Christopher A. Johnston : Roswell 事件を裁判形式で真偽を検討すると …
前置き
法律家の目から Roswell 事件を眺めるとどうなるか…これを Christopher A. Johnston(弁護士)が語っている。
法律家としては、
- 会計検査院(GAO)の調査では、ロズウェルに関連する1947年以降の全ての記録(電話、請求書、領収書、輸送記録、人事情報など)が破壊されていたことが判明しました。GAOは、これまでこれほど完全に記録が失われた例はないと述べています。これは、事実の隠蔽を強く示唆する決定的な要素とされています。
も重要らしい。
情報源 : 動画(2:02:59)
Ep. 2163 Christopher A. Johnston: Roswell: The Truth on Trial
www.youtube.com/watch?v=5_yrc_4v3RY
ロズウェル事件:真実の裁判
この対談は、司会者のジミー・チャーチとゲストのクリストファー・A・ジョンストン弁護士が、ロズウェル事件を法廷で検証するという架空の設定で行われています。
ジョンストン氏は、弁護士としての分析的な視点から、事件の証拠や証人の信憑性を厳しく評価し、特に物理的証拠の欠如を指摘します。チャーチ氏はロズウェル陸軍航空基地からのプレスリリースや、レイミー将軍が手にしたメモの写真といった、事件を裏付ける証拠を提示し、政府の説明の矛盾を追求します。会話は、事件の複数の異なる説明や、証言の信頼性に焦点を当て、最終的には「真実は何か」という問いを聴衆に投げかけるものとなっています。
ロズウェル事件の審理:主要テーマと重要事項に関する詳細ブリーフィング
このブリーフィングドキュメントは、提供された3つのソース「ロズウェル事件の審理: パート3」、「ロズウェル事件:真実の裁判」、および「ロズウェル:法廷での真実」を基に、ロズウェル事件に関する主要なテーマ、重要なアイデア、事実を詳細にレビューします。特に、法廷での証言と証拠の扱い、軍の対応、情報隠蔽の可能性、そしてUFO現象に対する社会の認識の変化に焦点を当てます。
- ロズウェル事件の法廷での審理と証言の信頼性
提供された資料は、ロズウェル事件がもし法廷で裁かれた場合のシナリオを中心に展開されており、証言の信頼性、証拠の提示、そして弁護側の戦略が詳細に議論されています。
1.1. ジェシー・マーセルの証言と矛盾
ジェシー・マーセル少佐は、ロズウェル事件の主要な証人の一人として、その証言が繰り返し検証されています。彼は当初、回収された物質が「フライングディスクまたは他の識別された航空機」からのものである可能性があると報告し、それが気球ではないと主張しました。「それは気球から来たものではない。」(1:11:26)
しかし、後のフォートワースでの写真撮影では、彼が回収したとされる実際の残骸ではなく、切り替えられた破片と一緒にポーズを取るよう指示されたと証言しています。「私は指示に従った。私は中に入って写真を撮り、交換された破片と一緒にポーズを取るように求められた。私は言われた通りにした。」(1:23:42)
弁護側は、マーセルの証言における矛盾や、彼が命令に従わなかった とされる唯一の機会、すなわち「材料を自宅に持ち帰り、家族に見せた」こと(1:24:14, 1:19:41)を指摘し、彼の信頼性を揺るがそうと試みています。
しかし、反対尋問では、マーセルがその夜の出来事を家族に見せたことで「証人を作成した」と反論される可能性も指摘されています。「あなたは家族にこの残骸を見せた、違いますか?はい、見せました。」(1:27:22)これにより、マーセルの証言は複雑な様相を呈しています。
1.2. レイミー将軍の役割と軍の公式見解
ロジャー・レイミー将軍は、事件直後に気球の残骸であると発表した人物であり、彼の証言も厳しく追及されています。彼の公式見解は「気球」であり、「私はそれを気球だと言った。最初の日から気球だと言っている。」(0:57:10)と主張しています。
