AI 整理 : Jimmy Akin の解説 : テレパシー・テープ (The Telepathy Tapes)
前置き
Jimmy Akin の最近の podcast を AI 整理した。
内容は長いが、
- ディーン・ラディン (Dean Radin): アメリカの科学者で、超心理現象に関する研究を多く行っている。カイ・ディケンズは彼の研究を「テレパシーテープ」で引用し感謝しているが、ラディン自身はディケンズのテスト動画を分析した結果、「テレパシーの信頼できる証拠は見られなかった」と述べている。
が決定的。群を抜く研究実績で世界的に著名な超心理学者の Dean Radin の明確な否定は重い。
本題から外れるが、今回の podcast で Jimmy Akin の仏教理解の程度が露呈した(後述の AI 対話部分で言及)。
情報源 : Youtube 動画(01:56:14)
The Telepathy Tapes - Jimmy Akin's Mysterious World
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AI 整理
テレパシーテープの謎
今回の音源は、信仰と理性という二つの視点から謎を探求するポッドキャスト「ジミー・エイキンのミステリアス・ワールド」のエピソード371からの抜粋です。
エピソードでは、「テレパシー・テープ」という別のポッドキャストを取り上げ、その内容を詳しく分析しています。この「テレパシー・テープ」は、話さない自閉症の子供たちが持つとされるテレパシー能力に焦点を当てており、2024年には全米No.1ポッドキャストになりました。ポッドキャストでは、テレパシーの事例やその他の超能力、そして非話者コミュニティへの影響について議論されています。また、信仰の観点からテレパシーが問題ないこと、そして合理的な観点から様々な主張が検討される様子が語られます。
要約書:「テレパシーテープ」にみる自閉症とテレパシーに関する主張の検討
このブリーフィングドキュメントは、ポッドキャスト「テレパシーテープ」に関連する2つの文字起こし、「テレパシーテープの評価」と「謎のテレパシー現象」の内容をレビューし、主要なテーマ、重要なアイデア、および事実をまとめています。
はじめに:「テレパシーテープ」とは
「テレパシーテープ」は、2024年にリリースされ、瞬く間に国内トップのポッドキャストとなった番組です。話すことのできない自閉症の子どもたちに焦点を当て、彼らがテレパシーを含む驚くべき能力を持っているという保護者の主張や、それにまつわる様々な物語を紹介しています (「謎のテレパシー現象」0:03:28)。ポッドキャストの制作者であるドキュメンタリー映画監督のカイ・ディケンズは、その内容を「パラダイムシフトと画期的」と評し、意識と人間の可能性について深い問いを投げかけるものとしています (「謎のテレパシー現象」0:05:50)。
主な主張
ポッドキャスト「テレパシーテープ」で提起される主要な主張は以下の8点です (「謎のテレパシー現象」0:27:34):
- スペリング・トゥ・コミュニケート(S2C)が機能する: 話すことのできない自閉症者が文字盤などを用いてコミュニケーションを取る方法。
- 古典的自閉症は知的障害ではなく、運動障害である: コミュニケーションを妨げる身体のコントロールの難しさに関連すると主張されます。
- 話さない、またはほとんど話さない自閉症児の「一部」または「全て」がテレパシー能力を持つ。
- 彼らは「ヒル」やそれに類似するテレパシーによるチャットルームでコミュニケーションを取る。
- テレパシー以外の幅広い超能力も持つ: 予知、透視、サイコキネシス、死後のコミュニケーションなど。
- 彼らの潜在能力は人類の文化を変革するほどのものがある。
- 定型発達者ともテレパシーによるコミュニケーションを確立することがある。
- 一部の定型発達者も、成人後に彼らと同様の能力を得ることがある。
信仰と理性の観点からの評価 ジミー・エイキンは、これらの主張を「信仰」と「理性」の二つの観点から検討しています。
信仰の観点 (「謎のテレパシー現象」0:28:20)
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超能力とキリスト教信仰の対立なし: エイキンは、超能力の概念がキリスト教信仰と根本的に対立するものではないと述べています 。聖アウグスティヌス、聖グレゴリウス大王、聖トマス・アクィナスといった教会の博士たちは、超能力を神が人間の本性に組み込んだものとして受け入れたり、肯定的に確信したりしていました。
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「霊的な贈り物」としての解釈: ベンというスペラーは、これらの能力を「神からの霊的な贈り物」と見なすべきだと示唆しています。
