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1952-07-02, Wshigton DC : 1952年、US 首都上空に出現した UFO 群の謎 ⇒ この正体を解く

· 53 min read

前置き

1952-07-02 に US の首都上空に出現した UFO 群の正体を強く示唆する動画映像を見かけた。撮影者の証言映像も含まれている。この動画映像と証言はとても重要。

末尾で、謎解きを行う。

撮影された動画

概要

AI

ニューハウスUFOフィルム分析

この文章は、‌‌海軍の写真家デルバート・C・ニューハウスが1952年に撮影したUFOフィルム‌‌に関する綿密な分析と証言をまとめたものです。

ニューハウス自身の詳細な説明から始まり、彼がユタ州で円盤状の物体を目撃し、その様子を16mmカメラで撮影した経緯が語られています。さらに、‌‌空軍によるフィルムの調査結果‌‌が提示されており、その物体が鳥、気球、既知の航空機ではないことが結論付けられ、「未知の物体」と分類されました。

この報告は、‌‌米国への脅威の可能性を特定し分析する‌‌という空軍の義務の一環であり、その後のワシントンD.C.上空でのUFO目撃事件の序章となったことが示唆されています。

目次

  1. 前置き
  2. 撮影された動画
  3. 概要
  4. 詳細
    1. ニューハウス氏によるUFO目撃と撮影の経緯
    2. フィルムの分析と空軍の結論
    3. 歴史的意義
  5. 時系列
    1. 1947年以降:
    2. 1952年 (日付不明、夏季と推測される):
    3. ニューハウスの撮影後 (日付不明):
    4. ニューハウスの撮影から数日後 (日付不明):
    5. 1952年7月20日午前1時前:
    6. その後のフィルム分析:
  6. 主要関係者
    1. デルバート・C・ニューハウス (Delbert Clement Newhouse)
    2. ニューハウスの妻 (Newhouse's wife)
    3. ニューハウスの息子、デルバート (Newhouse's son, Delbert)
    4. ニューハウスの娘、アン (Newhouse's daughter, Anne)
    5. 空軍情報部長官 (Director General of Air Force Intelligence)
    6. フォーニー少佐 (Major Forney)
    7. 将軍 (General)
    8. 語り手 (Narrator)
  7. UFO の描写
  8. 撮影状況
  9. フィルムの分析と結論
    1. フィルム分析のプロセスと焦点
    2. 分析による排除事項(「ではない」結論)
    3. 分析による確認事項(物体の描写と動き)
    4. 公式結論
    5. より大きな文脈における意義
  10. 情報源
  11. 謎を解く
    1. 関連

詳細

AI

ニューハウスUFOフィルムに関する詳細ブリーフィングドキュメント

主要テーマと重要な事実

本ブリーフィングドキュメントは、デルバート・C・ニューハウスが1952年に撮影したUFOフィルムに関する分析、証言、およびその後の調査結果をまとめたものです。このフィルムは、当時の空軍による詳細な分析にもかかわらず、その正体が「未知(unknowns)」と結論付けられた事例として特筆すべきものです。

ニューハウス氏によるUFO目撃と撮影の経緯

  • 目撃日時と場所: 1952年7月2日、ワシントンD.C.からポートランド、オレゴンへの家族旅行中、ユタ州トレモントを通過した約7マイル後。

  • 発見者: デルバート・C・ニューハウス氏の妻が最初に空中の物体群に気づいた。

  • 目撃された物体: 「およそ12個の物体が、おおまかな編隊を組んで西方向に進行していた。」 (0:01:00)

  • 物体の外観: 「皿を2枚、上下逆さまに重ねたような形」で、「全く同じ外見」をしていた。(0:01:30) 「明るい銀色の光沢があり、磨かれた金属でできているように見えた。」(0:04:20)

  • 物体の大きさ: 「10,000フィートのB-29爆撃機と同じくらいの大きさに見えた。」(0:01:30)

    • 撮影状況:
    • ニューハウス氏は米海軍の「首席写真家」(Chief Photographer)であり、21年の軍務経験を持つ熟練のプロフェッショナルであった。(0:04:00)
    • 撮影には「16mmベル&ハウエル、フィルモ・オートロードマスター、3レンズタレット付き」カメラを使用。3インチレンズをF8に設定し、無限遠にフォーカス。(0:01:52)
    • 興奮のため、カメラ設定を誤ったこと(F8からF16への変更)や、カメラを準備するまでに時間を要したため、肉眼で見たものと比較して「非常に失望」する結果となった。(0:02:19, 0:03:36) しかし、もしカメラが準備万端であれば「空軍は答えを得られていただろう」と述べている。(0:03:58)
  • 物体の動き:

