Jeffrey Kripal の仮説:幼児期の虐待やトラウマ → 脳のフィルター機能を一部解除 → 日常世界を超えたリアルな世界の扉が開く → 超常体験/超常現象
· 約19分
前置き
Jeffrey Mishlove が Jeffrey Kripal に遠隔インタビューした動画(2028-12-21)から、タイトルの件に絞る。
Jeffrey Kripal の仮説の前提
強引にタイトルに詰め込んだので、彼の仮説はタイトルで説明は尽きているが、重要な点は Jeffrey Kripal の仮説は以下の前提の上に構築されているということ。
- 意識は脳が生成したものではない
- 意識は脳とは独立に実在している(だから輪廻も臨死体験も幻想の類ではなく実在だ)
- 脳は「意識が本来もっている超越的な能力や機能」を排除するフィルターやリミッター(=制限装置)として機能している
関連
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Jeffrey J. Kripal : トラウマが引き金となって脳の機能停止や障害が起き、「世界の他の部分」が流れ込むことで超常現象が起きる (途中 1) (2023-05-01)
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❏ Jeffrey Kripal : 意識と宇宙は同根。「意識=宇宙」こそが真の秘密なのだ (2024-04-21)
コメント 1
Jeffrey Kripal のこの仮説は過去記事でも取り上げたが、重要な仮説なので何度でも取り上げる価値がある。
とはいえ、私は Jeffrey Kripal のこの仮説には同意しないし、彼の仮説の前提である 1, 2, 3 は脳に関する膨大な医学的知見に反しているので否定するしかない。
それに替わって私は以下の仮説を提唱している。
- 幼児期の虐待やトラウマ、過酷かつ長期的な宗教的修行 → 脳の器質的損傷
- 脳の器質的損傷 → 意識障害 → (主観的な) 神秘体験/超常体験
- 脳の器質的損傷 → 脳のバグによる ESP 現象誘発 → (客観的な)超常現象
この内、2 は根拠となる科学的なデータが蓄積されているので、ごく常識的な内容の筈。1 の「幼児期の虐待やトラウマ」(*1) による脳の器質的損傷は近年(2000年前後)に徐々に明らかになってきた(*2)。
問題は 3 の客観的な超常現象だが、現代の科学「モデル」の枠外の現象が起きているように見える。枠外だけあって解決の緒すらつかめない。そこでかなり強引だが暫定的に 3 を想定した。