AI 整理 : Douglas Dean Johnson : "Trinity UFO 墜落事件" は捏造
前置き
過去記事、
❏ Douglas Dean Johnson : 1945-08 の UFO 墜落事件は全くの捏造、Jacques Vallee は二人の証言者の捏造話に騙された (2024-06-11)
で取り上げた Douglas Dean Johnson の告発に関連する一連の Web 記事(18本)を AI で整理した。情報源の記事が 18本と膨大だが、下の音声対話を聴けば大枠が理解できる。
トリニティ墜落物語の虚偽 18 ソース
これらの資料は、ジャック・ヴァレとパオラ・ハリスが著した「トリニティ:最高機密」という本で広められた、1945年のニューメキシコにおけるUFO墜落・回収説の信憑性に関する調査報告書です。
目撃者とされるホセ・パディーラとレメ・バカの証言が、複数の事実誤認や矛盾を含んでいることが詳細に論じられています。特に、パディーラの経歴詐称(カリフォルニア州ハイウェイパトロール警官や朝鮮戦争退役軍人であるという主張)や、バカが当初語った墜落話が後に大きく変更されたこと、さらには目撃談に登場する実在の人物(エディ・アポダカやディクシー・リー・レイ知事)の関与が時間軸と矛盾することなどが証拠とともに提示されています。
資料は、ヴァレとハリスがこれらの証言を批判的に検証せず、物語を積極的に広めていると指摘し、この話が金銭や名声を得るための捏造である可能性を強く示唆しています。
本ブリーフィングドキュメントは、Douglas Dean Johnson氏による「Crash Story Files」シリーズの情報を元に、いわゆる「トリニティUFO墜落事件」を取り巻く主要テーマと重要事実を詳細にレビューするものである。この事件は、Jacques Vallee氏とPaola Harris氏の著書『Trinity: The Best-Kept Secret』によって広く知られるようになったが、Johnson氏の調査は、その物語の信憑性に深刻な疑問を投げかけている。
トリニティUFO墜落事件の信憑性に関するブリーフィング
- トリニティUFO墜落事件の概要と影響
- 主張される事件: 1945年8月、ニューメキシコ州サンアントニオ近郊のトリニティ実験場付近でUFOが墜落し、米軍によって回収されたとされる物語。この物語は、Remigio (Reme) Baca氏とJoseph Lopez (Jose) Padilla氏という2人の「目撃者」によって語られ、Jacques Vallee氏とPaola Harris氏の著書『Trinity: The Best-Kept Secret』を通じて国際的に広まった。
- 歴史的意義: この物語が真実であれば、「米国政府は1945年8月以来、墜落した地球外生命体の機体を78年以上にわたり隠蔽してきた」という非常に大きな意味を持つことになる(「"Witness" credibility implodes for Jacques Vallee's Trinity UFO crash tale」)。この主張は、「2022年には、Jose Padilla氏の主張が議会で審議中の法案の条項修正にまで影響を与え、それが後に法律として制定された」とされている(「"My dad is a pathological liar"」)。
- ニューヨーク・タイムズによる報道: 2023年1月13日のニューヨーク・タイムズの記事「Did Aliens Land on Earth in 1945? A Defense Bill Seeks Answers」は、この物語が米国議会の国防権限法に盛り込まれた修正条項の背景にあると指摘している。
- 主要な「目撃者」の信頼性の崩壊
Johnson氏の広範な調査は、物語の中心人物であるJose Padilla氏とReme Baca氏の証言の信頼性を徹底的に損なっている。
2.1 Jose Padilla氏:虚偽の主張と家族の証言
- 「病的な嘘つき」: Jose Padilla氏の息子で同居人であるSammy Padilla氏は、2022年7月23日のニューメキシコ州警察官とのインタビューで、「私の父は病的な嘘つきです」と述べている(「"My dad is a pathological liar"」)。Sammy氏は、父のUFO墜落話についても「多くの人がそれがでたらめだと知っていた」と明言している(「"My dad is a pathological liar"」)。
- 虚偽の軍歴と警察官歴:
- 軍歴: Jose Padilla氏は、韓国戦争に従軍し、体内に銃弾が2発残っていると主張していた。しかし、国立人事記録センター(NPRC)の調査では、Jose Padilla氏が米軍に勤務した、または退役軍人局に請求を提出した記録は見つからなかった(「"Witness" credibility implodes for Jacques Vallee's Trinity UFO crash tale」)。さらに、Sammy Padilla氏は、父親が3歳から片耳が聞こえないため、「一度も軍人ではなかった」と証言している(「"Witness" credibility implodes for Jacques Vallee's Trinity UFO crash tale」)。