しかし、その後の国防総省からの複数の異なる説明(プロジェクト・モーグル、衝突実験用ダミーなど)は、軍の説明全体の信頼性を損なっています。「国防総省から4つの異なるバージョンが提示されている。」(0:28:40)
レイミーは、マルセルが回収した残骸と、フォートワースで彼が写真に写っていた残骸が異なることについて問われると、「それは私が覚えている方法ではない。」(0:35:20)と答えています。
また、気球をライト・パターソン空軍基地まで運んで分析する必要があった理由については、直接的な回答を避け、標準的な手順に従っただけだと主張しています。「標準的な運用手順があり、すべての飛行を追跡している。」(0:30:16)
弁護側は、レイミーが気球とボーイング・スーパーフォートレス爆撃機の区別がつくはずであることや、なぜ気球 の残骸をわざわざライト・パターソンまで運ぶ必要があったのかという疑問を突きつけています。「気球の残骸とボーイング・スーパーフォートレス爆撃機の違いが分かるはずだ。」(0:22:16)
1.3. 証言の信頼性と法廷での戦略
法廷での審理の鍵は、証人の信頼性と説得力にあります。弁護士は、「一度証人の信用を失わせれば、彼から他に何を信じられるだろうか?」(1:27:22)と述べており、ウォルター・ハウトの2つの異なる宣誓供述書やグレン・デニスの証言の変遷(0:42:55, 0:44:09)を例に挙げ、時間の経過とともに記憶が薄れる、あるいは誇張される可能性を指摘しています。
弁護士は、「裁判の書物やグリシャムなどでは本当に不足しているのが、証言がどのように入ってくるか分からないということだ。」(1:28:46)と述べ、証人の個性や陪審員に対する好感度が、証言の受け止められ方に大きく影響することを強調しています。「証人の信頼性と好感度は、ただ伝わってくることはない。」(1:29:25)
- 軍の情報隠蔽とUFO現象
ロズウェル事件は、軍がUFO現象に関する情報を隠蔽してきたという疑惑の中心にあります。
2.1. 複数の説明と「意図的な隠蔽」
国防総省は、ロズウェル事件に関して複数の異なる説明を提示しており、これは情報隠蔽の証拠として批判されています。当初の「空飛ぶ円盤」報道から、「気球」、「プロジェクト・モーグル」、「墜落テスト用ダミー」へと説明が変遷していったことは、「意図的な隠蔽」の疑念を強めています。「これは意図的な隠蔽でしたか?」「まったく違う。」(0:34:25)
特に、墜落テスト用ダミーのプログ ラムがロズウェル事件の3年後に開始されたにもかかわらず、その説明が後になって提示されたことは、国防総省が「作り話」を捏造しているという強い根拠となっています。「物語を捏造するなら、日付は正しくすべきではないか?」(0:36:21)
2.2. 技術的進歩と地球外起源の可能性
ロズウェル事件直後にアメリカで目覚ましい技術的進歩が見られたことが指摘されており、これらが地球外の技術に由来する可能性が示唆されています。「ロズウェル事件の直後の技術の進歩」(1:32:11)。
ステルス技術の調達プロジェクトを指揮した人物が、「ステルス機の一部の部品は地球外のソースから来たものだと信じている」と語ったことが紹介されています(1:32:51)。また、スカンクワークスの元責任者であるベン・リッチが、「ETを家に連れて帰る技術を持っている」と発言したことも引用されており、これは軍が高度なUFO技術を保有している可能性を示唆しています(1:33:44)。
講演者は、スカンクワークスやNASA、ノースロップ・グラマンなどの主要な航空宇宙施設が集中する地域に住んでいることに言及し、「空にクレイジーなものがあるのか?はい。話すのか?あまり話さない。それはクールじゃない。それに私はここに住んでいる。トラブルに巻き込まれたくない。」(1:33:44)と述べており、内部情報へのアクセスとそれに関する口止めを示唆しています。
歴史的な技術の飛躍、特に1900年から1947年までの間の進歩の速さも議論されており、あるドイツの科学者が「助けがあった」と述べたという逸話が語られています(1:38:44)。これにより、米国が回収したUFOの残骸を保有している可能 性が問われています。「米国が墜落した回収品を所有していると信じているか?」(1:39:18)
