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Kevin McClure: 「ナチス製 UFO」という神話

· 約9分

要旨

タイトルに関する、公開されたと思しき pdf 資料を見かけたので結論部分だけ和訳しておく。

「ナチス製 UFO」という神話が生まれ、次第に成長し、UFO 業界の定番主題の一つになった経緯の説明を試みている。全体で 70ページほどもある。

当然ながら、Kevin McClure の結論は

結論

入手可能な証拠から導き出される唯一の妥当な結論は、高性能のドイツ製円盤型飛行艇が第二次世界大戦中に実際に飛来したという長年信じられてきた信念は、誤った信念である

となっている。

前半では Foo fighter についてかなり詳細な目撃証言が記載されており、その部分も参考になる。

Foo fighter の由来が下のコミックだという話は初耳。

20240918_foo_fighter_orig.jpg

蛇足

このコミックについて ChatGpt-4o に解説してもらった。

ChatGPT-4o+DeepL 和訳

「スモーキー・ストーバー The Foolish Foo Fighter "は、漫画家ビル・ホルマンが1935年から1972年まで連載したアメリカの漫画である。スモーキー・ストーヴァーという風変わりな消防士が主人公で、彼の奇妙なキャッチフレーズ、オフビートなユーモア、ダジャレ好きで知られている。彼はしばしば「フーモビル」と呼ばれる奇妙な乗り物に乗っていたが、この消防車は二輪の単車で、この漫画の最もよく知られた特徴のひとつとなった。スモーキーの人生はユーモラスな災難に満ちており、しばしば上司のキャッシュ・U・ナット署長、妻のクッキー、そして「スプーキー」(Wikipedia )(AceArchive ) と題されたメイン・ストリップと関連コミックの両方に頻繁に登場するスプーキーという名の黒猫を巻き込んだ。

このコミックは、シュールな要素、視覚ギャグ、そして「ウォールナッツ」(読者から提案された気まぐれな絵やフレーズをスモーキーが壁に飾ること)で知られていた。スモーキーが独特の専門用語を使ったり、コミカルな発明をしたりするなどのストリップの奇妙さが、連載中のヒットにつながった。「スモーキー・ストーバー」はまた、「フー・ファイター」という言葉を大衆文化に貢献した。第二次世界大戦中、アメリカ第415夜間戦闘機隊のレーダーオペレーター、ドナルド・J・マイヤーズは、パイロットたちが観測したさまざまな未確認飛行物体(UFO)を表現するために、この漫画からこの言葉を借用した(Wikipedia )。

コミック・ストリップだけでなく、スモーキー・ストーバーはコミック本や復刻版にも登場した。このキャラクターの影響は、アニメーション、歌、そして1980年代には煙探知機のようなマーケティング製品にまで及んだ。スモーキー・ストーバーのユニークなユーモアと風変わりなスタイルは、コミック・ストリップの世界に永続的な遺産を残した(AceArchive )。

出典

https://robscholtemuseum.nl/wp-content/uploads/2021/07/Kevin-McClure-The-Nazi-UFO-Mythos-An-Investigation.pdf

予備:本サイトから直接 download(2.1MB)

和訳(DeepL 2024-07 version)

結論

歴史上最も研究され、記録されたこの時代について、主流で「コンセンサス」となっ ている歴史的記録を広範囲に調査した結果、神話の最も顕著な特徴にさえ言及されていな いことが判明した。これら2つの発見をまとめると、入手可能な証拠から導き出される唯一の妥当な結論は、高性能のドイツ製円盤型飛行艇が第二次世界大戦中に実際に飛来したという長年信じられてきた信念は、誤った信念であることを示すことができるということである。この「ナチスUFO」神話に関する調査によって、これまでに提示された証拠には、少なくとも私が知る限りでは、取り返しのつかない欠陥があることが証明されたのではないかと思う。

もちろん、調査すべきことはまだたくさんある。特に、「空飛ぶ円盤」と南米や南極における第三帝国の存続(あるいはその地下)との関連については。ジョセリン・グッドウィンの著書『アークトス』[80]は、この点で有益な情報を提供しているが、ニューベルリンの創設、月と火星への旅行、ハイジャンプ作戦における劇的な米・ナチ合戦の信念、こうした主張をする人々が特定の文化的・政治的集団と持っている可能性のあるつながりといったドラマを見逃している。

私は、私がここにまとめた資料に対する読者の反応を指示しようとは思わない。ファシズムや、自分の権威(本物であれ偽物であれ)を利用して、自分の利益やその他の利益のために他人を惑わす人々に対する私の意見は、極めて明白である。また、害を与えるものとそうでないものを区別するよう心がけてきたことも、読者の皆さんにはご理解いただけたと思う。しかし、神話的な歴史のバージョン、「コンセンサス」的な歴史のバージョン、そしてufologyの中間の歴史との間の矛盾から生じるいくつかの点を指摘したい。

原文

Conclusions

An extensive search in the mainstream, 'consensus' historical record of this, the most researched and chronicled period in history, found no mention of even the most prominent features of the mythos. Putting these two findings together, the only reasonable conclusion on the available evidence is that the long-held belief that high-performance, German, disk-shaped craft actually flewduring the Second World War can be shown to be a false belief. I hope that this investigation into the 'Nazi UFO' mythos has demonstrated that the evidence presented to date – at least, that of which I am aware – is irrevocably flawed.

Of course, there is much more to investigate, particularly the links between the 'flying discs' and the supposed survival of the Third Reich in – or under – South America and the Antarctic. Joscelyn Goodwin's book Arktos [80] has set out some useful information in this respect, but misses the drama of the creation of NewBerlin, the trips to the Moon and Mars, the belief in the dramatic US-Nazi battles in Operation Highjump, and the links that those making these claims may have with particular cultural and political groups.

I don't want to try to direct the responses that readers may have to the material I've put together here. My opinions of fascism and those who use their authority – real or false – to mislead others for their own profit or other advantage are pretty obvious. I hope that readers will also have appreciated that I have tried to distinguish between material that harms, and that which does not. However, I'd like to set out a couple of points that arise from the inconsistencies between the mythos version of history, the 'consensus' version of history, and the somewhere-in-between history of ufology.