最新 AI の 映像分析+推理能力 をテスト
前置き
AI の 画像認識と推理・判断能力 が飛躍的に向上している。それに伴い、UFO/幽霊/怪奇現象 と言った様々な映像の AI による 解析/診断/捏造検出 が現実味を帯びてくる。
そこで以下の最新 AI、
- ChatGPT o1
- Gemini 1.5 Flash
- Claude 3.5 Sonnet
は、「Shadow people の映像」(*1)と誤解されている以下の静止画の正体が見破れるかどうか、テストしてみた。

(*1)
以下の過去記事で取り上げた。
Shadow People の写真 ⇒ この謎を解く (2024-12-03)
結論
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どの AI も完全な正解は出せなかっ たが、この問題では Claude 3.5 Sonnet が最も優秀。
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Claude 3.5 Sonnet は「当たらずと雖も遠からず」の推測を出してきた。
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Gemini 1.5 Flash の推測は不正解だが、惜しいレベル。
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ChatGPT o1 の推測は完全な不正解(凡庸レベル)。
質問内容
添付の画像の下部、やや左に奇妙なものが写っています。走行中のトラックの後ろに位置しています。この正体を当ててみて。ヒントは STBKTRK です。捏造でも窓の反射でもないです。
(注:ヒントを付けたのは AI に人間と張り合う意地をもたせるためにあえて焚き付けた。解けるものなら、解いてみろよ…的な含意)
ChatGPT o1]
添付画像の下部、やや左に見える不思議な存在は、いわゆる「ゴースト」や「幽霊」といった超常現象ではなく、撮影時のカメラのシャッタースピードが遅かったために、人が動いている様子が残像のように写り込んだものと考えられます。
ヒントの「STBKTRK」は「Star Trek(スタートレック)」をもじったもので、「スタートレックに出てくるような透明化(クローク)」を連想させる表現かもしれません。つまり、人がそこを横切っている最中に、長時間露光(スローシャッター)によって動く被写体が半透明のように写り込む現象を示唆しています。
まとめると、正体は写真撮影時の「低速シャッターによる人物の残像」です。人間が歩行中に撮影された結果、その動きが流れ、透けて見えるような不思議な写り込み方になっています。
Me:
残念。惜しいですが違います。私の判断では走行中のトラックの荷台を覆っていたカバーシートが外れ、トラックの左後端でのみつながっています。トラックの走行に伴う風圧でその外れかけたシートがバタバタと旗のようにはためいています。トラックの後ろの赤いランプを一部反射して赤く見えています。実際、撮影者は Shadow people (ネットで話題の怪現象)だと思い込んで Web に up したようです。私の知る限り、誰も正体に気づいていないようです。 最新の AI なら正体を見抜くかもと少し期待してましたが、惜しいです。
1 秒の間、Thought about image interpretation and analysis なるほど、ご説明ありがとうございます。確かに、画像下部に見える半透明な「人影」のようなものが、実はトラックの荷台を覆っていたカバーシートが風を受けてはためいている様子だったわけですね。赤い光は後部ランプの反射によるもので、シャッター速度の関係や照明条件も相まって、まるで半透明の人影のように見えてしまったわけです。
このような現象は、撮影条件(暗所撮影でやや遅めのシャッター)、反射光源(トラック後部の赤ランプ)、そして動きのある物体(外れかけたカバーシート)が重なり合うことで「心霊写真」に見えてしまう典型例と言えますね。誰もが見落としてしまうポイントを指摘されて初めて腑に落ちる、非常に興味深いケースだと思います。
貴重な解説、ありがとうございます。
Me:
まぁ、一箇所だけでかろうじて荷台に固定され、風圧ではためいているシート…なんて学習データはまずあり得ないので、いくら最新の最強 AI といえど、判別は困難だった…ということでしょうか。
1 秒の間、Thought about AI and image interpretation おっしゃる通り、そのような非常に特異な状況—トラックの荷台カバーが片端だけ残って風にはためき、かつランプの光が反射して半透明の人影のように見える—という条件は、一般的な画像データセットや学習サンプルにはほとんど存在しないと考えられます。したがって、通常の画像認識や物体検出のモデルでは、「あれは片側だけ荷台に残ったカバーシートが風ではためいている状態である」といった、非常に細かく状況依存の解釈は困難です。
結局のところ、既存のAIは学習データの傾向から統計的にもっともらしい解釈を導くものであり、稀な現象やユニークな条件を見抜くためには、人間のような推測力や想像力が必要になる場面もまだまだ多い、ということかもしれません。
Gemini 1.5 Flash
画像内の奇妙な物体について
画像分析結果
添付画像の下部、やや左に写っている奇妙な物体について、以下の可能性が考えられます。
看板や標識の一部: トラックの荷台や後部座席に固定された看板や標識の一部が、特定の角度から見ると奇妙な形に見える可能性があります。 道路の標示: 道路上に設置された標識やラインが、車のライトの反射によって複雑な形状に見えることがあります。 電柱や街灯: 遠くの電柱や街灯が、車のライトの光によって歪んで見えたり、別の物体と重なって奇妙な形に見えることがあります。 木の枝: 道路沿いの木の枝が、車のライトに照らされて影が長く伸び、奇妙な形に見えることがあります。 通行人: 遠くの通行人が、車のライトに照らされて影が長く伸び、奇妙な形に見えることがあります。
ヒント「STBKTRK」について
ヒントの「STBKTRK」は、おそらく「STOCK TRUCK」の略字で、在庫車などを運ぶトラックを指していると考えられます。この情報から、奇妙な物体は、そのトラックに関連したものである可能性が考えられます。
より詳細な分析のために