    • 物体群は概ね編隊を維持していたが、「終わり頃には、一つの物体が針路を反転させ、他のグループから離れていった。」(0:02:52)
    • この単独の物体は「2、3回、カメラの視野を通過し、その後消滅した。」(0:03:14) その後、残りのグループも西の地平線に消えていった。(0:03:14)
  • 気象条件: 「天候は明るく、雲一つなかった。視界は良好だった。」(0:03:22)

フィルムの分析と空軍の結論

  • 初期分析: フィルムはライトフィールド写真研究所で分析され、その後、空軍情報総監がワシントンD.C.で閲覧した。(0:04:20)

  • 空軍の初期評価: フィルムはニューハウス氏の予言通り「状態が悪かった」が、「主な関心は動き、速度、光源」にあった。(0:04:53)

    • エアテクニカル・インテリジェンスは、「このフィルムはシミュレートされた条件下で再現することはできなかった」と報告した。(0:04:53)
    • 将軍はフィルムを再視聴した後、ただ一言「あれはなんだ?」と述べた。(0:06:21)
  • エアマテリアルコマンドによる分析結果:

    • 「鳥ではない、気球ではない、航空機ではない、偽造ではない。」(0:07:53)
    • 気球ではない: 望遠レンズを使用した場合、5マイル以内の気象気球であればフィルム上で識別可能であり、それ以上の距離では計算された速度を達成できない。(0:07:53, 0:15:13)
    • 航空機ではない: 5マイル以内であれば、翼幅40フィートの航空機は明確に識別可能。5マイルを超えると、物体は航空機が直線速度走行を除いて達成できない速度を出している。(0:07:53, 0:12:26) さらに「画像の構造と機動性は、既知の航空機の種類を明確に排除する。」(0:11:49)
    • 鳥ではない: 「いかなる鳥も、フィルムがこれほど強く反応するほど十分に反射性ではない。」(0:08:17) さらに、「写真測量実験により、画像はいかなる距離のいかなる種類の鳥とも関連付けられないことが示されている。」(0:14:24)
    • 偽造ではない: フィルムは偽造されていないと結論付けられた。(0:07:53)
  • 最終結論: 「公式の結論は…未知(unknowns)である。」(0:08:17)

  • 空軍の見解:

    • 空軍は「米国に対する脅威や危険性を持つ可能性のある、空中にあるあらゆるものを可能な限り特定し、分析する義務」があるため、UFO問題に関心を抱いている。(0:08:59)
    • 1947年以来、「1,000から2,000の報告」を受け、その大半は「デマ、誤認された友軍機、気象現象や電子現象、光の異常」として説明できた。(0:09:30)
    • しかし、「信頼できる観察者による、比較的信じがたい事柄」の報告も一定数存在し、これらの「観察群を現在解決しようとしている。」(0:10:08)
    • この未解明な事象について、「米国に対するいかなる脅威とも関連付けられるような、目的や一貫性のパターンは含まれていない」と結論付けている。(0:10:08)
    • また、「最近の目撃情報は、米国のいかなる機関による秘密開発とも一切関係がない」と断言している。(0:10:08)
  • フィルムの追加分析:

    • 「画像は良好にフォーカスされていることが微視的検査で明 - らかになった。」(0:12:26)
    • 「その大きさは、肉眼で見た月の大きさの6分の1から10分の1の間で変化する。」(0:12:26) 「その形状は円形であり、時には楕円形である。これは一般的に使用される空飛ぶ円盤の説明に合致する。」(0:13:00)
    • 「動きは楕円形または円形のパターンに従う。」(0:12:26)
    • 「気象条件と編隊の持続性および動きにより、大気光学現象の可能性は排除される。」(0:14:24)
    • モンタナフィルム(約2年前、数百マイル離れて撮影)の物体とも比較された。(0:13:45)

歴史的意義

ニューハウスUFOフィルムは、1952年7月20日未明のワシントンD.C.上空でのUFO目撃事件(「ワシントン・ドラマ」)の「序曲」とされており、UFO研究において極めて重要な証拠の一つとなっている。軍の専門家が撮影し、その詳細な分析をもってしても、既知のいかなる物体にも分類できなかったという事実は、未確認航空現象(UAP)の存在を示す有力な根拠として現在でも引用されている。

時系列

AI

1947年以降:

アメリカ空軍は、米国への脅威となる可能性のある空中現象を特定・分析する義務感から、1,000〜2,000件のUFO報告書を受け取り、分析している。これらの報告の大半は説明可能であったが、一部は「信頼できる観察者による信じられないほどの出来事」として未解決のままであった。

1952年 (日付不明、夏季と推測される):

