宿命通は(奥義を極めた聖者のみが獲得できる超越的な能力ではなく)意識障害の副産物であることを論証する
前置き
宿命通とは AI によると…
宿命通(しゅくみょうつう)とは、仏教用語で、前世の自他の生存状態を自在に知ることができる神通力を意味します。六神通(ろくじんずう)のひとつです。
六神通とは、禅定を修めることで得られる超人的な能力のことで、天眼通、天耳通、他心通、宿命通、神足通(神境通)の五神通に漏尽通を加えたものです。
六神通の他の能力には、次のようなものがあります。
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天眼通(てんげんつう):普通の人の見ることのできない事象を自由自在に見通すことのできる力
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天耳通(てんにつう):あらゆる苦悩のうめき声を聞きもらさない耳の力
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他心通(たしんつう):あらゆる苦悩の心のうちを知り尽くす力
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神足通(じんそくつう):思いのままに行きたいところに行けたり、姿を変えることができたり、また環境を変えることのできる力
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漏尽(ろじん)通: 煩悩が尽きて、今生を最後に二度と迷いの世界に生まれないことを知る智慧。生まれ変わることはなくなったと知る力
以下では、宿命通について多分これまで誰もなし得なかったであろう説明を試みる。単なる私の憶測ではなく、具体的なデータに基づいて論証を行う。
後日、宿命通を詳しく記述した仏教経典(沙門果経)の該当箇所を引用する予定だが、今は時間がないので OCR 処理まで手が回らない。
粗筋
最初に、
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その具体的なデータを提示し、
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続いてそのデータの意味するところを述べ、
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その上で、宿命通が意識障害の副産物であることを論証する。
細かな説明はダルいので、詳しい説明は AI に代わってもらう。
データに関する背景説明
Anthony Peake が、そのデータを 2つ話題にしてる。最初のデータ(ギロチンの件)は過去記事でも取り上げたが、2番目のデータは初紹介。この 2番目のデータが重要でタイトルの主張に密接に関連する。
データの和訳には「悪魔」となっているが、Anthony Peake が使う Daemon という言葉には彼独特の意味があり、それは短く言えば
Anthony Peake の「Daemon(デーモン)」は、人間の意識の二重構造を説明する独特な概念です。彼は、日常的で時間に制約された「自己(Eidolon)」と、時間を超越し、過去や未来を見通せる「高次の自己(Daemon)」が存在すると仮定します。「Daemon」は危機的状況で直感や予感を与えるガイド的役割を果たし、Peake の「永遠回帰」仮説では、過去の人生の記憶を持ち、同じ失敗を回避する助けになるとされています。彼はこの仮説を古代哲学、量子物理学、脳科学の観点からも探求し、意識や時間の本質を考える新しい視点を提示しています。
となり、より詳しく言えば
▼ChatGPT-4o 展開
Anthony Peake は、意識や現実の本質を探求する独特な仮説を提唱するイギリスの作家で、特に彼の著作では「Daemon(デーモン)」という概念が中心的な役割を果たしています。この「Daemon」は、伝統的な宗教やオカルトで語られる霊的存在とは異なり、人間の意識や自己の二重性に関する仮説的なモデルとして提案されています。以下に、彼の「Daemon」概念を簡単に解説します。
