研究、進化論、生物学理論、心霊研究など、様々な分野で物理主義的見解からのパラダイムシフトが進行中であると認識している。DOPSの研究は依然として私的に資金提供されているが、科学界の大きな変化が起こりつつあると主張する。