2.3. 政府による情報公開(ディスクロージャー)の展望
政府によるUFO情報の「ディスクロージャー」の可能性についても議論されています。一部の意見は、政府からの開示は期待できないとし、「ディスクロージャーは政府からは来ないだろう。」(1:00:18)と述べています。その代わりに、「地球上で否定できない、嘘をつけない、ごまかせない地球外の何かが起こるだろう。」(1:00:18)という見方が示されています。
しかし、この「ディスクロージャーは必要ない」という立場は、「でたらめな立場」と批判されています。その理由は、長年にわたりUFOの目撃者や経験者が世間から「いじめられ、嘲笑されてきた」ため、「彼らは(政府による)ディスクロージャーを必要としているのだ。」(1:01:18)と述べられています。つまり、政府による公式な発表は、長年の苦しみを終わらせ、彼らの経験を正当化するために必要であると主張されています。
- 社会とメディアのUFO現象への認識変化
UFO現象に対する社会の認識が変化していることも重要なテーマです。
3.1. 一般市民のUFOに対する認識の変化
かつてはタブー視されていたUFOの話題が、現在ではより広く受け入れられるようになっていることが指摘されています。「私はUFOの人々と、UFOではない人々とたくさん話す。私の本をあげたUFOではない人々でさえ、例外なく、『ああ、UFO?うん、クールだね、うん、好きだよ。』という反応だった。」(1:51:22)
この認識の変化の責任は、政府、メディア、ハリウッド、エ ンターテイメント業界など、様々な要因が考えられています。特に、マーベル・ユニバースのようなエンターテイメントが大きな影響を与えている可能性が議論されています(1:51:46)。
3.2. ハリウッドとUFOの描写
ハリウッドがUFOをどのように描いているかについても批判的な視点が提示されています。多くの「エイリアン侵略映画」は、人類が弓矢でエイリアンに勝つというような非現実的な筋書きであり、「ハリウッドは最善を尽くしているか?」という疑問が投げかけられています(1:53:40)。講演者は、ハリウッドは「もっとうまくできるし、うまくやろうとしている」と述べています(1:54:09)。
3.3. 宇宙におけるコミュニケーションと倫理
将来的な地球外生命体との遭遇に備え、我々がどのようにメッセージを送るべきかという倫理的な問いも投げかけられています。NASAのローバーに商業的なロゴを入れる「フェスツーニング」を例にとり、「地球外生命体と遭遇したとき、最も友好的で、親切で、歓迎的で、素晴らしいことができることは何か」という視点から、商業主義を避けるべきだと主張しています。
「もし地球外生命体と遭遇するなら、タイヤの宣伝をしたいのか、それとも平和を宣伝したいのか?」(1:56:20)
さらに、もし地球外生命体がブランドロゴだらけのF1ドライバーのようなスーツを着て現れたらどうなるかという想像もされています。「ETがカメラの前で、ホワイトハウスの芝生に、くそったれなF1ドライバーのスーツを着て降りてきたらどうなるだろう?」(1:57:15)これは、我々が地球外生命体に何を期待し、彼らが我々に何を期待しているかを逆説的に 問いかけるものです。
- 法律と倫理の重要性
法廷の文脈で、宣誓して証言することの重要性が強調されています。弁護士は、「右手を挙げて宣誓することにどれほどの意味があるのか?」(1:44:12)と問いかけ、宣誓の持つ「重力」と「信憑性」の重要性を説いています。「私たち人間として、理解できる何か、状況に重みを与える何かが必要だ。だから私にとっては信じられないほど重要だ。」(1:45:36)
真実と事実の違いも指摘されています。ロズウェル事件に関する「事実」は存在するが、「その背後にある真実」はまた別の問題であると述べています。 「1946年。それは事実だ。その背後にある真実とは?それは全く別の状況だ。」(1:47:32)この区別は、デヴィッド・グラシュのような情報源の信頼性を評価する上で重要であり、彼の「経歴と記録」(1:47:32)、「場所と名前」(1:48:03)、「IGと議会への提供の意思」といった直接的な証拠が「画期的な進展」(1:48:34)として評価されています。