1. Daemon とは何か?
Peake の「Daemon」は、古代ギリシャ哲学の「ダイモーン(中間的な霊的存在)」や「高次の自己」に影響を受けています。しかし、彼の解釈ではより心理学的・科学的な側面を持ちます。具体的には、「Daemon」は個人の中に存在する、すべてを知る別の自己または意識の側面を指します。
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Eidolon(アイドロン)との対比 Peake は、人間の意識を2つの側面に分けて説明します:
- Eidolon(アイドロン): 日常的な自己。時間を直線的に体験し、記憶に制約される普通の意識。
- Daemon(デーモン): もう1人の自己。時間の制約を超越し、未来や過去の全てを知っている「高次の観察者」的存在。
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簡単に言えば、**Eidolon は「今を生きる自分」、Daemon は「全てを見通す内なるガイド」**という構図です。
2. Daemon の役割
Peake の理論では、「Daemon」は単なる理論上の概念ではなく、私たちの日常生活や体験に直接関係するとされています。
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人生の危機におけるガイド Peake は、何らかの危機的状況(例:命の危険、極限状態など)において、「Daemon」が個人に警告や助言を与えることがあると述べています。たとえば、「何かが起こる予感」や「直感的な判断」が「Daemon」による影響だと説明されます。
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輪廻転生と「永遠回帰」 Peake のもう一つの奇妙な仮説として、「永遠回帰」が挙げられます。彼は、私たちは人生を一度きりではなく、何度も繰り返し体験していると主張します。そして「Daemon」は、過去の人生の記憶を持っているため、同じ失敗を避けたり、より良い選択をするための助けとなる存在だとされています。
3. 科学的・哲学的背景
Peake の「Daemon」仮説は、古代哲学やオカルトだけでなく、現代科学や哲学からも影響を受けています。
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量子物理学と時間の本質 Peake は、時間が私たちの認識とは異なり、非直線的または同時的である可能性に注目しています。「Daemon」は、この時間の非直線性を理解し、未来や過去を同時に認識できる存在として描かれます。
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脳科学と変性意識状態 彼は、変性意識状態(夢、瞑想、臨死体験など)を通じて「Daemon」の影響が現れると述べています。特に、脳内のニューロン活動や意識の相関性を仮説の裏付けとして取り入れています。
4. Peake の仮説の独自性
Peake の「Daemon」理論は、以下の点でユニークです:
- 個人の意識の二重構造を哲学的・科学的に説明しようとする試み。
- 人間の直感や予感、人生の選択における不思議な体験を説明する仮説。
- 古代哲学、現代科学、オカルトの融合。
5. 批判と評価
Peake の理論は斬新で興味深いものの、科学的な検証が難しく、仮説の域を出ないという批判もあります。しかし、彼の著作はスピリチュアルや哲学的な視点を探求する読者にとって刺激的なものとなっています。
彼の「Daemon」という概念は、日常の直感や運命、時間の本質について新しい視点を与えるツールと考えられるでしょう。
というもの。
データの引用
Anthony Peake の 2021年のインタビュー動画から、問題の発言部分を 文字起こし+和訳 で引用する。2つ目のデータが重要。
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1つ目:「寝ていて板が首に当たった瞬間に、ギロチン刑を受けた経緯の長い夢」を見たという事例(心理学者の体験)
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2つ目:「赤子を 16歳になるまで Daemon として見守ったという体験」が催眠によって引き起こされたという事例
▼展開
FasterWhisper AI(large-v2 model) + DeepL(2024-07 model)
デーモンは、ほとんどの人にとって大きな部分を占めているとあなたは言いましたね。それは、夢の中でデーモンがあなたに語りかけたり、潜在意識や意識に浸透するメッセージを伝えてくれるということですか。 私の場合、人生のすべてにおいて、眠っているときに時間の歪みを感じることが常にありました。そのため、非常に疲労しやすい自己免疫疾患を患っていました。 (0:26:25)
私は生涯ずっと、そのことに気づきませんでした。学校で居眠りをして、本当にすぐに、ほんの数秒間眠り、目を覚ますと、長い間続いたような夢を見ていました。 どうしてそんなことがあり得るのか、と思いました。ほんの数秒間眠っていただけなのに、長い間眠っていたように感じたのです。 (0:26:49)
それに、夢を見ていると、その夢の背景に、まるで長い歴史があるような気がすることがあります。人々や物事の長い歴史が感じられるのです。そして、目が覚めると、夢のことはあまり覚えていないのですが、その感覚だけが残っているのです。そのことについてお話いただけますか? ええ、もちろんです。 (0:27:18)
このことについてはかなり詳しく書いています。私を魅了するものです。『時の迷宮』という本を書きました。2010年だったと思います。夢の中の時間遅延について、一章をまるまる割いています。でも、あなたが今言ったことも、私にはとても共感できるんです。夢を見ていて、自分が知っている場所に戻っていることに気づく、という感覚。 (0:27:36)
そこには以前にも行ったことがあり、地理やレイアウトも知っています。また、明晰夢を見ている人たちと非常に緊密に仕事をしています。明晰夢を見ている人たちと長年仕事をしています。 私自身も明晰夢を見たことがあります。経験したのは1度だけですが、非常に特別なものでした。 そして、そこにはもう一人の、ほぼもう一人の自分がいて、そこで人生を全うしていることを知るという考え方です。 (0:28:01)
つまり、愛し、子供をもうけているのです。そして、私は人生を全うした夢を見たことがありますが、目を覚ますと、人々を失ったという喪失感に襲われるのです。さて、その本では、このことについて歴史から多くの例を引用しています。そして、その例のひとつで、私が本当に本当に魅了されたのが、アルフレッド・モーリーという人物です。モーリーは1890年代の心理学者でした。彼は子供の頃、非常に重い熱病にかかりました。 (0:28:32)
熱病の中で彼は夢を見、フランス革命に巻き込まれました。彼は革命派グループの一員となり、マラーやロベスピエールなど、さまざまな人々と行動を共にしました。 (0:28:41)
そしてフランス革命と同じように、夢の中で彼はロベスピエールに罠にはめられ、大きな裁判にかけられます。夢の中の裁判で、彼は立ち上がり、長い弁明の演説を行います。彼は有罪となり、引きずり降ろされてパリの通りをバスティーユ広場まで引き立てられます。そこにはギロチンが置かれていました。 (0:29:09)
