Skip to main content

Michael H. Brown:Carlos Castaneda とヒッチハイカー

· 17 min read

要旨

Jimmy Church と Michael H. Brown の遠隔対談から。Michael H. Brown は以下の経歴のジャーナリスト。この両者が Carlos Castaneda の本に記載された内容について語っている。

マイケル・H・ブラウン氏は、実績あるジャーナリストであり、29冊の著書を持つ。ブラウン氏は、ラブ・キャナルの有毒汚染危機に関する画期的な報道で初めて注目を集めた。ブラウンは、マフィアからDNAを用いた解剖学的に近代的な最初の女性の発見まで、長年にわたり多様なテーマについて執筆しており、その詳細については著書『イブの探索』に記されている。1991年以降は、超常現象、超能力、予言に焦点を移し、ベストセラーとなった『最後の1時間』、『あの世』、『証人』などの著作がある。

Whisper AI(large-v2 model) + DeepL(2024-07 model)

パワースポット、カスターニャの、カルロス・カスターニャの作品のような。 それは、カスターニャを読んだことはある? うん、読んだ。 私も読んだ。 読んだ。 ええと、とても興味深かった。 うん。 そう、覚えているよ。だから、彼の最初の4冊の本、3冊か4冊を読んだ。 (01:08:33)

そして、最後の1冊を読み終えたことを覚えている。 そして、私は自分自身にこう言った。これは今までで最もクレイジーで素晴らしい話なのか、それともこの男は史上最高のフィクション作家なのか、と。 そう。 そして、私はそれを閉じて、カルロス・カスタネダについて、その中間、つまり中間地点で立ち往生している。 私もそう思う。 わからないけど。 彼は、インディアンと遭遇した現象を経験したと思う。 (01:09:04)

ええと、それは西部の話だ。 ああ、そうだ。 彼の話だけど、 彼が言ったあることを聞いてほしい。 その言葉が生涯ずっと心に残っている。 ドン・ファンについて話している場面で、彼が同じことをしているのは分かるが、彼は道を運転している時の話をしている。 彼は自分の車に一人で乗っている。 (01:09:28)

そして、道で誰かとすれ違う。 そう。 ヒッチハイクしているのかどうかは分からない。 彼はその人を拾わなかった。 そのまま道を走っていると、また同じ人が現れた。 彼はその人を追い越したが、拾わずにそのまま道を走り、また同じ人が現れた。 さらに道を下った。 そして彼は言った。私の言い方を借りれば、一人でヒッチハイクしている人は絶対に拾うな、と。 (01:09:55)

一人でヒッチハイクしている人は絶対に拾うな。 それは命取りだ。 そうだ。 そうだ。 そうだ。 それはちょうど、ドン・ファンが彼に言ったことと同じだと思う。 ドン・ファンは道路にいた人物のことをドンに話した。ドンはそれを良いことだと思った。 彼はその人物を拾わなかった。そして、それはいつも私の心に残っている。 さて、私はこの件の真ん中にいる。 (01:10:20)

これは、あるいは、本当に良い話なのか? それは民話なのか? つまり、70年代から数十年経った今でも、それは驚くべきことだ。 しかし、私が知っているのは、霊魂は肉体を持つことができるということだ。 彼らは物理的な形を取ることができる。 だから、彼はそういったものに遭遇していた可能性があるし、それは人間のように見えたかもしれないが、実際には人間ではない。 (01:10:52)

そのことについては疑いようがない。

Power spots, like in Castaneda, you know, Carlos Castaneda stuff. That's a, did you read, did you read Castaneda? Yeah, I did. I did too. I did. Um, Very interesting. Yes. You know, I, I remember, so I, I read like his first four books, three books, four books. (01:08:33)

And I remember finishing the last one. And this is what I said to myself, either this is the craziest, awesome stuff ever, or this guy is the best fiction writer that's ever existed. Right. And I kind of closed it and went, I'm, I'm, I'm, I'm in between, I'm stuck in the in-between with Carlos Castaneda. So am I. I, I don't know. I, I think he, he did encounter phenomena with Indians. (01:09:04)