  • 場所: ユタ州トレモントンから約7マイル先の国道30号線沿い。
  • 海軍写真家デルバート・C・ニューハウスが、妻、息子デルバート、娘アンと共にワシントンD.C.からオレゴン州ポートランドへの休暇旅行中、複数の未確認飛行物体を目撃する。
  • ニューハウスの妻が最初に空中の物体に気づき、特定できなかった。
  • ニューハウスは車を路肩に止め、外に出て物体を目視する。約12個の物体が粗い編隊を組み、西方向に移動していた。それらは「2枚のソーサーを上下に重ねたような」形状で、明るい銀色、磨かれた金属のような外観をしていた。高度は不明だが、10,000フィートのB-29爆撃機ほどの大きさに見えたという。
  • ニューハウスはすぐにカメラを取り出さず、数分間観察した後にスーツケースから16mmベル&ハウエル・フィルモ・オートロードマスターカメラとフィルムを取り出し、装填に時間を費やす。
  • カメラの準備が整った時には、物体はかなり遠方に移動していた。ニューハウスは3インチレンズを選択し、F8に設定して無限遠に焦点を合わせた。
  • 16コマ/秒で最初の撮影を行う。その後、空が暗ければ物体がよく映ると考え、レンズをF16まで絞って撮影を続けた(後にこの設定は間違いだったと悔やむ)。
  • 撮影中、一つの物体が編隊から離れて方向を反転させ、東の地平線に消える。ニューハウスはその物体を2、3回視野に捉える。
  • 残りの物体は西の地平線に消える。
  • 天候は晴れ渡り、雲はなく、視界は良好だった。
  • 撮影されたフィルムは、ニューハウスが肉眼で見たものと比較してはるかに劣るものだった。

ニューハウスの撮影後 (日付不明):

  • ニューハウスは、撮影されたフィルムを分析するため、デイトンで1週間を過ごす。
  • フィルムはライトフィールド写真研究所で分析される。
  • 分析完了後、フィルムは空軍の伝令によってワシントンD.C.に手で運ばれ、空軍情報部長官によって閲覧される。
  • 空軍技術情報部は、「このフィルムはシミュレーション条件下で再現不可能」と報告する。
  • フィルムの質は悪かったが、「動き、速度、光源」が主要な関心事となる。
  • ある将軍はフィルムを再度見るよう要求し、「これはどうだ?」とだけコメントする。

ニューハウスの撮影から数日後 (日付不明):

  • フォーニー少佐がニューハウスフィルムの分析結果について報告する。
  • 分析の結果、「鳥でもなく、風船でもなく、航空機でもなく、偽造でもない」と結論付けられる。
  • 望遠レンズを使用した場合、5マイル以内の気球であればフィルム上で特定できたはずだが、それ以上の距離では計算された速度を達成できない。
  • 5マイル以内であれば、翼幅40フィートの航空機は明確に特定できたはずだが、それ以上の距離では、直線飛行以外では航空機が達成できない速度である。
  • 鳥はフィルムに強く反応するほど十分な反射率を持たない。
  • 公式の結論は「未知(unknowns)」であると発表される。

1952年7月20日午前1時前:

  • ニューハウスフィルムの報告からわずか数分後、ワシントンD.C.上空に未知の物体が出現する。これは「ワシントン事件」の始まりとなる。

その後のフィルム分析:

  • ニューハウスフィルム(ユタフィルム)の画像構造と操縦は、既知の航空機を明確に排除する。
  • ニューハウスが露光を変えた箇所や、一つの物体が方向を反転させた箇所などが詳細に分析される。
  • 手持ちカメラによる揺れ(バウンス)が確認される。
  • 物体の動きは楕円形または円形のパターンに従っている。
  • 顕微鏡検査により、物体が明確に焦点を合わせていることが示される。
  • 物体の大きさは、肉眼で見た月のおよそ6分の1から10分の1の範囲である。
  • 形状は円形または楕円形で、「一般的に使用される空飛ぶ円盤の説明と一致する」。
  • モンタナフィルムの物体とも比較される(モンタナフィルムはニューハウスフィルムの約2年前に撮影され、数百マイル離れた場所で撮影されたとされている)。
  • 気象条件と編隊の持続性および動きから、大気中の蜃気楼の可能性が排除される。
  • 写真測量実験により、画像はあらゆる距離の鳥とも関連付けられないと示される。
  • 物体はいかなる既知の気球の観測とも関連付けられない。
  • 空軍は、未解決のUFO報告について「米国に対するいかなる脅威とも関連付けることのできる目的や一貫性のパターンを含んでいない」と結論付けている。また、「最近の目撃情報は、米国のいかなる機関による秘密開発とも一切関係がない」と述べている。

主要関係者

AI

デルバート・C・ニューハウス (Delbert Clement Newhouse)

  • アメリカ海軍のチーフ・フォトグラファー(准士官)。
  • 21年間海軍に勤務しているベテラン。
  • 1952年にユタ州トレモントン付近で未確認飛行物体を撮影した「ニューハウスフィルム」の撮影者。彼自身が元海軍の写真家であるため、空軍によるフィルム分析の重要な証言者となっている。