結論
提供されたソースは、ロズウェル事件が単なるUFOの目撃談に留まらず、証言の信頼性、政府の情報隠蔽、技術的進歩の起源、そして社会とメディアが未知の現象にどのように向き合うかという、より深い問題を提起していることを示しています。
もしこの事件が法廷で裁かれれば、証言の矛盾、軍の公式見解の変遷、そして隠蔽の動機が主要な争点となるでしょう。同時に、UFO現象に対する社会の認識は大きく変化しており、将来の 政府によるディスクロージャーの形や、地球外生命体との接触における倫理的な考慮が、今後の議論の中心となることが示唆されています。
タイムライン
1900年-1947年: この期間に技術が飛躍的に進歩したことが指摘される。特に1947年のロズウェル事件の時期と重なる技術的進歩(トランジスタの発明、CIAの設立など)は、単なる偶然ではない可能性が示唆される。
1946年: (時期は不明) ある出来事の事実が確認されるが、その真実については議論の余地がある。
1947年7月2日-8日: ロズウェル事件が発生。
- 日付不明 (ロズウェル事件発生前): フェニックスでローズ写真が撮影される(最高のUFO写真の一つとされる)。
- 日付不明 (ロズウェル事件発生前): ワシントン州でケネス・アーノルドが物体を目撃し、「空飛ぶ円盤」という用語が生まれる。
- 7月2日頃: ニューメキシコ州ロズウェル近郊の牧場に未確認の破片が墜落。ジェシー・マーセル少佐 が破片を回収する。彼はそれが天候観測気球ではないと認識する。
- 7月8日: ロズウェル陸軍航空基地の広報担当官ウォルター・ハウトが、基地が「空飛ぶ円盤」を回収したとするプレスリリースを発表する。
- 7月10日 (約2日後): 将軍レイミーが報道陣に対し、回収された物体は単なる天候観測気球であったと発表し、回収された破片を切り替える。この際、ジェシー・マーセル少佐は切り替えられた破片と一緒にポーズを取るよう指示される。彼はこの命令に従うが、個人的にはそれが牧場で回収したものではないと認識している。
- 事件直後: 米国での技術進歩が急速に進む(ステルス技術の調達プロジェクトの担当者が、その構成要素が地球外起源であると信じていると述べる)。
- 事件直後: 子供サイズの棺桶の注文があったとグレン・デニスが証言する。当初は死体を見たとは言わなかったが、後に証言が変化し、死体を見たとも主張するようになる。
- 事件後数年: 国防総省からロズウェル事件に関して複数の異なる説明が提示される(天候観測気球、プロジェクト・モゴール、ソビエトの秘密聴取装置、墜落試験用ダミー)。
1990年: クリストファー・A・ジョンストンが21歳の時に未確認飛行物体に遭遇し、7時間のタイムロスを経験する。
1990年代初頭 (1990年-1993年頃): ロズウェルに関する多数の書籍が出版され、事件の調査が加速する。
1993年: ウォルター・ハウトがロズウェル事件に関する宣誓供述書を提出する。
1996年: 米空軍が「ロズウェル事件:解決済み」と題する報告書を公式に発表し、墜落した物体は墜落試験用ダミーであると説明する(このプログラムはロズウェル事件の3年後に開始されたため、日付の誤りが指摘される)。
2002年: ウォルター・ハウトが新たな宣誓供述書を提出し、以前は言及しなかった「死体」について言及する。これにより、彼の証言の信頼性が問題視される。
日付不明 (現代): ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の進歩が言及される。
現在: 一般会計検査院 (GAO) がロズウェル事件に介入し、その報告書は「MUFONや議会でさえなく、GAOの調査である」と強調される。
現在: 著者が「Lex Astrum」(星の法)という名前で執筆活動をしており、現在「ディスインフォメーション」に関する本を執筆中であることが語られる。
登場人物
