Bashar(Darryl Anka) : ET が人間を abduction する理由
前置き
Bashar のヨタ話(*1)のひとつがタイトルの件。Darryl Anka の 2015年の証言から。
コメント
Bashar は
- アメリカ的な安っぽい処世術(人生で そこそこ成功する方法)
を聴衆に講談師風に巧みに喋りかけるが、彼には
- 世界や人間の真理(宗教的真理、哲学的真理)
を大上段から振りかざすことはしないし、できもしない。
なぜなら、彼には底の浅い処世術しかないゆえに。つまり、Bashar とそのファンは宗教や哲学とは一生無縁の衆生。
(*1)
全くのヨタ話ではあるが、芸として完成されている。Darryl Anka には特殊芸の芸人としての抜きん出た素質がある。それについては以下の過去記事で述べた。
Bashar は早口でペラペラと実によく喋っているが、彼の十八番の抽象的かつ曖昧なネタの使い回しばかりで中身は何もない。中身が無いから喋りだけがカラカラと高速で空回りしている。それでも大勢の聴衆が集まるのだから、 見世物芸としては水準以上なのだろう。一般人の人生相談の相手をする宇宙人…という設定の時点でキワモノ芸だが、それを10年、20年と続け、大勢の信者がついているのにはそれなりの理由がある筈。
実際、場を支配し、質問者をいいようにあしらう Bashar の喋りのテクニックは見事。その意味で見世物芸としてサマになっている。下の叩き売りの口上芸のようなもの。
叩き売りの口上を最初から真に受ける人間などごく少数であるように、最初から本気で Bashar を信じるような ゆるい or ウブイ 人間はごく少数の筈。ほとんどは娯楽として、冷やかしとして、気晴らしとして、宝くじを買うような気分で Bashar の口上を聞き始める。
聴衆は冷やかしと不信の成分が大部分で、ごく微量の期待感しかもっていない…それを Bashar は知悉している。だから Bashar はそれ(聴衆のもつ微量の期待感の構え)を突破口として利用し、聴衆に夢を見させ、聴衆が無理矢理抑え込んでいた成功への欲望を盛大に煽りたてる。聴衆の欲望を駆り立たせて浮足立たせ、大きく引き回す。
やがて聴衆の
- 不信の後ろめたさ
- もっと人生に挑戦すべきだったという自責の念
を逆手に取って場を支配し、最後には聴衆を呑み込んでいる。
ref: Bashar の 典型的なチャネリング実演動画 (2021-04-15)