Uh, that's, that's out West. Oh yeah. He, his stories, but you know what? He said one thing, let me ask you about this. He said one thing that is absolutely stuck with me for my entire life. There was a line, he's talking about Don Juan and you know, he's doing the same, but he tells this story about driving down the road. He's alone in the car, his car. (01:09:28)

And he passes somebody on the road. Right. I don't know if they're hitchhiking or whatever. He doesn't pick them up. He drives down the road and the same person is there again. He passes, doesn't pick them up and he drives down the road and there is the person again, right? Further down the road. And he says, I'm paraphrasing, never pick up a lone hitchhiker. (01:09:55)

Never pick up a lone hitchhiker. It's death. Right. Right. Right. Now it's just like, I think Don Juan told him that I think that's what it was. He told Don Juan about the person right on the road and Don wanted, it's a good thing. He didn't pick them up because, and that always stuck with me. Now, again, I'm in the middle on this. (01:10:20)

Is this like, or is it just a really good story? Is it folklore? I mean, it is still a mystery after all these decades now, since the seventies, it's astonishing. But this much I know, and that's that spirits can take physicality. They can take physical form. And so he could have been running into some of that stuff and it could have been what seemed to be human beings, but we're not actually human beings. (01:10:52)

I have no question about that.

コメント 1

Jimmy Church も Michael H. Brown も Carlos Castaneda の捏造したヨタ話にすっかり騙されている。現実のシャーマンは Don Juan(ドン・ファン)のような「語り」はしないし、できもしない。

文化人類学や民俗学のフィールド調査記録を見ればわかるが、欧米化された一般人の目からすれば、シャーマンの語る内容は、どれも凡庸でひどく退屈なオハナシの羅列でしかない。これについては下の過去記事でも述べた。


・いまだに精神世界やスピリチュアル業界ではインディアンの精神風土を称えるのが習わしとなっている。

・ミーハーなオカルト好きにはホピ族の予言が流行ったし、インテリ連中でさえ Carlos Castaneda (カスタネダ)が捏造した Don Juan(ドン・ファン)の教えを真に受けて一見哲学風のタワゴトを書き散らかしてきた。


と書いたことがある。

・Carlos Castaneda が銀色の烏に変身して大空を飛翔した…という神秘的体験などを引用しつつ、Carlos Castaneda を擁護しているのが中沢新一の『チベットのモーツアルト』の下の箇所。

・中沢新一は「あまり感動がわいてこないのはどうしたことか」、「創作の部分が多いとしても、かえってそのことで舌を巻く人の方が多いのではないか」と書いて Carlos Castaneda を擁護しているが、論旨が完全に破綻している。

・現実の体験談より捏造話の方が感動的なのはア・タ・リ・マ・エのこと。TV 局が番組の演出と称してヤラセや捏造に走るのなぜか? 現実をそのまま映しても TV 画面の中でしょぼくて冴えない。視聴率の取れる感動話、面白い話にするためには編集だけではとても足りず、話を創り上げるのが手っ取り早い。

・Carlos Castaneda のドン・ファン・シリーズがベストセラーになったのは、東洋の密教や世界各地のシャーマニズムに惹かれる一部の軽薄なインテリ層をターゲットとして周到な売り込み戦略を練り、いかにもそれっぽいシャーマンの教えを捏造したからにすぎない。フィールドで採取したシャーマンの語る話(ほとんどが地味で反復が多く退屈w)を幾ら並べてもベストセラーにはなりえないのは自明。

・民族学が社会「科学」と言えるためには、捏造データを含んだ採取データは潔くまとめて捨て去る態度が必要だが、中沢新一のように「創作の部分が多いとしても、かえってそのことで舌を巻く人の方が多いのではないか」などと未練タラタラで捏造話に執着しているようでは…w

ref: Skinwalker(動物に変身した邪悪なシャーマン)との遭遇体験談 (+追加) (2023-05-21)