- 警察官歴: Jose Padilla氏は、カリフォルニア州ハイウェイパトロール(CHP)の警察官として長年勤務し、犯罪者の逮捕中に銃弾を受けたという主張もしていた。Vallee氏とHarris氏は、著書『Trinity: The Best-Kept Secret』の中で、Padilla氏のこの警察官としての経歴を彼の信頼性の証拠として繰り返し引用していた。しかし、Johnson氏の調査により、Padilla氏がCHPの現役将校であったことは一度もなく、採用基準を満たしていなかったことが判明した(「Jose Padilla's "Stolen Valor" Claims to Service in the California Highway Patrol」)。この事実が明らかになった後、Vallee氏は主張を修正し、Padilla氏がCHPの「トラック検査員」であったという新たな、しかし検証不可能な話を提示した(「"Witness" credibility implodes for Jacques Vallee's Trinity UFO crash tale」)。
2.2 Reme Baca氏:物語の創作と矛盾する証言
- 「作り話の王様」「作り話の捏造者」: Reme Baca氏(2013年死去)は、物語のもう一人の中心人物であり、Johnson氏は彼を「ファンタジーの王様、作り話の捏造者」と評している(「Reme Baca (AKA Ray Baca)-- Fantasy Kingmaker, Fabricator of Tall Tales」)。
- 「喫煙銃」インタビュー: 2002年末から2003年初めに かけて、Baca氏がUFO研究者のTom Carey氏に行ったインタビューの録音は、「喫煙銃」とされている(「The Reme Baca Smoking-Gun Interview」)。このインタビューでBaca氏が語った墜落物語は、Vallee氏とHarris氏が後に出版した物語と「まったく異なる」ものであった。
- Carey氏への話では、墜落は1946年に起こり、機体は「円盤型」で、底には「大きなライト」があり、人間の宇宙船への進入は言及されていなかった。また、遺物は墜落現場とは別の場所で軍のトレーラーから盗んだとされていた。
- 対照的に、Vallee-Harris版では、墜落は1945年で、機体は「平らなアボカドのような形」で、Padilla氏の父親と州警察官が機体に入ったとされている(「The Reme Baca Smoking-Gun Interview」)。
- ディクシー・リー・レイ知事の「秘密ファイル」: Baca氏は、ワシントン州知事のDixy Lee Ray氏(元原子力委員会の委員長)が、Baca氏が知事選に貢献したことへの感謝として、極秘のUFOファイルを見せてくれたと主張していた。Harris氏とVallee氏はこの話を信じ、熱心に宣伝した。しかし、この主張は「完全に不合理」であり、知事やBaca氏自身が多数の連邦重罪を犯すことになるため、専門家によっても信憑性が否定されている(「The “Secret File” of Governor Dixy Lee Ray」)。
2.3 Eddie Apodaca氏の誤用
- Baca氏とPadilla氏は、ニューメキシコ州警察官のEddie Apodaca氏が墜落現場に現れ、彼らが既に知っている人物であり、「エイリアンの機体に入っていくのを見た」と主張していた。しかし、当時の記録によると、Apodaca氏は1945年8月にはヨーロッパにいたため、現場にいることは物理的に不可能であった(「Eddie Apodaca, the Real Policeman Who Cracked The Trinity UFO Crash Case」)。Vallee氏は、Padilla氏の「免許証のエピソードを記憶違い、あるいは単なる自慢に帰結させたい」と述べている(「"Witness" credibility implodes for Jacques Vallee's Trinity UFO crash tale」)。
- その他の矛盾と不審な点
- 「エイリアンの遺物」の正体: Baca氏とPadilla氏は、墜落した機体の内部から「記念品」(ブラケット)を持ち出したと主張していた。この遺物は、当初「エキゾチックな特性」を持つとされていたが、複数の分析の結果、「一般的な地球のアルミニウム合金で、実用的な製造方法によるもの」であることが判明している。Vallee氏自身も、この遺物が「メートル法」の寸法を持つことから、メキシコ製のものである可能性を指摘している(「The “Alien” Artifact with Metric Dimensions」)。
- Billy Brophy氏の変遷する証言: William P. "Billy" Brophy氏は、自身の亡き父(William J. Brophy, Jr.少佐、元パイロット)が1945年のトリニティ墜落事件に関与していたと主張している。しかし、Billy氏は以前にも、父親を1947年と1950年の異なるUFO墜落事件に結びつけていた。彼の父親のもう一人の息子であるSean Brophy氏は、父親がUFOに遭遇した話はあったものの、UFO墜落や回収への関与については一切話していなかったと証言している(「The Morphing Fantasies of Billy Brophy About His Airman Father」)。Billy Brophy氏の証言は一貫性がなく、「無秩序な心の産物」と見なされている(「The Morphing Fantasies of Billy Brophy About His Airman Father」)。