ニューハウスの妻 (Newhouse's wife)

  • デルバート・C・ニューハウスの妻。
  • ユタ州でのUFO目撃時に最初に空中の物体に気づいた人物。

ニューハウスの息子、デルバート (Newhouse's son, Delbert)

  • デルバート・C・ニューハウスの息子。
  • ユタ州でのUFO目撃時に同行していた。

ニューハウスの娘、アン (Newhouse's daughter, Anne)

  • デルバート・C・ニューハウスの娘。
  • ユタ州でのUFO目撃時に同行していた。

空軍情報部長官 (Director General of Air Force Intelligence)

  • ニューハウスフィルムが最終的に閲覧された人物。
  • フィルム分析結果の報告を受ける。

フォーニー少佐 (Major Forney)

  • ニューハウスフィルムの分析結果を報告した人物。
  • 分析機関からの情報伝達役を担う。

将軍 (General)

  • ニューハウスフィルムを閲覧し、「これはどうだ?」とだけコメントした高官。空軍情報部長官である可能性も示唆されるが、明確ではない。

語り手 (Narrator)

  • ワシントンD.C.上空にUFOが出現した際に、「私はいつもニュースを嗅ぎ分ける直感的な感覚を持つ男だと自負していた」と述べつつ、その時は寝ていたと語る人物。この文脈から、ジャーナリストか広報担当者など、当時のUFO問題に関心を持つ第三者の視点を持つ人物と推測される。

UFO の描写

AI

ニューハウスUFOフィルムのより大きな文脈において、これらのソースは物体の描写について以下のように述べています。

1952年に海軍写真家のデルバート・C・ニューハウスがユタ州トレモントン付近で撮影したこのUFOフィルムは、その後のアメリカ空軍による未確認飛行物体(UFO)調査における重要な事例として位置づけられています。

‌ニューハウスによる物体の描写‌‌:

  • ニューハウスは、ユタ州トレモントンを通過してから約7マイル地点で、妻が空中に物体の群れを見つけたことで、自らもそれを目撃しました。
  • 彼は車を路肩に停め、降りて空を見上げると、‌‌約12個の物体が「おおまかな編隊で西に向かって進んで」いる‌‌のを確認しました。
  • 彼は飛行時間2,000時間もの経験がありながらも、それらの物体を「これまでに見たことのないもの」と表現しています。
  • 物体の外見は「‌‌どれも同じ‌‌」で、その形は「‌‌2枚の円盤を、1枚を逆さにしてもう1枚の上に重ねたような‌‌」ものだと描写しました。
  • 高度は判断できなかったものの、大きさは「10,000フィートのB-29爆撃機ほどのサイズ」に見えたと述べています。
  • 色は「‌‌明るい銀色‌‌」で、「‌‌金属的な外観‌‌」をしており、「‌‌何らかの磨かれた金属でできている‌‌」ようだったと付け加えています。
  • 物体のうちの1つは、撮影の終わり近くで‌‌進路を逆転させ、他の群れから離れて‌‌いきました。この単一の物体は、カメラの視野を2、3回通過した後、東の地平線に消え、元の群れには戻りませんでした。残りの群れは西の地平線に消えました。

‌フィルムと肉眼の比較‌‌:

  • ニューハウスは、カメラの準備に時間がかかったことと、露出設定の誤りのため、「フィルムは肉眼で見たものとはかけ離れており、非常にがっかりした」と述べています。彼は、もしカメラがすぐに使える状態であれば、「疑問の余地はなかっただろう」と語っています。

‌アメリカ空軍による分析と結論‌‌:

  • フィルムは、ライトフィールド写真ラボおよび航空資材コマンドによって詳細に分析されました。
  • 航空技術情報部は、‌‌このフィルムが「シミュレートされた条件下で再現することはできない」‌‌と報告しました。
  • 分析結果は、「‌‌鳥ではない、風船ではない、航空機ではない、捏造ではない‌‌」というものでした。
  • 具体的な分析結果は以下の通りです。
    • ‌気球‌‌: テレフォトレンズを使用しても、5マイル以内であれば気象観測気球はフィルム上で判別できたはずであり、5マイル以上離れると、計算された速度に達することはできないとされています。
    • ‌航空機‌‌: 5マイル以内であれば、翼幅40フィートの航空機は明確に判別できたはずであり、5マイルを超えると、直線での高速飛行を除いて、航空機が達成できる速度よりも速いとされています。また、フィルムの「‌‌画像構造と操縦は、いかなる既知の航空機をも完全に排除する‌‌」と結論付けられています。物体は楕円形または円形のパターンで動いていました。
    • ‌鳥‌‌: いかなる鳥も、フィルムにこれほど強く反応するほど十分に反射的ではないとされ、写真測量実験によって「いかなる距離でもいかなる種類の鳥とも関連付けることはできない」ことが示されています。
    • ‌大気中の蜃気楼‌‌: 気象条件と編隊の持続性および動きから、大気中の蜃気楼の可能性も排除されています。
  • 顕微鏡による検査では、物体が「‌‌ピントがしっかり合っている‌‌」ことが明らかになりました。
  • そのサイズは「肉眼で見た月のおよそ6分の1から10分の1」の範囲でした。
  • その形は「‌‌円形であり、時には楕円形‌‌」で、これは「‌‌一般的に使われる空飛ぶ円盤の描写に合致する‌‌」とされています。
  • 公式の結論は「‌‌未知‌‌(unknowns)」でした。