クリストファー・A・ジョンストン (Christopher A. Johnston): 著名なトライアル弁護士であり、ロズウェル事件を法廷で審理する可能性について語る。彼自身も1990年に未確認飛行物 体に遭遇し、タイムロスを経験している。彼の著書はロズウェル事件を法廷の視点から描いており、証言の信憑性や法的手続きに焦点を当てている。彼の著作に登場する裁判官は「名誉あるレックス・アストラム (Honorable Lex Astrum)」という名前。
ジミー・チャーチ (Jimmy Church): 番組の司会者。ロズウェル事件やUFO現象について幅広い知識を持ち、ゲストと対話を通じて事件の様々な側面を探る。証人尋問の役割を演じ、将軍レイミーやジェシー・マーセル少佐の矛盾点を指摘しようと試みる。
ジェシー・マーセル少佐 (Major Jesse Marcel): ロズウェル事件における主要な目撃者の一人であり、ロズウェル陸軍航空基地の諜報士官。牧場から未確認の破片を回収し、それが地球外のものであると信じていた。後に、切り替えられた破片と共にポーズを取るよう指示されたことを証言する。証言の信憑性が度々問われるが、彼自身は自分が命令に従っただけだと主張する。
将軍レイミー (General Ramey): ロズウェル事件発生時の第8空軍司令官。当初の「空飛ぶ円盤」回収のプレスリリースを撤回し、それが天候観測気球であったと発表した人物。証言のセッションでは、国防総省が発表した異なる説明の矛盾点や、彼自身の行動の理由について弁護側の質問に答える役割を演じる。
ウォルター・ハウト (Walter Haut): ロズウェル陸軍航空基地の広報担当官。1947年7月8日に「空飛ぶ円盤」回収のプレスリリースを発表した人物。後に1993年と2002年に宣誓供述書を提出するが、2002年の宣誓供述書で「死体」について言及したことで、証言の信頼性に疑問が呈される。
グレン・デニス (Glenn Dennis): ロズウェル事件の目撃者の一人。ロズウェル陸軍病院から子供サイズの棺桶の注文があったと証言。当初は死体を見たとは言わなかったが、後にその証言を変化させ、死体を見たとも主張するようになる。
ベン・リッチ (Ben Rich): スカンクワークス(ロッキード・マーティン社の先進開発計画部門)の元責任者。彼が「地球外生命体を故郷に連れて帰る技術を持っている」と発言したことが引用される。
スティーブ・ジョブズ (Steve Jobs): iPhoneなど革新的な製品のアイデアを生み出し、優秀なチームと共に実現した人物として、アイデアの重要性の例として挙げられる。
フォン・ブラウンのボス (von Braun's boss): 名前の言及はないが、ナチスの科学者であり、米国の技術的飛躍について「助けがあった」と語った人物とされる。
コマンダー・フレイバー (Commander Fravor): チックタックUFO事件の目撃者。彼の証言は、UFO事件における証言の質の向上を示す例として挙げられる。
ドン・シュミット (Don Schmidt): ロズウェル事件の専門家であり、事件に関する広範な知識を持つ人物として言及される。
メルビン・ブラウン (Melvin Brown): 軍警察官。グレン・デニスと同様に、当初の証言が後に変化したと指摘される。
名誉あるレックス・アストラム (Honorable Lex Astrum): クリストファー・A・ジョンストンの著書に登場する裁判官の名前。ジョンストンが「Lex Astrum」(星の法)というウェブサイトを運営していることに由来する。
チーフ・ジャスティス・トゥーサン (Chief Justice Toussaint): ミネソタ州控訴裁判所の首席裁判官。クリストファー・A・ジョンストンが法科大学院で証拠法を学んだ際の指導教官であり、「いとこのビニー」の映画の一場面を教材として使用した。
ロズウェル事件のより大きな文脈において、情報源は政府機関の対応について、一貫性のない説明、証拠の不足、そして情報の隠蔽の可能性を示唆しています。
以下に、情報源が政府機関の対応について何を述べているかをまとめます。
