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Bigfoot 遭遇体験の再現ドラマ集

· 7 min read

前置き

Bigfoot 遭遇者の証言と、それに基づいた再現ドラマの寄せ集め…的な動画を取り上げる。

注目箇所

  • 冒頭のエピソード。血の匂いと口の中に鉄の味。大きな黒い影。

  • 52:00 突然、道に迷った。見当識が失われた。

動画(1:05:49)

Surviving Terrifying Bigfoot Encounters in Haunted Woods | These Woods Are Haunted | Travel Channel

www.youtube.com/watch?v=wNv4QpgDJZo

動画概要欄

2,213,600 views Oct 16, 2023 Experience some of the most horrifying run-ins with the elusive Bigfoot as ordinary individuals stumble into their domain. Whether it’s a legion of sasquatches stalking a family's vacation cabin or a hiker unknowingly walking into their feeding grounds, join us as we recount some of the most terrifying tales inside these mysterious woods.

コメント 1

この動画を一見すると、証言者が役者も演じていると誤解しそうだが、役者が証言者を演じている筈。素人である証言者はこんなに滑らかかつ雄弁に語ることはできない。証言者の名前はフルネームではななく、Mike とか Matt のように一部だけしか表記していないのもその証拠。

下の Quest TV の「全くの捏造ドラマ」や「ドラマだと明言しない再現ドラマ」シリーズ

Blind Frog Ranch : 高濃度のイリジウムを採取したシーン (追加) (2022-12-05)

よりはマシだが、偽物(=役者)を本物の証言者だと誤認させる番組は信憑性を捨てて偽の迫真性(=視聴率)を追求したもので、どんどん歯止めが効かなくなる筈。

コメント 2

この動画は、「少量の取材した証言」という素材に「演出」という名の膨らし粉を大量に混ぜた料理。細部まで事実だということは期待できない。

それでも、Bigfoot に対面したという証言の全てが「演出」だとは思わない。正直な実感も含まれてはいる筈。

この動画に限らず、Bigfoot に襲われて殺されたり、負傷したという証言はほぼ皆無。なぜか? Bigfoot が平和主義者だからか?

最もシンプルな答えは、Bigfoot は実在せず、森の中で意識障害を引き起こし、幻覚を見たから。

人間は幻覚薬物や過度の 疲労/ストレス/睡眠不足 などで幻覚に陥る(*1)が、

  • 山中では未解明の要因(=現場の EMF 異常や、幻覚性植物もその要因の候補)によって幻覚に陥り易い

のだと判断する。それによって、『山怪』三部作のような不可思議体験談が生まれているのだと。

(*1)

書籍や Web ではほとんど見かけないが、誰でも無料で合法的かつ比較的簡単に幻覚を見る伝統的な方法がある。

それは 48時間以上(時間は個人差があり年齢にもよる)、起き続けて睡眠をとらないこと。猛烈な睡魔が襲ってくるが、それに耐えていると目覚めたまま「ごく短時間の夢」を見るようになる(マイクロ・スリープ)。つまり目覚めたまま幻覚を見る段階に至る。これが幻覚の入口。

その段階を超えると次に意識に変調をきたし、本格的な幻覚モードに突入する。慣れるとこの「幻覚モード」の幻覚をある程度操ることができるようになる(=期待する神秘体験がある程度まで可能になる)が、誰でもできるわけではなく適性が必要。

当然、問題もある。この方法を繰り返したり、深入りすると(個人差もあるが)脳に回復不能の損傷が生じる可能性があること。つまり、極めて危険。私は勧めない。もっとも大半の人間はマイクロ・スリープの段階で脱落するから、それが安全装置にはなっている。

昔からの密教の修行などでは、この方法や類似の技法が用いられている。それゆえ、時折 修行者の中に精神に異常をきたして精神科医の元に連れてこられたり、発狂者も生じている。

繰り返すが、私は勧めない。この方法で見る初期段階での幻覚には若干の物珍しさがあるだけで何の価値もない。深入りすると脳に回復不能のダメージを負うリスクが生じる。

LSD や DMT だと、もっとお手軽に幻覚が体験できるが、その体験は「神秘」でも「超越」でもない。意識の認知機能を 歪曲/変調 させているだけ。喩えると「極端に歪んだ鏡の部屋」に入って驚くようなもの。所詮は子供だましだが、Terrence McKenna やその信奉者らは「内的世界の冒険者」だの psychonauts だのと自称している(いた)。

(2024-12-09)