‌より大きな文脈‌‌:

  • アメリカ空軍は、1947年以来、1,000〜2,000件の報告を受けて分析してきました。その大部分は説明できたものの、「信頼できる観察者によって報告された、比較的に信じがたい出来事」の一定割合が残っており、ニューハウスフィルムもその一つです。
  • これらの「未知」の報告については、「アメリカ合衆国に対するいかなる脅威とも関連付けられる、意図や一貫性のパターンを含んでいない」という唯一の確固たる結論が出されています。また、これらの目撃は「アメリカ合衆国のいかなる機関による秘密の開発とも関係がない」と断言されています。
  • ニューハウスフィルムは、1952年7月20日にワシントンD.C.上空で初めて「未知」の物体が出現した「ワシントン事件」の「序曲」であったとされています。

撮影状況

AI

ニューハウスUFOフィルムのより大きな文脈において、これらのソースは、その‌‌撮影状況‌‌について以下の詳細を述べています。

  • ‌撮影者と背景‌‌: フィルムの撮影者は、当時海軍の写真家であり、アメリカ海軍の准尉(Chief Photographer)であった‌‌デルバート・C・ニューハウス‌‌です。彼は21年間海軍に勤務しており、2,000時間もの飛行経験を持つ人物でした。この出来事は、彼が家族(妻と息子デルバート、娘アン)と共にワシントンD.C.からオレゴン州ポートランドへの休暇旅行の途中に発生しました。
  • ‌場所と目撃の経緯‌‌: 目撃と撮影は、ユタ州トレモントンを通過してから‌‌約7マイル地点のUSハイウェイ30サウス‌‌上で行われました。最初に空中の物体の群れに気づいたのはニューハウスの‌‌妻‌‌でした。これを受けて、ニューハウスは車を路肩に寄せ、停車し、車を降りて空を見上げ、物体を目視しました。
  • ‌撮影までの遅延‌‌: ニューハウスは物体を数分間観察した後、スーツケースからカメラを取り出し、さらに別のスーツケースからフィルムを取り出してカメラに装填するという‌‌準備に時間を要しました‌‌。最初に物体を見たとき、それらはほぼ頭上近くにありましたが、カメラの準備が整った時点では、‌‌物体は「かなり遠い距離」に移動していました‌‌。
  • ‌使用カメラと設定‌‌:
    • 使用されたカメラは‌‌16mm ベル&ハウエル社製「フィルモ・オート・ロードマスター」‌‌で、3レンズターレットが搭載されていました。
    • ニューハウスは‌‌3インチレンズを選択し、F8に絞り、ピントは無限遠に設定‌‌しました。
    • 撮影速度は‌‌1秒あたり16フレーム‌‌に設定されていましたが、ニューハウスは興奮のため、より高い速度で撮影することを思いつきませんでした。もしそうしていれば、カバレッジが向上したであろうと述べています。
  • ‌撮影中の露光変更と後悔‌‌: ニューハウスはファインダーの中心に物体を捉えて最初の撮影を行いましたが、その後、「空がもっと暗ければ物体がもっとよく映るだろう」と考え、‌‌レンズの絞りをF16に絞って撮影を続けました‌‌。しかし、彼は後に、これは「間違い」であり、F8のままの方がフィルムの画質が良かったと述べています。
  • ‌カメラの安定性‌‌: フィルムの分析では、映像の「揺れ」は‌‌手持ちカメラによるもの‌‌と指摘されています。
  • ‌天候と視界‌‌: 撮影時の天候は‌‌「晴れていて雲一つなく」、視界は「良好(excellent)」‌‌でした。この良好な気象条件は、後の空軍による分析において、大気中の蜃気楼の可能性を排除する根拠の一つとなりました。
  • ‌撮影者の失望‌‌: ニューハウスは撮影されたフィルムについて‌‌「非常にがっかりした」‌‌と述べており、カメラをすぐに起動できなかった遅延と、露光設定の誤りのために、「肉眼で見たものとはかけ離れて」いると感じています。彼は、もしカメラが助手席に装填されてすぐに使える状態であったなら、「疑問の余地はなかっただろう」と語っています。空軍の分析担当者も、ニューハウスが予測した通り、フィルムが「状態が悪い」ことを確認しています。