…というように、私は中沢新一を評価しない。彼は成瀬雅春の空中浮遊の捏造を見抜けず、称賛してもいる。だが、一点だけ彼を評価している。それが下の過去記事。

・上の過去記事で、大森荘蔵をダシにして Ludwig Wittgenstein(ウィトゲンシュタイン)などの言語分析哲学を、イメージ能力の枯渇だと批判した。

・多くの知識人やインテリが Wittgenstein の言語哲学にすっかり騙されているが、言語哲学を胡散臭いと直感的に見抜いた文章を見かけたので記録しておく。

・皮肉なことだが、その文章の著者(中沢新一)は、私が「書いている内容も胡散臭いし、書き手本人も胡散臭い」といつも否定的に評価していた人物。

ref: メモ:明晰夢:スティーヴン・ラバージの実験と分析哲学者の戯論 (+追加) (2018-08-10)

コメント 2

一本道を車やバイクで移動していたら、その状況にそぐわない人物が歩いていた。その人物を追い抜いてしばらく進むと、先に追い抜いた筈の人物が前を歩いていた。

…といった類の話は、定番の怪談話となっている。人物が特徴のある車だったり、その人物を乗せたらいつの間にか消えたといったバリエーションもある。過去記事でも何件か取り上げた記憶がある。

その大半は捏造話だろうが、中には記憶の混乱や意識障害が原因による錯覚/幻覚 の事例もある筈。

意識障害中は理由もなく道をそれて、ループし、同じ道を二度通ることになる場合も想定しうる。実際、『山怪』三部作にはその事例――ぐるぐると同じ場所を巡っていた仲間を彼方から目撃し無線で警告した事例――が記載されていた。

動画(1:59:06)

Ep. 2030 Michael H. Brown: Our Paranormal World

www.youtube.com/watch?v=lV2tRUr1es8

動画概要欄

4,200 views Streamed live on Aug 15, 2024

今夜水曜日の「FADE to BLACK」では、超常現象、奇跡、心霊現象、宇宙人、未確認生物、超自然現象と自然現象の両方における最大の奇妙な現象など、幅広いテーマについてマイケル・H・ブラウン氏をお迎えしてお話いただく。

マイケル・H・ブラウン氏は、実績あるジャーナリストであり、29冊の著書を持つ。ブラウン氏は、ラブ・キャナルの有毒汚染危機に関する画期的な報道で初めて注目を集めた。ブラウンは、マフィアからDNAを用いた解剖学的に近代的な最初の女性の発見まで、長年にわたり多様なテーマについて執筆しており、その詳細については著書『イブの探索』に記されている。1991年以降は、超常現象、超能力、予言に焦点を移し、ベストセラーとなった『最後の1時間』、『あの世』、『証人』などの著作がある。

ジャーナリストとしてのキャリアを通じて、ブラウン氏の作品は『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』、『アトランティック・マンスリー』、『リーダーズ・ダイジェスト』、『ディスカバー』、『サイエンス・ダイジェスト』、『ニューヨーク』などで紹介されている。また、ブラウン氏は『トゥデイ』、『ナイトライン』、『フィル・ドナヒュー・ショー』、『ジョーン・リバーズ・ショー』、『サリー・ジェシー・ラファエル・ショー』などにも出演している。

▼展開

Tonight, Wednesday on FADE to BLACK: Michael H. Brown joins us for a wide array of the paranormal, miraculous, haunted, alien, cryptid, the greatest oddities, both supernatural and natural.

Michael H. Brown is an accomplished journalist and the author of twenty-nine books. He first gained recognition for his groundbreaking reporting on the Love Canal toxic crisis. Over the years, Brown has written on a diverse range of topics, from the Mafia to the search for the first anatomically-modern human woman using DNA, detailed in his book The Search For Eve. Since 1991, his focus has shifted to the supernatural, paranormal, and prophecy, resulting in bestsellers such as The Final Hour, The Other Side, and Witness.

Throughout his journalism career, Brown's work has been featured in The New York Times Magazine, The Atlantic Monthly, Reader’s Digest, Discover, Science Digest, and New York. He has also appeared on Today, Nightline, The Phil Donahue Show, The Joan Rivers Show, and Sally Jessy Raphael.

(2024-08-17)