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成瀬雅春の「最後の空中大浮揚」写真は捏造の疑いが濃厚。なぜなら… (書式変換)

· 約15分

捏造の証拠

問題の写真が下。

20230202_naruse.jpg

捏造箇所の図解が下。

20230209_naruse_enlg_cmt.jpg

本記事の続編:

成瀬雅春の空中浮揚は「全て捏造」だ。その具体的な証拠を示す。 (途中4)(書式変換)


履歴

履歴

(2024-12-08) 書式変換

(2023-03-09) 追加。偽造の手口の一部を図解。成瀬雅春の「最後の空中大浮揚」写真は捏造の疑いが濃厚。なぜなら… (途中3) (2023-02-09)

(2023-02-06) 図解を追加。 成瀬雅春の「最後の空中大浮揚」写真は捏造の疑いが濃厚。なぜなら… (途中2) (2023-02-06)

(2023-02-02) 作成。 成瀬雅春の「最後の空中大浮揚」写真は捏造の疑いが濃厚。なぜなら… (途中1) (2023-02-02)


(2023-02-02 begin)

前置き

中古本屋で下の、

20230202_naruse__book.jpg

成瀬 雅春 著、中沢新一 対談、『ヨーガ奥義書 第一巻 空中浮揚』、出帆新社、1992-01-22

という 30年前の本にたまたま出くわし、パラパラと口絵写真をめくっていたら捏造の疑いが濃厚な写真(冒頭)が目に入った。

個人的には「確実に捏造だろう」という印象が拭えないが、訴訟リスク(*1)を考慮して「捏造の疑いが濃厚」という若干、抑えたタイトルにしておく。

たぶん、誰かが既に具体的な根拠を挙げて「この写真は捏造だ」と指摘しているような気がするが、私は日本国内の精神世界業界に疎いのでよく知らないし、調べる余裕もない。既に海外の UFO/オカルト事情だけで手一杯ゆえ。成瀬雅春についても「ヨーガを教えていた人」という程度の知識しかない。

以下で、「捏造の疑いが濃厚」と判断できる具体的な根拠を説明する。

(*1)

訴訟リスク…

訴訟されても確実に最後には勝てるという自信はあるが、地裁では負ける可能性が皆無ではない。

地裁レベルだと「かなり個性的な裁判官」が少なからず混じっているゆえ、まさか…と驚くような判決が出ることがままある。そうなれば時間的、精神的な負担は無視できないものとなり、この FC2blog を含め、今後のこういった記事作成の障害となる。

あらすじ

以下の 3枚の口絵の写真、

20230202_naruse_fisp01_840.jpg 20230202_naruse_fisp02_840.jpg

は「頑張ってジャンプ中にポーズを決めているなぁ。さぞかしフィルムを大量消費しただろうに」という感想でしかないが、下の「空中大浮揚」と題された写真だけは「精一杯頑張ってジャンプしています」感が無い。

20230202_naruse.jpg

妙だと思ってこの「空中大浮揚」写真を見返すと、やはり「捏造の疑いが濃厚」な箇所が少なくとも 3箇所、目に入った。

「捏造の疑いが濃厚」な箇所

… … …

コメント 1

… … …

コメント 2

… … …

おまけ

以下の口絵写真は、もちろん二重露光の筈だが、成瀬雅春はこれを「虹の体」(虹の身体)と主張している。

20230202_naruse_fisp03_840.jpg

「虹の身体」につては下の過去記事で取り上げたが、チベット仏教のヨタ話でしかない。

彼の場合は幼児期の虐待のトラウマが脳の一部を変質させ、それが度重なる一時的意識障害を引き起こしたと思える。その結果、UFO/ET/abduction の幻覚と missing-time を体験してきたと。

これは一人前のシャーマンになる前の試練に通じるものがある。大本教の教祖、出口なお も教祖になる前は辛酸を舐め尽くしている。つまり、彼のようなタイプの UFO/ET/abduction 事例は、宗教的神秘体験や神憑りの現代版とも言える面がある。神仏の代わりに ET/UFO が顕現しただけの違い。チベット仏教の興隆の祖、ツォンカパの菩薩対面体験と同じ。

こういった「チャネリングで顕現する導師」 の話は西洋魔術だけの専売特許ではなく東洋密教にも見られる。例えば…。有名なツォンカパの事例(下)もソレだろう。チベット密教をありがたがる人々はツォンカパをチャネラー扱いすることに拒絶反応を示すだろうが、彼らに本質的な差異が指摘できるとは思えない

ref: Peter Levenda:"Golden Dawn" の上級イニシエーションを施すのは人間ではない (+追加1) (2017-07-30)

ツォンカパで思い出したが…。チベット仏教の「虹の身体」(*2)という言い伝えは abductee も語っている(下)。ようするにチベット仏教の頂点といえるツォンカパも abductee も、その実態が「意識障害による幻覚体験」という点ではさしたる違いはない。