フィルムの分析と結論

AI

ニューハウスUFOフィルムのより大きな文脈において、これらのソースは、その‌‌フィルムの分析と結論‌‌について以下のように述べています。

ニューハウスUFOフィルムは、海軍写真家のデルバート・C・ニューハウスが1952年に撮影したもので、後にアメリカ空軍による詳細な分析の対象となりました。

フィルム分析のプロセスと焦点

  • フィルムは当初、‌‌ライトフィールド写真ラボ‌‌で分析が進行中でした。
  • 分析完了後、空軍の伝令によってワシントンに手渡され、空軍情報総局長によって閲覧されました。
  • ‌航空技術情報部‌‌は、‌‌「このフィルムはシミュレートされた条件下では再現できない」‌‌と報告しました。
  • 空軍資材コマンドからも分析結果が得られました。
  • ニューハウスの予測通り、フィルムは‌‌「状態が悪かった」‌‌ものの、分析の主な関心は‌‌物体の「動き、速度、光源」‌‌にありました。
  • フィルムを閲覧した将軍は、再度見るように要求し、その映像に驚きを示しました。

分析による排除事項(「ではない」結論)

空軍の分析は、以下の既知の現象や物体である可能性を‌‌明確に排除‌‌しました。

  • ‌鳥ではない‌‌:
    • いかなる鳥も、フィルムがこれほど強く反応するほど十分に反射的ではないとされました。
    • 写真測量実験により、‌‌「いかなる距離でもいかなる種類の鳥とも関連付けることはできない」‌‌と示されています。
  • ‌気球ではない‌‌:
    • 望遠レンズを使用しても、5マイル以内であれば気象観測気球はフィルム上で判別できたはずであるとされました。
    • 5マイル以上の距離では、計算された速度に達することはできないとされています。
    • ‌「いかなる既知の気球観測とも関連付けることはできない」‌‌とされています。
  • ‌航空機ではない‌‌:
    • 5マイル以内であれば、翼幅40フィートの航空機は明確に判別できたはずであるとされました。
    • 5マイルを超えると、物体は‌‌「航空機が達成できるよりも速い」‌‌速度で移動しており、これは直線での高速飛行の場合を除くと当てはまらないとされました。
    • フィルムの‌‌「画像構造と操縦は、いかなる既知の航空機をも明確に排除する」‌‌と結論付けられています。
  • ‌捏造ではない‌‌:
    • フィルムは「シミュレートされた条件下で再現することはできない」と報告されました。
  • ‌大気中の蜃気楼ではない‌‌:
    • ‌「気象条件と編隊の持続性および動きから、大気中の蜃気楼の可能性も排除される」‌‌とされています。

分析による確認事項(物体の描写と動き)

  • ‌焦点の合い方‌‌:顕微鏡検査により、物体は‌‌「ピントがしっかり合っている」‌‌ことが明らかになりました。
  • ‌サイズ‌‌:物体は‌‌「肉眼で見た月の約6分の1から10分の1」‌‌の範囲のサイズでした。
  • ‌形‌‌:その形は‌‌「円形であり、時には楕円形」‌‌であり、これは‌‌「一般的に使われる空飛ぶ円盤の描写に合致する」‌‌とされています。
  • ‌動き‌‌:物体の動きは‌‌「楕円形または円形のパターン」‌‌をたどっていました。
  • ‌手持ちカメラの影響‌‌:映像の揺れは‌‌「手持ちカメラによるもの」‌‌であると分析されました。
  • ‌撮影者の露光変更‌‌:ニューハウスが興奮して露光を変更した箇所(F8からF16へ)も分析で確認されています。

公式結論

  • これらの詳細な分析の結果、公式の結論は‌‌「未知(unknowns)」‌‌でした。

より大きな文脈における意義

  • アメリカ空軍は、1947年以来、‌‌1,000〜2,000件‌‌のUFO報告を受け、分析してきました。
  • その大部分は「でっち上げ、誤認された友軍機、気象現象や電子現象、あるいは光の異常」として‌‌説明可能‌‌であったとされています。
  • しかし、ニューハウスフィルムのように、‌‌「信頼できる観察者によって報告された、比較的に信じがたい出来事」‌‌の一定割合が残されており、空軍はこれらの「未知」の報告を解明しようと試みていました。
  • 空軍は、これらの「未知」の報告について、‌‌「アメリカ合衆国に対するいかなる脅威とも関連付けられる、意図や一貫性のパターンを含んでいない」‌‌という唯一の確固たる結論に達しました。
  • また、これらの目撃は‌‌「アメリカ合衆国のいかなる機関による秘密の開発とも関係がない」‌‌と断言されています。
  • ニューハウスフィルムは、1952年7月20日にワシントンD.C.上空で初めて「未知」の物体が出現した‌‌「ワシントン事件」の「序曲」‌‌であったと位置づけられています。

