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Fermi paradox 関連:「人類は宇宙では平凡な存在」かつ「人類は宇宙の中で独りぼっち」 は無矛盾で両立する

· 約34分

前置き

UFO 絡みの Youtube 動画を見ていると "We are not alone."(私たちは宇宙で独りではない)という文言が頻繁に語られている(例: C2C の George Noory のキャッチ・フレーズ)。そして、現代人は皆、"We are not alone." と確信している、少なくとも先進国では。

だが、

  1. "We are alone." 「我々人類には宇宙の中には同類がいない」(=全宇宙をくまなく探しても人類のような知的生物は存在しない)

  1. 「人類は宇宙の中では平凡な存在である」

は論理的に無矛盾で両立することに気付いた。この事にたぶん誰も気づいていない気がする(Stanislaw Lem (*1)を除いて)。

履歴

(2024-09-11) 書式変換(FC2Blog → markdown)。ついでに改題。

(2024-05-26) 作成。❏ 「人類は宇宙では平凡な存在」かつ "We are alone." が両立する

簡潔な説明

(i) 宇宙における人類の評価値(知能レベル、技術レベル、精神レベル、生物学的特性の諸元など)を(あたかも生成 AI の LLM のパラメータのように)高次元ベクトル空間(LLM の場合は数十億から数千億次元の空間)にプロットする。ET のような他の知的生物もプロットする。

(ii) すると高次元ベクトル空間上に、人類を含め他の知的生物はある程度離れて散在する。人類と他の ET との距離は平均的だとする(= 2.「人類は宇宙の中では平凡な存在である」)。

(iii) 人類の認知機能の上限により、人類が自分たちの同類と見なしうる高次元ベクトル空間での距離が、先の平均距離よりも小さい可能性がある(= 1.「我々人類には宇宙の中には同類がいない」)。

この ii と iii の仮定は論理的に無矛盾で両立しうる。

蛇足

あくまで評価値を高次元ベクトル空間にプロットした時の距離であって、物理的距離(例:10万光年とか)ではない。

人類が観測可能な宇宙の最果て(= 460億光年先)にグレイや爬虫類型 ET がいれば、それは先の高次元ベクトル空間では人類のすぐ近傍にプロットされる。

「ソラリスの海」(*2)のような知的存在も、先のグレイよりは若干、距離は離れるがそれでも人類の近傍(=人類が同類と見なしうるギリギリの範囲内)にプロットされる。

要するに…。

  • 人類の認知機能には人類という種に固有の上限があり、
  • その上限を宇宙の多様性は遥かに上回っている

という可能性があるということ。少なくとも論理的には矛盾なく成立する。

(*1), (*2)

Stanislaw Lem(スタニスワフ・レム)と、「ソラリスの海」については以下で述べた。

Grant Cameron : Jacques Vallee は我々の 40年先を行っている。 (2020-08-05)

おまけ

これは「Fermi のパラドックス」の解のひとつにもなっている。

関連

Fermi のパラドックスを解く:地球外文明が見つからない理由はコレかも…w (2021-04-23)


長々しい説明

…はダルいので、ChatGPT-4o との対話で替える。ChatGPT-4o は直ぐに理解したようだ。

だが、もしかしたら、彼は物理的距離と高次元ベクトル空間の距離を(AI 特有の hallucination で)ごちゃ混ぜにしている可能性も無くはないと対話の後で気付いた。

ChatGPT-4o との対話

User (文脈の背景説明部分はカット) "We are alone." でありながら(= not がつかない)、なおかつ「地球も人類も宇宙の中では平凡な存在である」を両立させることが論理的に可能だと私は気づきました。 最先端の AI である あなた は論理を操って、論理の範囲内でそれが可能であることを論証できる筈です。やってみて。


ChatGPT

もちろんです。「We are alone.」という主張と「地球も人類も宇宙の中では平凡な存在である」という主張が両立する論理を示します。 前提

唯一の知的生命体: 現時点で私たち人類は、宇宙において知的生命体が存在する唯一の例であるという前提を置きます。これは「We are alone.」の意味です。 宇宙の広大さ: 宇宙は非常に広大であり、その中には無数の星や惑星が存在しています。この中で地球や人類が占める位置は極めて小さいという前提です。

論理の展開

  1. 存在の孤独

「We are alone.」の意味は、現時点で他の知的生命体が確認されていないという事実に基づきます。これは、「私たちは唯一の知的生命体である」ということを示しています。

  1. 存在の平凡さ

宇宙は広大であり、無数の天体が存在します。この中で地球や人類が特別に重要であるとは限りません。むしろ、物理法則に従って形成された一つの天体に過ぎず、特別なものではないと考えられます。 両者の結びつけ