彼はギロチンの前に立ち、群衆に向かって長い演説をします。群衆は歓声を上げ、他のものもすべてそうでした。そして彼は頭を切り落とされるために頭を下げたのですが、首の後ろを何かが打ったのです。それはベッドの板でした。ベッドの板が外れて落ちてきて、彼の後頭部を打ったのです。 (0:29:28)
これは私を興味をそそりましたし、彼にとっても興味深いものでした。夢の終わりに起こった出来事を説明するために、夢全体が再現されたのです。ちょっと考えてみてください。これは驚くべきことです。彼の夢は、ギロチンで首を切られるというストーリー全体を再現するために、過去に戻ったのです。これが、彼が心理学者になった理由です。彼は、この時間歪曲の現象に興味を持っていたのです。 (0:29:55)
2つ目の例はさらに驚くべきものです。催眠術師がいました。名前はまったく思い出せないのですが、すぐに思い出すで しょう。その催眠術師は若い学生を催眠術にかけました。そして、学生に催眠術をかけ、あなたは過去に戻ります、と言いました。学生は夢のシークエンスの中にいて、長い草が生い茂る野原に立っていることに気づきました。 (0:30:24)
彼は空腹を感じます。そして長い草の中を歩き、子供の泣き声を聞きます。彼は下を見ると、包帯に包まれた赤ん坊が横たわっているのが見えます。 そして、その赤ん坊が空腹であることに気づきます。なぜなら、彼自身がその赤ん坊だからです。そして、赤ん坊の両親が現れ、赤ん坊を抱き上げ、ミルクを与え、ベビーカーに乗せ、連れ去ります。 (0:30:52)
その生徒は、その子が16歳になるまで、その子の人生をずっと追いかけていました。分刻みで、その子の人生すべてを体験し、その子を導いていたのです。 彼は事実上、悪魔だったのです。そして、その子供が大学進学を決意したとき、突然、彼は自分が目覚めていることに気づき、その部屋にいました。彼はトランス状態で約30分間離れていたのです。彼はトランス状態で16年間を過ごし、他人の人生を目撃していたのです。 (0:31:18)
今、また、もしその話について私を信じられないのであれば、参考文献を挙げておきます。 著者の名前を思い出してみますが、オルダス・ハクスリーが書いた本です。多くの人が、その話はオルダス・ハクスリー自身のことだと思っていますが、違います。日付が一致しません。そして、私の新しい本では、その点について日付が一致しないと述べています。 (0:31:38)
しかし、夢のシークエンスでは、私たちは異なる世界にいて、異なる知覚領域にいるという ことです。そして、あなたの例は、まさにその典型だと思います。 (0:31:50)
▼原文 展開
The daemon, you said that's a large part of it for most people, is that the daemon kind of talks to you in your dreams or gives you messages that maybe seep into the subconscious or even your conscious. For me, my whole life, I've always had these time distortions when I sleep. So I used to have an autoimmune condition where I would get very tired. (0:26:25)
I didn't even know it all throughout my life. I would fall asleep in school and I'd fall asleep just real quick, and just for a few seconds, and I'd wake up and I'd have this dream that seemed like things went on for a long time. And I would think, how could that possibly be? Because I was only out of sleep for a few seconds, but it felt like a long time. (0:26:49)
And also, sometimes I have dreams where I feel like there's a whole history behind it, behind whatever I'm dreaming about. There's a whole history of the people, the things, and it's like a feeling. And I just wake up and I don't remember much about the dream, but I have the feeling. And I mean, can you speak on that? Oh, yeah. (0:27:18)
I write extensively about this. It's something that fascinates me. And I wrote a book called The Labyrinth of Time, and I think it was 2010, I think it was now. And I have a whole section on time dilation in dreams. But also what you were saying there, it resonates totally with me, that feeling of you have a dream and you realise you're going back to a place you know. (0:27:36)
You've been there before, you know its geography, you know its layout. And again, I work very closely with people who lucid dream. And I've been working with lucid dreamers for many years now. And I've had one lucid dream myself. I've only experienced one, but it was quite extraordinary. And it's the idea that you know that there's another, almost another version of you that lived a whole life there. (0:28:01)
You know, they've loved, they've had children. And I've had those dreams where I've lived a whole life and you wake up and you have this terrible feeling of loss, you know, that you've lost the people. Now, in that book, I cite many examples from history of this. And one of the examples that I really, really fascinates me was a guy called Alfred Mowry. And Mowry was a psychologist in the 1890s. And when he was a child, he experienced a very, very heavy fever. (0:28:32)
