末期痴呆患者が死亡直前に意識が晴明になる不可解な現象 (+追加)
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前置き(2024-12-06)
「死後も意識が存続する証拠」の一つとして挙げられているのが
- 末期痴呆患者が死亡直前に意識が晴明になる不可解な現象
だが、以下ではこれについて取り上げる。
最近、この過去記事が目に止まり、この現象の謎があっけなく解けたと思う(*1)ので、その解明を近く行うが、その前にこの現象の説明が必要なので、この過去記事を書式変換しておく。
(*1)
後述の過去記事にある
脳を酷く侵された患者の場合、意識という高次機能よりも最低限の生体維持の方を身体システムとしては優先する。死の直前になると、その最低限の生体維持が不要となり、それに必要だったリソースを開放するからその分が脳に回されることになった。それゆえに意識が晴明になった…とか
という先代の推測が適用可能な場合もありえなくはないが、もっと簡明かつ合理的な説明ができる。
医学関係者ならこの現象は不思議でもなんでもないことだが、あえて素人にこの機序を説明するのは面倒の元となるので避ける筈。それゆえに、「死後も意識が存続する証拠」の一つとして見なされてしまった。