- 第二日目の訪問の削除: Vallee氏とHarris氏の最終版の物語から、「目撃者」たちが墜落現場を2日目に再訪し、軍が部品を 穴に投げ入れているのを目撃したという要素が削除されている。この削除は、Baca氏が資金調達のためにエイリアン金属が存在することを確実にするために、この要素を物語に挿入したという見方を示唆している(「The Shifting Narratives of the Trinity UFO Crash and Recovery」)。
- 結論
Douglas Dean Johnson氏の調査は、トリニティUFO墜落事件の主要な「目撃者」であるJose Padilla氏とReme Baca氏の信頼性に対する決定的な証拠を提示している。彼らの主張は、家族の証言、公的記録、そして彼ら自身の矛盾する物語によって、虚偽であることが繰り返し示されている。Vallee氏とHarris氏が彼らの物語を積極的に推進し、Padilla氏の虚偽の経歴を信頼性の根拠として引用したことは、彼らの調査方法の杜撰さを浮き彫りにしている。
Johnson氏は、「トリニティUFO墜落事件は、現在亡き連続詐称者であるRemigio (Reme) Baca氏が考案した物語であり、彼は政治的な「キングメーカー」や知事の補佐官としての経歴を偽造し、極秘のUFOファイルを見たという話をでっち上げた。
Baca氏は、元警察官で負傷した退役軍人であると偽ったJoseph Lopez (Jose) Padilla氏を巻き込んだ。これら2人の詐称者は、実在の警察官(Eddie Apodaca)と実在の知事(Dixy Lee Ray)の名前と人物像を、彼らの粗雑なフィクションの登場人物として利用した」と結論付けている(「Crash Story: The Trinity UFO Crash Hoax」)。
トリニティUFO墜落物語に関する詳細なタイムライン
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1933年
- イタリア、マゼンタ・ミラノでのUFO墜落(伝聞): ビリー・ブローフィーによると、アイゼンハワー大統領が1954年にエドワーズ空軍基地で会談した「背の高い金髪の人々」は、1933年のイタリアでの墜落に関与していたとされる。この話は教皇ピウス11世からルーズベルトに伝えられたという。
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1936年11月24日
- ホセ・パディーヤ誕生: ニューメキシコ州サンアントニオ近郊で誕生。
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1938年10月26日
- レミヒオ(レメ)・バカ誕生: ニューメキシコ州サンアントニオで誕生。
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1942年6月
- ウィリアム・J・ブローフィー陸軍入隊: 後にパイロットとして訓練を受け、士官に任命される。
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1945年7月
- トリニティ・サイトでの世界初の原子爆弾爆発: ホセ・パディーヤは当時3歳でサンアントニオで育ったとされる。
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1945年8月
- トリニティUFO墜落(主張):ホセ・パディーヤとレメ・バカが子供時代にニューメキシコ州サンアントニオ近郊でUFO墜落を目撃したとされる。彼らの話では、米国軍がエイリアンクラフトを運び去ったという。
- ビリー・ブローフィーは、彼の父ウィリアム・J・ブローフィーが1945年8月16日にサンアントニオのウォルナット・クリーク近郊で卵形のUFOと3体のエイリアン(カマキリのような特徴を持つ)の回収を手伝ったと主張。このUFOはスタリオンサイトの通信塔を破壊したとされる。
- レメ・バカは、墜落したクラフトが通信塔に衝突したことで、エイリアンが意識を失い、軍が彼らを運び出したと主張。
- パディーヤとバカは、自分たちが知っているニューメキシコ州警察官のエディー・アポダカがエイリアンクラフトに入っていくのを目撃したと述べる。
- パディーヤとバカは、墜落現場とは異なる場所にある無人の軍用トレーラーの後ろから金属製の「お土産」(ブラケット)を盗んだと主張。
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1946年8月
- ウィリアム・J・ブローフィーが陸軍を除隊。
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1946年夏(レメ・バカの初期の物語)
