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仮説:「挫折、絶望 → シャーマン的開眼」体験が起きる理由(書式変更)

· 約8分

履歴

(2024-08-06) 書式変更(FC2Blog→markdown)
(2022-03-21) 作成 仮説:「挫折、絶望 → シャーマン的開眼」体験が起きる理由

前置き

直前の記事に関連。

なぜ「挫折、絶望 → シャーマン的開眼」体験が起きるのだろうか?

仮説

心理学者は心理的なトラウマの影響を語るし、最近の脳生理学者は深刻なトラウマや虐待が脳に物理的な損傷を引き起こす事を発見したが、それだけではすまないのではないか。

深刻な挫折・絶望は脳の特定部位に永続的な(=回復不能の)物理的・生理的な変質をもたらし、それが周囲環境をトリガーとして脳機能の障害(=一時的な意識障害)を引き起こすのではないか。その意識障害によって継続的に何度も UFO や ET を目撃するようになるのでは。CIA の Kit Green 博士の発見(*1) もそれを裏付けている。

さらにこの脳の物理的・生理的な変質は同時にポルターガイスト現象や同調・共鳴現象も発現させやすくなるという副作用ももたらすのではないか。

つまり…

  • (a) 深刻な挫折・絶望が
  • (b) 脳の特定部位に生理的・器質的な変質をもたらし、
  • (c) その状況下で、周囲環境のトリガー要因が触媒となって…
  • (d1) 一時的な意識障害の副作用 や
  • (d2) ポルターガイスト現象や同調・共鳴現象という副作用を発現させる

という図式。

20220321_fig.png

この d2 の副作用が、古来からたとえば

  • 荒行を積んだ行者の霊力 や
  • 千日回峰行を達成した行者の通力(線香の崩れる音が聞こえる…など)

などとして見なされてきたと。abductee の ESP 能力が付いたという証言も同類。

この d1 の副作用(一時的な意識障害)によって

  • abductee/contactee: UFO/ET を目撃
  • 修行者: 仏や菩薩を観る

ことになるし、

  • abductee/contactee: ET からのテレパシー・メッセージを download
  • 修行者: 幽玄な宇宙の真理なるものを悟る

ことになる。

だとすれば、荒行や千日回峰行、公案への長期にわたる専念(*2)は自分で自分の脳の特定部位に永続的な(=回復不能の)物理的・生理的な変質をもたらす行為となっている。

この局面に限れば abductee/contactee と荒行の修行者、参禅者は同類。

以上の説を暫定的に ESAB 仮説 (Esp/Echo/Enlightenment phenomenon caused by Side-effects of Altered Brain Hypothesis) と名付ける。"Damaged Brain" の方が適切だとは思うが当事者から反発されそうなので "Altered Brain" という表現に留めるw

(*1)

CIA の Kit Green 博士の発見…

Michael W. Hall : CIA の Kit Green が abductee/contactee を調査 → 脳波パターンの特異的特徴を確認 (2022-03-16)

(*2)

たとえば『無門関』の冒頭にある有名な

三百六十の骨節、八万四千の毫竅を將って、通身に箇の疑團を起して、箇の無の字に參じ、晝夜に提撕せよ。無の會を作すこと莫れ、有無の會を作すこと莫れ。箇の熱鐵丸を呑了するが如くに相似て…

という文句どおりの修行を本気で何年も続けていれば、大脳生理学の知見どおりに脳が変質するのは十分に予想できる。

『無門関』

第一 趙州狗子 ‐趙州の狗子‐

趙州和尚、因みに問う、「狗子に還って佛性有りや也た無しや。」州云く、「無。」 無門曰く、「參禪は須らく師の關を透るべし、妙悟は心路を窮めて絶せんことを要す。關透らず、心路絶せずんば、盡く是れ依草附木の靈ならん。且らく道え、如何が是れ師の關。只だ者の一箇の無の字、乃ち宗門の一關なり。遂に之を目けて禪宗無門關と曰う。透得過する者は、但だ親しく趙州に見ゆるのみならず、便ち歴代の師と手を把って共に行き、眉毛厮い結んで同一眼に見、同一耳に聞くべし。豈に慶快ならざらんや。 透關を要する底有ること莫しや。三百六十の骨節、八万四千の毫竅を將って、通身に箇の疑團を起して、箇の無の字に參じ、晝夜に提撕せよ。無の會を作すこと莫れ、有無の會を作すこと莫れ。箇の熱鐵丸を呑了するが如くに相似て、吐けども又た吐き出さず、從前の惡知惡覺を蕩盡し、久久に純熟して自然に内外打成一片す。唖子の夢を得るが如く、只だ自知することを許す。驀然として打發せば、天を驚かし地を動じて、關將軍の大刀を奪い得て手に入るるが如く、佛に逢うては佛を殺し、に逢うてはを殺し、生死岸頭に於て大自在を得、六道四生の中に向って、遊戲三昧ならん。且らく作麼生か提撕せん。平生の氣力を盡して箇の無の字を擧せよ。若し間斷せずんば、好はだ法燭の一點すれば便ち著くるに似ん。」 頌に曰く、 狗子佛性、全提正令。 纔かに有無に渉れば、喪身失命せん。

(2022-03-21)
(2024-08-06)