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UFO 現象の本質:John Keel, Jacques Vallee の解釈

· 約10分

前置き

後述する動画では UFO に乗船したという 6つの証言事例を Preston Dennett が解説しているが、この解説動画を題材として

  • UFO 現象の本質に関する John Keel, Jacques Vallee の解釈

の骨子を概説する。

履歴

(2024-12-16) 追加
(2024-12-14) 作成

UFO 現象の本質に関する John Keel, Jacques Vallee の解釈

この動画の事例を含め、ほぼ全ての

  • 「UFO 乗船」/「ET 対面」体験(*1)

には共通して

  • 夢の中に UFO/ET が登場したら、いかにもこのような筋書きの内容になりそうだ

…という特徴(*2)を備えている。言い換えると、「夢の体験」と「UFO に乗船し、そこで見聞きした体験」は互いによく似た特質を備えている。

この点に John Keel は注目し、「未知の知性体による悪ふざけ」の側面を指摘した。Jacques Vallee はこの指摘を引き継ぎ、より洗練かつ抽象的な形に整えて "Control System" を提唱した。

要するに John Keel も Jacques Vallee も

  • (a) 未知の知性体が人間の意識を操り、同時に「未知の物理現象」を自在に引き起こしている…これが UFO/ET 現象の本質だ

と判断している。

(*1)

多くの UFO 研究者/マニア/ファン は、「UFO 乗船」/「ET 対面」体験の細部、たとえば

  • UFO の形状、内部の構造
  • ET の姿
  • ET の伝えるメッセージ

に注目し、無数の証言を収集・分類し、詳しく分析してきた。

だが、それの証言は「表層」に過ぎず、その薄い皮をめくると全く別の姿が顕れてくることに気づいていない。それに最初に気付いたのが John Keel(と Karla Turner)であり、その発想を受け継いたのが Jacques Vallee となる(*3)。

つまり、UFO 現象に対する認知のレベルが、John Keel は 1段上になっている。それゆえ彼は UFO 現象を二階から俯瞰できた。その John Keel の設けた認知の階段を、Jacques Vallee も登って俯瞰した。

(*2)

夢と共通する特徴…

具体的には茫漠性、非合理性、不可解性、記憶の欠落などの特徴を指す。これらは全て体験時の意識レベルの極端な低下を指し示していることに留意。

私の解釈

John Keel と Jacques Vallee の解釈は上述の通りだが、私は

  • (b1) 未知の知性体の介在はない。体験者の一時的な意識障害が UFO/ET 現象の本質だ
  • (b2) 未知の物理現象とは「自転する orb」や「大気中の発光現象」が引き起こしたものであり、
  • (b3) ごく稀に ESP(∋共鳴認知(*2)) 成分が付随することで、現象がより不可解に目眩ましされている

と判断している。

(*2)

共鳴認知…

Darryl Anka の最初のチャネリング体験でおきた共鳴認知現象 (2024-11-17)

Tracey Dolan による遠隔視体験の証言は「遠隔視は共鳴認知の一種」という仮説を支持 (差替+追加 (2024-10-07)

Dean Radin の実験: 睡眠中の被験者にメッセージが送れた⇒ 事実なら UFO 現象の研究方法の大胆な見直しが不可避 (2024-10-06)

多くの abductee が報告する超能力と「修行者の通力」の発生機序の共通性を示す具体的証言 (書式変換)

(*3)

彼らは認知レベルが一段上。それゆえに、以下のように述べた。

古い過去記事を見ればわかるが、Jacques Vallee は私にとって UFO 問題に関する 3人の偉大な導き手(mentor)の一人だった。あと二人は Karla Turner と John Keel だが、両者とも既に故人なので、現存するのは Jacques Vallee ただ一人。だが、私はもう Jacques Vallee を信用していないし、私の導き手でもない。

ref: Don Schmitt : Jacques Vallee が最近になって盛んに発言しだしたのはなぜ? (2021-05-17)


過去記事でも述べたが、Dr. Karla Turner と John Keel (両名とも既に故人)は私の UFO 研究における mentor(導き手)だった。

ref: ❑ Dr. Karla Turner の MUFON 講演(1995): 文字起こし+日本語訳 (2023-09-04)

共鳴認知と紛らわしい「事後の記憶結晶化」

「事後の記憶結晶化」とは以下のような仮説。

複数の 目撃者/体験者 が同時に同じポルターガイスト現象を体験する機序

  1. その「複数の 目撃者/体験者」は
  • 現場の異常な特性(例:EMF 異常、現場の空気中に漂う幻覚性の胞子、強い放射線…など)

に曝されて、みな一時的な意識障害を引き起こしていた。

  1. 意識障害の最中は、何が起きているのかは当人も不明瞭なまま、何か 異常なこと/途方もないこと を体験しているという曖昧だが強烈な自覚だけがあった。(大悟/啓示/神秘/DMT摂取 体験の場合も同じ構図)

  2. やがて意識障害から徐々に回復しつつある状況になる。この状況では、「複数の 目撃者/体験者」はまだかなり朦朧とした意識状態を引きずっている。つまり、催眠下の暗示を受けやすい特殊な意識状態に類似した意識状態だった。このような意識状態で何が起きたのかを把握しようと互いに体験を確認しあった。(退行催眠による abductee の「欠落した記憶」の想起と同様の構図)

  3. こうやって「事後の記憶結晶化」が起きる。つまり複数人が 目撃/体験 したポルターガイスト現象は、事後に無自覚のまま、いわば共同創作された。(これも複数の UFO/ET 目撃者の間で共通する構図)

ref: ❑ ポルターガイスト現象の大多数を合理的に説明する仮説 (途中 1) (2023-09-17)


動画(56:46)

THE ONBOARD UFO EXPERIENCE: SIX SHOCKING CASES

www.youtube.com/watch?v=EN9sFHclJeI

動画概要欄

66,600 views Nov 2, 2024

この動画に登場する事例の個別記事

  1. 1972, Canada: UFO を目撃し ET に誘われ乗船

  2. 1976-11-12, North Carolina: 少年 2人が ET を目撃 → missing-time → 退行催眠で UFO 乗船を想起

  3. 1981-07, Washington: 証言が UFO を目撃 → 数年後、UFO 乗船を想起

  4. 1971-08-31, Spain : 著名評論家が UFO に乗船、ET の伝言を書籍化

  5. 1982-03, Missouri: 運転中に UFO を目撃 → 乗船 → ET と対話

  6. 1986, Australia: 3人が UFO を目撃 → 乗船 → 船内見学

(2024-12-14)