梅原 伸太郎:1985年の著書で「共鳴認知」的な機序に言及
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前置き
梅原 伸太郎が訳書の解説の中で「共鳴認知」的な機序に言及していた。 「ESPないしテレパシーのもとをなす魂同士の共鳴感覚」というくだりがそれ。
ただし、梅原の発想の背景文脈は、私のそれとは真逆(私は死後も存続する魂の類を認めない)。
いずれにせよ、遠隔視や ESP の実験データを真正面から扱うには、現在の科学モデルの枠外の新たな仮説を導入する必要があるのだが、いまだに検証に耐える仮説は登場していないし、その見通しもたっていない。
引用+OCR
動物的な人や、幻想界までの魂は再び地上に再生する。しかし此処を越えて色彩界まで登った魂的な段階の人は殆ど再生しない。その代わりに、これまでの地上経験でつくり上げてきた生命の鋳型のようなものを新しい魂に委ねて代理の経験をさせる。
そして自らは上方の光の一部としてこの未経験な魂を導くのである。いずれこの新参者の経験も自分のものとなる。そして類魂のなかにおける同類の魂と同調共鳴することによって、それらの魂の経験を自己の経験と変わらず吸収して学んでゆく。
従って共感覚とはもともと魂の本質をなすものでなくてはならない。ESPないしテレパシーのもとをなす魂同士の共鳴感覚をわれわれは持ち、しかも将来にわたってこの感覚と能力を磨きつづけなければならないのである。そうしなければ魂としての高次の成長はないことになる。
ref: 梅原 伸太郎 訳、G・カミンズ著、『世界心霊宝典2 不滅への道(永遠の大道)』、国書刊行会、1985-10-11, p. 283
(2024-12-17)