- レメ・バカはトム・ケアリーに対し、彼とホセ・パディーヤがトラックでグラウンド・ゼロを訪れ、墜落したディスクに遭遇したと語る。このディスクは直径35〜40フィート、深さ5フィートで、底に大きなライトがあったという。彼の父親が翌日サイトを訪れたが、州警察官はクラフトを見ることなく去ったとされる。この物語では、誰もクラフトに入ったとは言及されていない。
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1947年
- ロズウェル事件: 米軍の気球がニューメキシコ州ロズウェル近郊の砂漠に墜落。これは多くのUFO陰謀論の始まりとなる。
- ビリー・ブローフィーの父がUFO墜落に関与したとする主張: ビリー・ブローフィーは、彼の父がニューメキシコでの1947年のUFO墜落現場にいたと主張する手紙を2003年に書いている。
- ウィリアム・J・ブローフィーがジョージア上空でUFOに遭遇: ショーン・ブローフィーによると、彼の父ウィリアム・J・ブローフィーは1947年頃(おそらく1950年)にジョージア上空でC-47を操縦中に、金属製の円筒形クラフトが飛行経路を横切るのを目撃したと語った。
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1949年または1950年
- ホセ・パディーヤがニューメキシコ州兵に入隊したと主張: 彼が13歳の時とされており、当時、第二次世界大戦での損失のために許されていたと主張する。これは後に虚偽であることが判明。
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1950年
- ビリー・ブローフィーの父がUFO墜落に関与したとする主張: ビリー・ブローフィーは、彼の父がメキシコでの1950年のUFO墜落に曖昧に関与したと主張。
- ウィリアム・J・ブローフィーが朝鮮戦争に従軍: T-6モスキート低空攻撃機を操縦。
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1951年8月1日
- エディー・C・アポダカがニューメキシコ州警察の採用学校を卒業。
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1951年
- ホセ・パディーヤがカリフォルニアに最初に移住したと主張。
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1954年2月20日
- アイゼンハワー大統領とエイリアンの会談(ビリー・ブローフ ィーの主張): ビリー・ブローフィーは、父がアイゼンハワー大統領がエドワーズ空軍基地で「背の高い金髪の人々」と会談したと語ったと主張。
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1955年
- ホセ・パディーヤがカリフォルニアに長期移住したと主張。
- サンアントニオとサンオーガスティンの墜落に関連する会議(ビリー・ブローフィーの主張): ビリー・ブローフィーによると、ホロマン空軍基地で会議が開催された。
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1957年4月10日
- ウィリアム・J・ブローフィーが正規空軍に再入隊。
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1964年
- ソコロ/ザモラ事件: レイ・スタンフォードがソコロ事件に関連して金属スクラップを回収したと主張。
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1970年代
- レメ・バカがワシントン州の政治界で活動。
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1976年
- ディクシー・リー・レイがワシントン州知事に当選。 レメ・バカは、彼がレイ知事を当選させたことで、知事から超機密のUFOファイルを見せてもらったと主張。これは後に虚偽であることが判明。
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1977年1月12日 – 1981年1月14日
- ディクシー・リー・レイがワシントン州知事を務める。
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1995年夏
- ドナルド・R・シュミットとレメ・バカの出会い: カリフォルニア州ベンチュラ郡でのシュミットの講演後、バカはシュミットに自身が1947年の墜落の目撃者であると語る。バカはロズウェル事件に熱心だった。
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2001年頃
- レメ・バカが心臓の開胸手術を受ける。
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2002年頃
- レメ・バカがタコマ地域に引退し、幼なじみのホセ・パディーヤと再会する。