Annika + Tristan : 「ひとつの身体に男と女の人格が同居した人物」のインタビュー
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前置き
興味深い事例。
タイトルの件を理解するには、当人の以下の数分間の喋りを視聴するのが早い。
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6:13--6:17 の女声の喋りと、
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6:18-- 男声の喋り
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9:45-- 元の女声に戻って…
この動画では人格の切り替えがかなり自在にできているが、当初は全くできなかったと。それゆえ、気づいたら 5年が経過していた…と。
精神医療関連の解説書のピンとこない説明と違って、患者当人による生の体験を聴ける。
Youtube 動画(1:02:05)
Neurodiversity, Part 5 An Apology with Annika and Tristan
コメント
Annika(女) と Tristan(男)というふたつの魂が同じ身体に同居しているのではなく、乖離したふたつの人格が切り替わっている。 普通の人間も人格を相手や状況に応じて自然と使い分けているが(例:妻と母親)、その最も極端なケースがこの動画の人物。記憶まで切り替わっている。
また、この動画は、人格、つまり「この私」というひとつのまとまった人格をもった意識が、
- ひとつの実体(=いわゆる魂)ではなく、
- 状況次第で分離もすれば再統合もなしうるという奇怪な「構築物」である