孤独であるがゆえの平凡さ: 私たちが孤独であるという事実は、私たちが特別な存在であることを必ずしも意味しません。宇宙の広大さの中で、知的生命体が存在しない星や惑星が無数にあることを考えると、地球もまたその一つであり、特別な存在ではないといえます。

宇宙の広大さと平凡さ: 宇宙において地球や人類が孤独であるということは、その存在が特別であるというよりも、むしろ広大な宇宙の中で偶然に過ぎないという考え方に繋がります。私たちが唯一の知的生命体であるとしても、それは宇宙の広がりと無数の天体の中で、特に際立った存在ではないということを示唆します。

結論

「We are alone.」であるという事実は、私たちが宇宙で唯一の知的生命体であることを示していますが、同時に、広大な宇宙の中で特別に重要な存在ではない、平凡な存在であることも示しています。このように、孤独であることと平凡であることは、論理的に両立します。


User

うーん、その回答は若干、頭が固いです。"We are alone." の意味を 1. 「我々人類には宇宙の中には同類がいない」とした上で、それを 2.「人類は宇宙の中では平凡な存在である」と論理的に両立させてみて。ちなみに、  1. は「人類の側から捉えた観点(=何を人類の同類と見なすかは人類の認識の枠組みの範囲に依存)」であり、 2. は人類の観点とは無関係に成立する観点 です。


ChatGPT

確かに、もう少し柔軟な視点から両立を考えることができますね。以下に、より柔軟な論理展開を示します。 前提

「We are alone.」の意味: 我々人類には宇宙の中に同類がいない。 平凡な存在: 人類は宇宙の中では特別ではなく、平凡な存在である。

論理の展開

  1. 人類の観点による孤独

「We are alone.」という主張は、我々人類が自分たちの基準で同類と見なす知的生命体が宇宙に存在しない、という認識に基づきます。この認識は人類の観点に依存しています。つまり、人類が定義する「同類」という基準を満たす存在が他に見つからないということです。

  1. 宇宙の観点による平凡さ

一方で、宇宙全体の視点から見れば、人類は特別ではありません。宇宙には無数の星や惑星が存在し、それぞれが独自の進化過程を辿っています。この広大なスケールの中で、特定の生命体(たとえば人類)が特別であるとは限りません。地球や人類は宇宙の一部に過ぎず、その存在は特に目立ったものではありません。 両者の結びつけ

人類の孤独 「We are alone.」という認識は、人類が自分たちの基準で同類を見つけられないという主張です。これは人類の認識の枠組みに依存しており、他の知的生命体が存在しないという絶対的な事実を意味するものではありません。

宇宙の平凡さ 一方で、宇宙全体の視点から見ると、地球や人類の存在は特に際立ったものではありません。無数の天体が存在し、それぞれが独自の進化を遂げています。したがって、人類の存在は広大な宇宙の中で特別なものではなく、むしろ平凡な一例に過ぎないと言えます。

結論

「We are alone.」という主張は、人類の観点から見たときの孤独を表しています。これは「何を同類と見なすか」という人類の認識の枠組みに依存しています。しかし、宇宙全体の視点から見ると、人類は広大な宇宙の中の一つの存在に過ぎず、特別ではなく平凡な存在です。このように、孤独であることと平凡であることは、異なる観点からの認識であり、論理的に両立することができます。


User

先の 1. と 2. を両立させる論理的な表現を直感的に理解できる比喩に落とし込みたいので、ちょっと付き合って。イメージとしては次のような感じをうまく簡潔に表現する比喩にまとめ上げたいのです。宇宙における人類の位置を(あたかも LLM のパラメータのように)高次元空間にプロットします。 ET のような他の知的生物もプロットします。すると高次元空間上に、人類を含め他の知的生物はある程度離れて散在します。人類と他の ET との距離は平均的です(= 2.「人類は宇宙の中では平凡な存在である)。ここで、人類が認識能力の限界により同類と見なしうる距離が、先の平均距離よりも遥かに小さい場合です。これでイメージが伝わりますでしょうか?