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初期の発表とその変更点:
- 当初、ロズウェル陸軍航空基地は、ウォルター・ハウト氏が作成したプレスリリースで「空飛ぶ円盤」の回収を公式に発表しました。このプレスリリースは、基地の最高レベルで作成・承認されたものであり、正確であると主張されています。
- しかし、そのわずか2日後には、ジェネラル・レイミー氏が「天候観測気球」であったと修正発表し、この報道は瞬く間に 広がり、ジャーナリストたちはロズウェルへの渡航を中止しました。
- その後、国防総省(DoD)は物語をさらに変更し、「プロジェクト・モーグル」(ソ連の機密聴取装置)や、ロズウェル事件の3年後に始まったプログラムであるにもかかわらず、「クラッシュテストダミー」であったと発表しています。
- これらの異なる4つの説明(空飛ぶ円盤、天候観測気球、プロジェクト・モーグル、クラッシュテストダミー)は、国防総省が真実を語っているのかという疑問を投げかけています。
-
ジェシー・マーセル少佐の証言との食い違い:
- ジェシー・マーセル少佐は、ロズウェル陸軍航空基地の情報将校であり、軍事作戦で使われる一般的な素材(アルミニウム、ホイル、ゴム、バルサ材など)を熟知していました。
- 彼は、墜落現場で回収した破片は、天候観測気球のものではなく、異常に耐久性があり、元の形に戻る柔軟な素材であったと証言しています。
- マーセル少佐は、フォートワースの記者会見で見せられた素材が、自身が現場で収集したものとは異なっていたことを認識していました。彼は、命じられた通りに、入れ替えられた破片と一緒に写真を撮り、誰にもその違いを伝えませんでした。
- マーセル少佐は、興奮のあまり材料を自宅に持ち帰ったという「唯一の命令不服従」があったと述べていますが、それ以外の全ての命令には従ったと主張しています。彼の自宅での行動が、後の裁判において弁護側から彼の信頼性を揺るがす点として指摘されています。
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物理的証拠の欠如と記録の破壊:
- クリストファー・ジョンストン氏によると、ロズウェル事件に関する物理的な証拠は一切ないとのことです。証言は多いものの、物的証拠が不足していることが事件の立証を困難にしています。
- 会計検査院(GAO)の調査では、ロズウェルに関連する1947年以降の全ての記録(電話、請求書、領収書、輸送記録、人事情報など)が破壊されていたことが判明しました。GAOは、これまでこれほど完全に記録が失われた例はないと述べています。これは、事実の隠蔽を強く示唆する決定的な要素とされています。
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技術的進歩との関連:
- 1947年7月以降、プリント基板やトランジスタの発明、空軍の独立、CIAの創設など、米国で技術と組織構造において飛躍的な進歩が見られました。
- 情報源では、これらの技術的進歩が、ロズウェルで回収された「墜落した異星の物体」からもたらされた可能性が「技術的な飛躍にとって非常に簡単な解決策(easy fix)」であると指摘されています。これは、多くの疑問に答え、オッカムの剃刀の原則(最も単純な説明が最善である)にも合致すると考えられています。
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情報の隠蔽と政府の姿勢:
- 複数の情報源で、政府、特に空軍が意図的に情報を隠蔽してきた可能性が示唆されています。
- 空軍は、プロジェクト・ブルーブックなどを通じて、目撃情報を「湿地ガス」などの説明で歪曲してきたと批判されています。
- クリストファー・ジョンストン氏は、政府が選出された役人からすら情報を隠蔽することが可能であると示唆しています。
- また、空軍は長年にわたり、「傲慢で自信に満ちた」態度でUFO問題に対応し、常に「全てのカードを握っている」かのように振る舞ってきたと述べられています。