情報源

動画(16:08)

Navy photographer Delbert C. Newhouse on his famous 1952 UFO film + footage breakdown analysis_20250725_153442

展開

(以下は動画、

Navy photographer Delbert C. Newhouse on his famous 1952 UFO film + footage breakdown analysis

の文字起こしです。)

I was driving on U.S. Highway 30 South with my wife and our son, Delbert, and our daughter, Anne. We were on our way from Washington, D.C. to Portland, Oregon, on vacation, before reporting to my new duty station at the Aviation Supply Depot, Naval Supply Center, Oakland, California. About seven miles after we passed through Tremont in Utah, my wife noticed a group of objects in the sky which she could not identify. (0:01:00)

I pulled over to the side of the road, stopped, got out, looked up, and saw the objects. There were about 12 of them in a rough formation proceeding in a westerly direction. They were like nothing I'd ever seen before, although I vlogged some 2,000 hours in the air. They were identical in appearance. How would you describe these objects? Like two saucers, one inverted over the other. (0:01:30)

I had no means of judging the altitude. It appeared to me to be about the size of B-29s at 10,000 feet. Did you photograph them immediately? I watched the objects for a few moments before getting my camera out of the suitcase. Then I lost more time getting film out of the second suitcase and loading the camera. When I first saw the objects, they were almost overhead. (0:01:52)

By the time I had the camera ready to go, they had moved to a considerably greater distance. What kind of a camera did you use? A 16mm Bell & Howell. A Filmo Auto Loadmaster with the 3-lens turret. I selected a 3-inch lens and set it on F8 and focused at infinity. Did you think of using slow motion? No, the camera was set on 16 frames per second. (0:02:19)

And in the excitement of the moment, I didn't think to shoot at a greater rate, although that would have improved the coverage. I centered the viewfinder on the objects and made the first shot. Then I decided that if the sky were darker, the objects would show better. So I stopped the lens down to F16 and continued photographing. This proved to be a mistake, as the quality of the film would have been better had I left it at F8. Did these objects remain together in a group at all times? (0:02:52)

No, toward the end, one object reversed its course and proceeded away from the rest of the group. I held the camera still and allowed this single object to pass through the field of view, picking it up again later in its course. Did this single object return to the rest of the group? No, I allowed it to pass through the field of view of the camera two or three times and then it disappeared. (0:03:14)

In what direction? Over the eastern horizon. What did you do then? I turned, swinging the camera just in time to see the rest of the group disappear over the western horizon. What was the weather? The weather was bright and cloudless. Visibility good? The visibility was excellent. How did this film you shot compare with what you saw with your naked eye? (0:03:36)


You have studied the film. Yes, I've studied it. I'm very disappointed. The film falls far short of showing what I saw with the naked eye, due to the delay in getting the camera started and my error in exposure. If I'd had this camera in the seat beside me, loaded and ready to go, there'd be no need for questions. The Air Force would have the answer. (0:03:58)

What is your full name, please? Delbert Clement Newhouse. And you are on active duty with the Navy? Yes, sir, I am. What is your official Navy rank? My title is Chief Photographer. I'm a commissioned warrant officer in the United States Navy. How long have you been in the service? 21 years. Now, is there anything you can add to the description of these objects? (0:04:20)

They had a bright silvery color. Can you describe some particular detail? They had a metallic appearance. They seemed to be made of some kind of polished metal. I spent a full week in Dayton. I had hoped to see the Newhouse film before returning to Washington. But it was still under analysis by the right field photo lab. When the analysis was completed, the film was taken by an Air Force courier and hand-carried to Washington to be viewed by the Director General of Air Force Intelligence. It is. (0:04:53)

All set, Major? Yes, sir. Air Technical Intelligence has reported that this film could not be produced under simulated conditions. Let's go. There will be several feet of blank film before the pictures come on. The film, as Newhouse had predicted, was in bad condition. But the chief interest was in movement, speed, and light source. After a moment, the General asked to see it again. (0:06:21)

How about that? Those were the only words spoken in the room. How about that? A few days later, Major Forney had some news for me. We got the analysis of the Newhouse film from Air Materiel Command. What does it show? Not birds, not balloons, not aircraft, not faked. With a telephoto lens used, weather balloons within five miles distance could have been determined on the film. (0:07:53)

At a greater distance than five miles, they could not attain the speeds calculated. Within a five mile range, an aircraft of 40 foot wingspan could have been clearly determined. In excess of five miles, the speeds of the objects are greater than aircraft could achieve, except in a straight line speed run. No bird is sufficiently reflective as to cause the film to react as strongly as it is done. (0:08:17)