ChatGPT

はい、イメージは伝わります。高次元空間におけるプロットと距離の比喩を使って、論理的な表現を直感的に理解できる比喩にまとめてみます。

比喩のまとめ

「宇宙における人類の位置を高次元空間にプロットし、同様に他の知的生命体もプロットするとします。この高次元空間上で、人類も他の知的生命体もそれぞれ一定の距離を持って散在しています。ここで、人類と他の知的生命体との距離は平均的であり、特に目立った存在ではありません(=『人類は宇宙の中では平凡な存在である』)。

しかし、人類が認識能力の限界により『同類』と見なせる距離は非常に小さく、この限界内には他の知的生命体が存在しないため、『我々は独りである』と感じるのです。」

比喩表現

「宇宙における人類の存在を高次元空間にプロットし、他の知的生命体も同じ空間にプロットすると、人類と他の知的生命体はある程度の距離を持って散在しています。この距離は特別なものではなく、平凡な距離です。しかし、人類の認識能力の限界により、同類と見なせる範囲が非常に狭く、その範囲内には他の知的生命体がいないため、私たちは『独りである』と感じるのです。」

この比喩を使うことで、「We are alone.」と「人類は宇宙の中では平凡な存在である」という二つの主張がどのように両立するかを直感的に理解できるようになります。


User

さすが、理解が速い。そこで相談ですが、「LLM のような高次元空間パラメータ」を持ち出しても普通の人々には直感的理解は難しいです。そこでなんとか、普通の人々にも理解できるような比喩というか表現方法はありませんか?


ChatGPT

もちろんです。もっと直感的で日常的な比喩を使って説明してみます。

比喩のまとめ

「宇宙における人類の存在を広大な荒野に例え、その荒野にはたくさんの山があります。それぞれの山は知的生命体の存在を示しています。人類の山もその中の一つです。これらの山々は互いにある程度の距離を持って散らばっており、どの山も特別に目立ったものではありません。つまり、私たちの山は他の山と同じくらいの存在感を持っているだけで、特別ではないのです(=『人類は宇宙の中では平凡な存在である』)。

しかし、人類の認識能力の限界により、自分たちの周囲の数キロメートルしか見えないとします。この狭い視界の中には他の山が見えないため、私たちは『独りである』と感じるのです。」

比喩表現

「広大な荒野に点在する山々を思い浮かべてください。それぞれの山は知的生命体の存在を表しています。私たち人類の山もその一つです。これらの山々は互いにある程度の距離を持って散らばっており、特別に目立つ山はありません。すべての山は平凡な存在として広がっています。

しかし、人類の視界が限られていて、数キロメートル先しか見えないとしたら、その視界内には他の山は見えません。そのため、私たちは『独りである』と感じます。つまり、広大な荒野には他の山々が存在しているにもかかわらず、私たちの視界には入らないため、孤独だと認識するのです。」

この比喩を使うことで、「We are alone.」と「人類は宇宙の中では平凡な存在である」という二つの主張がどのように両立するかを、普通の人々にも直感的に理解してもらえるでしょう。


User

その比喩だと、聴いた人は神のように遙か上空から全てを俯瞰する観点で捉えがちで、人類の認知能力の原理的な狭さのニュアンスが伝わりづらい気がします。盲人の手探りのイメージを反映させて比喩を作ってみて。


ChatGPT

確かに、視点の制限をもっと強調するために、盲人の手探りのイメージを使って比喩を作ってみます。

比喩のまとめ

「宇宙における人類の存在を広大な部屋に例え、その部屋にはたくさんのオブジェがあります。それぞれのオブジェは知的生命体の存在を示しています。人類のオブジェもその中の一つです。これらのオブジェは互いにある程度の距離を持って配置されており、どのオブジェも特別に目立ったものではありません。つまり、私たちのオブジェは他のオブジェと同じくらいの存在感を持っているだけで、特別ではないのです(=『人類は宇宙の中では平凡な存在である』)。

しかし、人類は盲目であり、手探りでしかオブジェを認識できません。この手探りの範囲は非常に狭く、他のオブジェに手が届かないため、私たちは『独りである』と感じるのです。」 比喩表現

「広大な部屋にたくさんのオブジェが置かれていると想像してください。それぞれのオブジェは知的生命体の存在を示しています。私たち人類のオブジェもその中の一つです。これらのオブジェは互いにある程度の距離を持って配置されており、どのオブジェも特別に目立つものではなく、平凡に存在しています。

しかし、私たちは盲目であり、手探りでしかオブジェを認識できません。この手探りの範囲は非常に狭く、他のオブジェに触れることができないため、私たちは『独りである』と感じます。広大な部屋には他のオブジェが存在しているにもかかわらず、私たちの手探りの範囲内にはないため、孤独だと認識するのです。」

この比喩を使うことで、「We are alone.」と「人類は宇宙の中では平凡な存在である」という二つの主張がどのように両立するかを、普通の人々にも直感的に理解してもらえるでしょう。