Suzy Hansen : グレイが自身の体を虹の渦(?)に変身させて見せた。人間の子供もそれを再現。人類もやがて変身が可能になると教えられた。 (途中:その1) (2018-09-25)

(*2)

20220407_rb.jpg

永沢 哲、『チベット仏教の世界』、法蔵館、301頁

ref: Tony Topping の事例:幼少時の虐待 → 脳の変質 → 意識障害→ UFO/ET/abduction 体験 (2022-04-07)

ヒンズー教のタントラやチベット密教のヨーガの話題ではチャクラとかクンダリーニ体験、頭頂の甘露体験といった話がつきもの。ではクンダリーニ体験やチベット密教で言う「頭頂に甘露が滴って云々」という体験とはいったい何だろうか?

以下、私の推測だが、「灼熱が背骨を伝わって云々」というクンダリーニ体験も、「頭頂に甘露が滴って云々」も「虹の身体が云々」の瞑想修行の成果も、実際のところ、背骨も肉体の特定部位とはほぼ無関係で、脳内部のシナプス群の異常発火現象だと考える。

つまり、ヒンズー教やチベット密教の瞑想訓練は、人為的に てんかん に類似したシナプス群の異常発火を発生させる技法になっているのではないか。

その副作用というか脳内バグとして「共鳴作用」の増強現象が伴うと。その共鳴作用がいわゆる「通力」の正体ではないか。つまり自分だけではなく、周囲の人間にもその幻覚を強制的に共有させる能力(=通力)が付く。

UFO/ET/幽霊 現象の場合は EMF 異常によって「共鳴作用」が現場一帯の人々の間に働き、同じような UFO/ET/幽霊 を目撃することになる。

ref: Jeff Kripal : Whitley Strieber の体験の本質はヒンズー教タントラ(密教)における女神だ (2022-07-04)

(2023-02-02 end)


(2023-02-06 begin)

前置き

時間が取れないので、先に図解画像み提示しておく。

下の図解画像を見れば、一目瞭然だとは思うが、いずれ暇を見て文章による解説を追加したいところ。靡いてきた 女/男 と、解けた謎にはじきに興味が失せるという人間の性ゆえ、このまま放置しそうな気もするが。

「捏造の疑いが濃厚」な箇所

図解

見やすくすために画像ノイズを除去するフィルター・ソフトを噛ませているが、オリジナルの画像でも全く同じ図解が通用する。

以下の図解画像はクリックで拡大が可能。

20230202_naruse_ai_rs_err0.jpg 20230202_naruse_ai_rs_err1.jpg 20230202_naruse_ai_rs_err2.jpg 20230202_naruse_ai_rs_err3.jpg 20230202_naruse_ai_rs_err5.jpg 20230202_naruse_ai_rs_err6.jpg 20230202_naruse_ai_rs_err7.jpg 20230202_naruse_ai_rs_err8.jpg 20230202_naruse_ai_rs_err9.jpg

コメント 1

鏡像は実像に対して対称になるという物理法則に反している…という理由で捏造だと断定するのは簡単だが、実は若干厄介な面がある。

なぜなら、空中浮揚の時点で既に重力という物理法則に反しているゆえ、他の物理法則に反していても今更…ということになりがち。つまり成瀬雅春は「ヨーガ行者の持つとされるシッディ(通力)によって重力と鏡像の対称性というふたつの物理法則を同時に超越したのだ」と強引に主張することができる。

地裁クラスの裁判官ならそのような「ロジック」でもあっさり通用してしまいそうだという危惧が先に述べた訴訟リスク。

コメント 2

この本で対談相手になっているのが例の中沢新一。この程度の写真の真偽を見抜けず、対談相手になってしまうようでは…

(2023-02-06 end)


(2023-02-09 begin)

前置き

問題の写真に用いられた捏造の手口の一部を図解しておく。

文章での詳しい説明はダルいので後回し。

捏造の手口の図解

参照用の拡大画像

20230209_naruse_enlg.jpg

上の画像に手口の図解を追加

20230209_naruse_enlg_cmt.jpg

コメント

先の 2023-02-02 に作成の記事では主題が写真(4) から逸れる(実際、おまけの「虹の身体」で既にかなり逸れている)ので説明は省いたが…

  • 先に掲載した写真(2)、写真(3)には「頑張ってジャンプ中にポーズを決めている」ことを示す具体的な証拠もしっかり写り込んでいる。ここまで範囲を限定したので、その気で探せば簡単にそれが見つかる筈。

  • このように最初に口絵写真を眺めてそれが捏造だと承知した上で、あらためて本文に記載された「成瀬 雅春・中沢新一 両先生の御高説」をじっくりと拝読・吟味するのも一興だが、全く気が乗らない。よほど暇を持て余して、退屈で死にそうになればそうするかも知れぬが、今は読まねばならぬ本が山積。

(2023-02-09 end)