- ジミー・チャーチ氏は、政府による公式なディスクロージャー(情報開示)が、長年嘲笑されてきた目撃者や経験者たちにとって、ようやく堂々と真実を語る機会を与えると主張しています。
要するに、情報源は、ロズウェル事件における政府機関の対応を、矛盾した説明、証拠の組織的な破壊、そしてその後の技術的進歩との奇妙な符合という形で描いており、これは真実を隠蔽しようとする意図的な努力であった可能性を強く示唆しています。
クリストファー・ジョンストンの体験: 1990年の行方不明時間、フィールドでの記憶 について
ロズウェル事件のより大きな文脈において、情報源はクリストファー・ジョンストン氏の1990年の個人的な体験(行方不明 の時間とフィールドでの記憶)について、彼の弁護士としての視点と、証拠に対する厳密な分析の重要性を示すものとして論じています。
ジョンストン氏は、ジミー・チャーチ氏が彼の著書やロズウェル事件に対するアプローチの目的について尋ねた際に、自身の個人的な体験を共有しました。彼の体験の詳細は以下の通りです。
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1990年の出来事の概要:
- 当時21歳だったジョンストン氏は、ルームメイトの一人と友人と共に夜外出しました。
- それぞれビールを1杯だけ飲んだにもかかわらず、翌朝午前4時に帰宅したものの、2人ともその間の時間が全く記憶にありませんでした(約7時間の行方不明時間)。
- ルームメイトが午前4時に彼らの帰宅を目撃し、またイベントの従業員が彼らが午後9時に出発したのを目撃していました。
- ジョンストン氏とルームメイトは、フィールドにいたという断片的な記憶を持っており、彼らの車の下には草が詰まっていました。
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「事実」と「飛躍」:
- ジョンストン氏は、この体験から宇宙人による誘拐という「飛躍」をするつもりはないと明言しています。
- 彼は、21歳のクリスならそう考えていたかもしれないが、今では「年を取り、賢くなった」と述べています。
- 彼が強調するのは、彼とルームメイトが午後9時にバーを出て、午前4時に帰宅したという**「事実」、そしてその間の記憶がないという「事実」**です。
- これら「事実」を超えて何が起こったかについては、証拠がないため「分からない」と述べています 。彼は、ベッドに横たわって「いくつかの理論を立てる」ことはできるが、それは仮説に過ぎないと説明しています。
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弁護士としての視点と証拠の重要性:
- この個人的な話は、彼が弁護士として証拠を厳密に分析することの重要性を強調する文脈で提示されました。
- ジミー・チャーチ氏が、この体験が法廷で「標的になりやすい」と指摘した際、ジョンストン氏は、証拠に基づいて反論する具体的な方法(協力者の証言を呼ぶなど)を説明しています。
- 彼の著書の目標は、人々がインターネット上の情報などに対して、より批判的な思考と厳密な視点を持つ手助けをすることであり、彼の個人的な体験は、客観的な事実と個人の解釈を区別する良い例として機能しています。
- 彼は、感情や興奮が判断を曇らせる可能性があることを認めていますが(例:マーセル少佐が破片を持ち帰ったこと)、彼自身は証拠に基づいた推論を重視しています。
- ロズウェル事件の証拠が「伝聞」(hearsay)に過ぎず、物理的な証拠が皆無であるという彼の主張 は、自身の体験を語る上での厳密な姿勢と一貫しています。彼は、どれほど多くの証言や調査があっても、物的証拠がなければ法廷で立証することは非常に困難であると考えています。
つまり、クリストファー・ジョンストン氏の1990年の個人的な体験は、単なる未確認現象の目撃談としてではなく、彼が弁護士としての専門知識を活かして、ロズウェル事件のような複雑な事柄の「事実」をどのように分析し、証拠の限界を認識すべきか