User

比喩はこれで決着しました。さらに飛躍させます。「Fermi のパラドクス」を先の  1 と 2 の両立で解決させてみて。


ChatGPT

Fermiのパラドックスは、「宇宙には膨大な数の星があり、そこに知的生命体が存在する可能性が高いにもかかわらず、なぜ我々はその痕跡を見つけられないのか?」という疑問です。先の1と2の両立を使って、このパラドックスを解決してみましょう。

  1. 我々人類には宇宙の中に同類がいない(人類の認知の限界)
  2. 人類は宇宙の中では平凡な存在である(宇宙の広大さと多様性)

解決策

  1. 人類の認知の限界による孤独

Fermiのパラドックスの一部は、人類の認知能力の限界に起因しています。我々は高度な技術を持っているものの、その範囲は限られています。これを先の比喩で説明すると、我々は盲目であり、手探りでしか周囲を認識できない存在です。手探りの範囲は非常に狭く、他の知的生命体(オブジェ)に触れることができないため、我々は「独りである」と感じます。つまり、他の知的生命体が存在しているかもしれませんが、我々の現在の技術や認知能力ではそれを検知することができないのです。 2. 宇宙の広大さと多様性による平凡さ

一方で、宇宙は広大であり、多様な星や惑星が無数に存在します。この広大な宇宙の中で、特定の知的生命体(たとえば人類)が特別であるとは限りません。むしろ、私たちはその広大な空間の中の一つの存在に過ぎず、特別ではなく平凡な存在です。この視点から見ると、他の知的生命体も同様に宇宙に点在しているため、特定の生命体が目立つことはありません。 両者の結びつけとFermiのパラドックスの解決

認知の限界による観測不足: 我々は限られた手段で宇宙を観測しているため、他の知的生命体を発見するのは非常に困難です。彼らが存在していても、我々の技術や観測能力では検出できない範囲にいる可能性があります。 平凡な存在の証明: 宇宙に知的生命体が多数存在する場合、それぞれが非常に離れて点在しているため、互いに接触することは稀です。これにより、我々が特定の生命体として孤独を感じる一方で、実際には他の生命体も同じように孤独を感じているのです。

結論

Fermiのパラドックスは、我々の観測能力の限界と宇宙の広大さによって解決されます。我々が他の知的生命体を見つけられないのは、彼らが存在しないからではなく、我々の認知の範囲外にいるからです。また、宇宙の中で特別な存在ではないため、知的生命体が点在していることも理解できます。このようにして、Fermiのパラドックスは、人類の認知の限界と宇宙の広大さという二つの視点から解決されるのです。


User

その解決の具体例として、「ある程度知的に進化した存在は皆、 高次元空間/並行宇宙空間/特殊なブラックホール の類を自在に行き来する技術力を駆使するようになる。それゆえ、人類の観測可能範囲から他の知的存在は皆、いなくなるのだ」というアイデアを思いつきました。これをわかりやすく、かつ適切に文章化してみて。


ChatGPT

もちろんです。このアイデアをわかりやすく、適切に文章化してみます。 具体例としての解決策

「Fermiのパラドックスを解決する具体例として、ある程度知的に進化した存在が持つ技術について考えてみましょう。知的生命体が一定の進化段階に達すると、高次元空間、並行宇宙空間、あるいは特殊なブラックホールを自在に行き来する技術を開発するようになると仮定します。

これらの技術により、彼らは我々が理解する三次元の宇宙を超えた領域で活動することが可能になります。例えば、高次元空間を使えば、遠く離れた場所への瞬間移動や、我々の観測範囲外への移動が容易に行えます。並行宇宙空間に移動することで、我々の宇宙とは別の次元で存在することができ、また特殊なブラックホールを利用して、我々の観測装置が捉えることのできない場所に避難することが可能になります。

この結果、人類が観測できる範囲から他の知的生命体は姿を消します。彼らは高度な技術を駆使して、我々の認知の枠外で生活しているため、我々は『独りである』と感じるのです。しかし、実際には宇宙には多くの知的生命体が存在し、彼らはただ我々の技術や観測能力では捉えられない場所にいるのです。

この仮説により、Fermiのパラドックスは解決されます。我々が他の知的生命体を見つけられないのは、彼らが存在しないからではなく、彼らの高度な技術によって我々の観測可能範囲外にいるからです。したがって、我々が『独りである』と感じることと、宇宙に他の知的生命体が存在することは矛盾しないのです。」

(2024-05-26)

後記(2024-09-11)

この件で Claude 3.5 を試したが、ChatGPT-4o より対話能力も理解力も一回り優っているような感触がある。それゆえ、Claude の方が ChatGPT より対話による触発の質も度合いも高いと感ずる。これで、行き過ぎた検閲が無く、コード生成能力も優っているようだと ChatGPT から乗り換えることになりそうだ。

(2024-09-11)