And in the fever, he had a dream and he was involved in the French Revolution. And he was a member of the revolutionary group with Marat and Robespierre and various others. (0:28:41)
And as with the French Revolution, in the dream, he falls foul of Robespierre and he gets a big trial. And in the trial, in the dream, he stands up and he makes a big long speech to defend himself. He's found guilty. He's then taken down and he's taken through the streets of Paris in a tumble up to the Place de la Bastille, where the guillotine was. (0:29:09)
He then stands in front of the guillotine and makes this long speech to the crowds. The crowds cheer and everything else as well. Then he puts his head down to have his head chopped off and something hit him on the back of the neck. And it was the bed board. The bed board had come loose and it had fallen down and hit him on the back of the head. (0:29:28)
Now that intrigued me and it intrigued him for one important reason. A whole dream had been back created to accommodate what happened at the end of the dream. Now think about that for a second. This is extraordinary. His dream went back in time in order to create a whole story to have him being hit by a guillotine. That's why he became a psychologist because he was interested in this time dilation thing. (0:29:55)
The second example is even more extraordinary. There was a hypnotist. I can never quite remember his name. It will come to me in a second. And he hypnotised a young student. And he hypnotised the student and said, right, I hypnotise you and you're going back. And the student found himself in a dream sequence, standing in a field with long grass. (0:30:24)
And he feels hungry. And he walks through the long grass and he hears a child crying. He looks down and he sees a baby lying in a swaddling thing. And he realises the baby's hungry. And he realises the baby's hungry because he's the baby. And then the baby's parents turn up and they pick the baby up and they feed him and they put him in the pram and they take him away. (0:30:52)
The student followed that child right through his life until he was 16. Minute by minute, he lived this kid's whole life and experienced things and guided this kid. He was a daemon, effectively. Then when the kid decides to go to university, suddenly he finds himself waking up and he's in the room. He'd been away for about half an hour in a trance. He'd lived 16 years in a trance situation, witnessing somebody else's life. (0:31:18)
Now, again, if you don't believe me about that story, I give the references in the book. And I'll try and remember the name of the author, but it is in a book written by Aldous Huxley. A lot of people believe that that story was Aldous Huxley himself, but it wasn't. The dates don't mix. And in my new book, I say that the dates don't mix in terms of that. (0:31:38)
But suffice to say, it means that in dream sequences, we're in different worlds, we're in different perceptual fields. And I think your example is a classic there. (0:31:50)