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「悪魔の仮説」への慎重な姿勢: いくつかの主張(例:アメリアが「神々」や「ブッダ」から学んだと主張する点、転生の概念)はキリスト教信仰と衝突する可能性があり、一部の人々は「悪魔の仕業」と考えるかもしれません。しかしエイキンは、これらは「外れ値のデータ」であり、他の方法で説明できると指摘し、性急な結論を戒めています (「謎のテレパシー現象」0:40:07)。また、愛を促進する側面は悪魔の関心事ではないと述べています。
理性の観点 (「謎のテレパシー現象」0:42:10)
エイキンは、8つの主張を「周辺的なもの」から「中心的なもの」へと順番に評価しています。
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成人後の定型発達者における超能力の発現(主張8): 外傷体験(例:臨死体験、脳手術)後に超能力が発達することは文献で報告されており、エイキンもこの可能性に異論はないとしています (「謎のテレパシー現象」0:42:59)。
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定型発達者とのテレパシー( 主張7): 感情的に近い人々(「絆で結ばれたペアのテレパシー」)の間でテレパシーが起こるという研究が存在するため、自閉症児と親や教師との間でのテレパシーは不自然ではないとしています (「謎のテレパシー現象」0:43:55)。しかし、スペリングを介さないテレパシー(例:ジェスとアッシャー、キャロリンとカイルの夢中でのテレパシー)については、それぞれ個別の検証が必要だと強調しています。
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世界の変革(主張6): これらの主張は「希望的観測と誇張」に聞こえるとしながらも (「謎のテレパシー現象」0:46:17)、もしこれらの主張が真実であれば、自閉症の治療法や超能力の存在証明において社会に大きな変化をもたらすことは認めると述べています。
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テレパシー以外の幅広い超能力(主張5): ポッドキャストが各子どもが全ての能力を「堅牢な形」で持つと主張しているわけではなく、これらの様々な能力が子どもたちの間で報告されているという「より控えめな主張」であれば、エイキンは問題ないと考えています (「謎のテレパシー現象」0:49:15)。
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「ヒル」のようなテレパシーチャットルーム(主張4): テレパシーが距離によって制限されないという研究(例:エドガー・ミッチェル宇宙飛行士の月への道中でのテレパシー実験)があるため、堅牢なテレパシー能力を持つ子どもたちがグループチャットを形成することは不自然ではないと述べています (「謎のテレパシー現象」0:50:27)。
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話さない自閉症児の全てまたは一部がテレパシー能力を持つ(主張3): エイキンはこの主張に対して「オープン」であり、ダイアン・ヘネシー・パウエル博士も人間のコミュニケーションへの欲求を考慮すると、話さない自閉症児がテレパシーの可能性のある候補であると提案しています (「謎のテレパシー現象」0:51:54)。
決定的な問題点と批判
しかし、最も中心的な主張、特に「スペリング・トゥ・コミュニケート(S2C)が機能する」という主張については、エイキンは強い疑問を呈しています。
S2Cの信頼性(主張1の核心):
ポッドキャストのほぼ全ての主張の真偽は、S2Cが非話者との信頼できるコミュニケーション手段であるかどうかにかかっているとエイキンは指摘しています (「テレパシーテープの評価」0:53:25)。
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促進者の影響: 1990年代の促進されたコミュニケーション(FC)の研究では、促進者が無意識のうちにコミュニケーターの手を導き、正しい答えを出させていたことが示されています。「もし促進者に犬の絵を見せ、コミュニケーターに猫の絵を見せた場合、メッセージは依然として『D-O-G』と表示された」という例が挙げられています (「テレパシーテープの評価」0:54:48)。文字盤やiPadを持っていても、意図せずしてスペラーを正しい文字に導く可能性がある「観念運動効果」の存在を指摘しています (「テレパシーテープの評価」1:02:13)。