If they're not birds, not balloons, or aircraft, and the film isn't faked, what can these things be? The official conclusion is... unknowns. The Newhouse film was only the overture. A few minutes before 1 a.m., July 20th, 1952, the curtain on the first act of the Washington drama went up. The unknowns moved in for the first time over the national capital. I had always regarded myself as a man with an intuitive nose for news. (0:08:52)

So, through the first Washington sighting, while the saucers hovered over the city, I was in bed, sleeping soundly through it all. (0:08:59)


Air Force interest in this problem has been due to our feeling of an obligation to identify and analyze to the best of our ability anything in the air that may have the possibility of threat or menace to the United States. In pursuit of this obligation, since 1947, we have received and analyzed between 1,000 and 2,000 reports that have come to us from all kinds of sources. (0:09:30)

Of this great mass of reports, we have been able adequately to explain the great bulk of them, explain them to our own satisfaction. We have been able to explain them as hoaxes, as erroneously identified friendly aircraft, as meteorological or electronic phenomena, or as light aberrations. However, there have been a certain percentage of this volume of reports that have been made by credible observers of relatively incredible things. (0:10:08)

It is this group of observations that we now are attempting to resolve. We have, as of date, come to only one firm conclusion with respect to this remaining percentage, and that is that it does not contain any pattern of purpose or of consistency that we can relate to any conceivable threat to the United States. We can say that the recent sightings are in no way connected with any secret development by any agency of the United States. This is the Utah film as it was originally photographed. (0:11:49)

The image structure and maneuvers definitely eliminate any kind of known aircraft. This is where Chief Photographer Newhouse, in his excitement, changed exposure. He believed that by changing density and giving the film more contrast, he could clarify the objects. The single object that reversed its course. The bounce is due to handheld camera. Now we study the action of one section of the film. We stop the action. (0:12:26)

We move in. Within a five mile range, aircraft could be determined. In excess of five miles, the speeds are greater than aircraft can achieve, except in straight line speed runs. The movement here follows an elliptical or circular pattern. Microscopic examination reveals that the objects are well focused. Their size varies from one sixth to one tenth the size of the moon as it appears to the naked eye. (0:13:00)

Their form is circular and sometimes elliptical. This fits the commonly used flying saucer description. Observe the object in the upper left corner. We move in to study the action. The object upper left will go out of frame on widescreen projection. Observe the motion of the two objects upper right as we rock them back and forth. Now we move over and up on the frame to make a closer study of the object in the upper left corner. (0:13:45)

Examine this object closely. Compare it with those objects you saw in the Montana film. These films were taken approximately two years apart. Hundreds of miles apart. We drop back to the original perspective and resume. Now the section of the film where photographer Newhouse changed exposure. Weather conditions together with the persistence and motion of the formations eliminate the possibility of atmospheric mirages. (0:14:24)


Photogrammetric experiments have shown that the images cannot be associated with any kind of birds at any distance. Stop. Now forward again. Stop. We drop back to original perspective. Now once again and for the last time, the Utah film. The objects cannot be associated with any known balloon observations. (0:15:13)

謎を解く

海軍所属の写真家 Delbert C. Newhouse が撮影した冒頭に切り出した動画映像は、

ニューハウスフィルムの報告からわずか数分後、ワシントンD.C.上空に未知の物体が出現する。これは「ワシントン事件」の始まりとなる。

というもの。よって、この映像は

  • 首都上空に出現した UFO 群の正体を強く示唆している

ことになる。そしてその正体は

2009-05-22、メキシコ:白昼、空の球体が分離して多数の小球体が直線上に延びる (書式変換)

で説明したものと同じ機序で自然発生した orb 群だ判断するのが無理がない。

その根拠を述べる。冒頭に切り出した orb 群の動きは Kenneth Arnold の目撃した UFO 群の動きの描写、

Daniel Liszt : Kenneth Arnold の目撃した UFOs の挙動の詳細 → この UFO はたぶん自然現象 (2022-06-28)

によく似ている。他にも同様の目撃証言、

Kenneth Arnold のラジオ証言音声: UFOs は不規則に上下動していた  (2024-07-16)

❑ Norman Gagnon : 眼下に見えた「12個ほどの連なった orb」が蛇のように動き、ジェット旅客機の真横に飛来した (2023-07-20)

がある。

関連

❏ Keneth Arnold の UFO 目撃事件:地上で UFO を目撃した時、コンパスが影響を受けた (2024-03-29)

❏ Kenneth Arnold の目撃した UFO の正体が orb である別の根拠 (途中 2) (2024-04-03)

❏ 仮説:「Phoenix Lights UFO 事件」と同じ現象が昼間に発生したのが「Kenneth Arnold の目撃した UFO の編隊」だ (途中 1) (2024-03-29)

(2025-07-27)