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作者権テストの欠如: S2Cコミュニティは、この形式のコミュニケーションが機能することを証明するために不可欠な「作者権テスト」をこれまで実施していません (「テレパシーテープの評価」0:57:10)。懐疑派であるスチュアート・ワイスは、「新しい文字盤方式を支持する現存する論文のどれも、1990年代に否定的な結果を生み出した単純な作者権テストを採用していない。一つもない」と述べています (「テレパシーテープの評価」0:57:35)。
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「科学は必要ない」という姿勢: S2Cの提唱者の中には、ヴェイシュナビ・サラティのように「子供がコミュニケーションを取っているなら、科学は必要ない」と主張する者もいます (「テレパシーテープの評価」0:58:10)。これは、「証拠よりも信念、開かれた質問よりも強い擁護」という態度を示しています (「テレパシーテープの評価」0:58:33)。
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過去の不正疑惑との関連: 1990年代には、FCが性的な虐待の虚偽の申し立てを生み出し、裁判所が介入してテストを強制した経緯があります。現在S2Cでは同様の規模の申し立てがない理由として、コミュニケーションパートナーが親であること、または過去の経緯から虚偽の申し立てを避ける無意識の動機がある可能性が指摘されています (「テレパシーテープの評価」0:59:44)。
古典的自閉症が知的障害ではないという主張(主張2):
エイキンはこの主張に対してオープンですが、それを解決する方法は「古典的自閉症の人々との信頼できるコミュニケーション手段を確保し、彼らの知能を評価すること」だと述べています。そのためには、やはりS2Cの作者権テストが不可欠となります (「テレパシーテープの評価」0:53:25)。
テレパシーのテストの不備:
「テレパシーテープ」で行われたテレパシーのテストも不十分であると指摘されています。
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ヒューストンのケース: 母親が正しい答えを知っており、文字盤を保持していることで、観念運動効果による誘導の可能性が排除されていません (「テレパシーテープの評価」1:09:49)。
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ミアのケース: 母親がミアの額に手を置き、その手の動きが視覚的にミアの頭の動きを誘導しているように見えることが指摘されています。「この映画クリップは、何が起こっているかについて、明白な代替の非超能力的な説明を提供しているが、それが探求されることはない」とエイキンは述べています (「テレパシーテープの評価」1:11:44)。
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アキルのケース: エリザベス・ワイルによるアキルとマニシャの観察では、マニシャがアキルの周辺視野に座り、「ジョイスティックのように胴体を揺らし、拳を握り、指を上下左右に動 かし」ていたことが報告されています。アキルがタイプしなかったにもかかわらず、マニシャが「ストロベリー」と言い、「とても良い」と述べた例や、意味のない文字の羅列をタイプした例が挙げられ、コミュニケーションの信頼性に疑問が投げかけられています (「テレパシーテープの評価」1:15:02)。また、ワイルの存在がアキルのパフォーマンスに影響を与えたというマニシャの主張は、疑念を払拭するのではなく、さらなる疑問を投げかけています。
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文字盤の保持の必要性: 多くのスペラーが、文字盤が立てて保持されることを必要としていることが指摘されています。これは、促進者が文字盤を動かして「正しい文字がターゲットとなるように誘導する」観念運動効果の可能性を示唆しています (「テレパシーテープの評価」1:19:19)。
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専門家による指摘: メンタリストのピーター・ターナーは、ビデオを分析し、母親の微細なジェスチャーや不必要な言葉が、スペラーへのキューとして機能していることを指摘しています (「テレパシーテープの評価」1:21:19)。
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ディーン・ラディンの見解: 「テレパシーテープ」で科学的正当性を高めるために紹介された超心理学者のディーン・ラディンでさえ、「ディケンズのテストのビデオを見ても、テレパシーの信頼できる証拠は観察できなかった」と述べています。「彼が見たのは、愛、切望、そして信念だった」とラディンは報告しています (「テレパシーテープの評価」1:22:35)。